初めてのクラシックと古町散策 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

GW前半の2日目5/28(日)は、新潟市民芸術文化会館こと「りゅーとぴあ」で行なわれている
『ラ・フォル・ジュルネ新潟「熱狂の日」音楽祭2013』に行ってきました。

「ラ・フォル・ジュルネ」とは1995年から始まったフランスのナント市発祥の、
一流の演奏を誰でも気軽にクラシックを楽しめる様に低料金で提供する音楽祭。

そして明日のクラシックの新しい聴衆を開拓するというコンセプトのもとに、
年齢による入場制限を緩和し子どもたちでも楽しめる公演も設けてあるので、
息子にぜひ本物の生の音楽を聞かせようと思いました。

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「ラ・フォル・ジュルネ」は2005年からこの時季に東京で行なわれた事を皮切りに
日本でも各地で開催されるようになって、
2010年からなんと!ナント市の姉妹都市でもある、ここ新潟市でも始まったんです。

今年はプレ公演が4/21日~26(金)、そして本公演4/26(金)~28(日)で、
その開催期間中、「りゅーとぴあ」内の3つの会場を中心に、
その周辺の施設、「新潟市音楽文化会館」「燕喜館」「旧齋藤家別邸」で
オーケストラや四重奏などなど様々な形式で全38公演が行なわれました。

今年のテーマの「モーツァルト」なんだそうです。
イケメン・モーツァルトの新人俳優、玉木健嗣とパシャリ☆

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この全ての公演がだいたい45分ぐらいのショートプログラムで、
チケット料金も1000~1500円(小学生以下は一律500円)でリーズナブル。

ただし年齢制限が緩和されていると言っても「0歳からのコンサート」は
1日朝に1プログラムしかなく、ほとんどが3歳~とか6歳からでした。

でも実は上記の38公演は有料ですが、その他にも「りゅーとぴあ」の施設内や、「県政記念館」、
「古町通り」沿いの1~7番町まで、「無料公演」が1日中行なわれているんですよ。

それは「クラシック」や「モーツァルト」という事に縛られることなく、
ジャズやポップス、童謡なども折り混ざっていますが、
まさに期間中、街は音楽の熱気に包まれているといった感じです♪

それはだいたいアマチュア演奏家や団体を中心に行われているのですが、
たまにプロの演奏家、音楽家の参加もあったりするんですよ。

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まずは「りゅーとぴあ」2階の特設八角形ステージで行なわれていた
「新潟市ジュニアオーケストラ」のステージを見ましが、
コンサート初心者である息子にはそこからの入門で充分すぎました。

だって、しばらくしないうちに『あっち行くぅ~』とか始まるんですもん。

まあ親にもクラシック音楽を聞くというような高貴な趣味はないのだから、
こうなるものしょうがないですよ・・・予想通り。

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でも、しっかり見なくてもせめて生の演奏だけは耳から聞いてもらいたいので
「音楽文化会館」のロータリーに新潟のグルメが味わえる特設の「モナミ広場」で
「桜ソフトクリーム」食べたりと、騙しダマし息子を音に少しずつ馴染ませよう作戦です。

そんな中でも、息子がちょっとだけ楽しんでくれたのが、
無料のキッズ・プログラム「きいて・みて・さわって!~0歳からの体験コンサート」。

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「ポッチャリーノ弦楽四重奏団」が「アンパンマンのテーマ」や「となりのトロロ」など、
子どもたちがお馴染みの曲を演奏してくれた事に加え
さらには体験コーナーとして、腕を振って指揮者のマネをさせてもらいましたよ。

息子は手を早く振ると演奏が早くなることに大よろこびでした♪

また、バイオリン、ビオラ、チェロの演奏も教えてもらって、息子は真剣なまなざしで音を出していましたよ。

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普段から部屋にあるエレキベースは赤ちゃんの頃からベンベンと音を出していたので、
弦楽器には馴染みがあるでしょう。

でも『ボク、バイオリンやりた~い』なんて本気になっちゃったらどうしよう?

バイオリンをやってる家って何だかお金持ちのイメージがありますもん。
ウチみたいな庶民には手が出せませ~ん。



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その後、お隣の重要文化財「新潟県政記念館」にも足を運んでみました。

この建物は昔から目にしているのに相方でさえ中に入るのは初めて。
1883年に「新潟県会議事堂」として建設されたもので、
和の伝統と洋式を織り交ぜた擬洋風建築は文明開化の象徴でもあり風格と趣があります。

議会が行なわれていた場所では「敬和学園 器楽部Jazz Hornets」が
迫力あるジャズ演奏がおこなわれていましたよ。

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この明治の息吹が残る空間にマッチしたハイスピードの演奏に会場もノリノリ~♪

膝に抱えた息子の頭も上下に動いています・・・
と思ったら、息子にとってジャズは子守唄?

どうやらお昼寝タイムみたいです。



次に、古町1~7番町までの「古町通り」沿いに9ヶ所の屋外ステージがあって
そこでは随時ミニコンサートが開かれていると言うので1番町から歩いてみました。

1つのイベントを切っ掛けに街全体が盛り上がって行くっていうのはいいですよねぇ~

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もう、最終日の最終公演時間が迫っていたのでボクらはゆっくりと
立ち止まって聞いていく時間はありませんでしたが、
商店街を歩いて行くと人の集まっている所から音が聞こえてきて、
また歩いて行くと次の音が聞こえてくる感じ。

なんだかオムニバスアルバムを試聴しているようで楽しい~

それに、ここは商店街なので気になるお店があったら覗いてみたりして。

ボクらも2番町にある、前から行ってみたいと思っていたお店「古町糀製造所」で休憩。
「糀」を仕込む際の道具「こへぎ」を壁に使用した雰囲気のあるお店です。

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ここでは新潟の日本酒をはじめ、味噌、味醂、日本酒などの発酵食品には欠かせない
「糀」を使ったドリンクやアイス等が味わえるお店です。

まあ「糀ドリンク」って事は要するに「甘酒」ですね。

「糀」で作った「甘酒」はノンアルコールで砂糖も使っていない自然の甘さ、
しかも栄養価も高いので、相方も息子も大好き♪

ボクは「糀ドリンク・柚子 ホット」、相方は「糀ドリンク・苺 コールド」を選びましたが、
息子はどうも柚子がお好きじゃないらしい・・・寝起きだからかなぁ?

その他にも、生姜や黒酢、豆乳を加えたものもあって、新しい「甘酒」の飲み方に出会えますよ。

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「古町糀製造所」本店

新潟市中央区古町通二番町533
電話:025-228-6570
営業時間:11時~18時
定休日:月・火曜日



さらに4番町まで進んで行くと「ラ・フォル・ジュルネ まちなかエリアイベント」の
1つとして「上古もちつき大会」が行なわれていました。

息子はすでに餅つきは経験済み。
大好きなお餅が食べられると、はりきって飛び入り参加しましたが、
気付くと周りから人がいなくなってました。

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えぇ~!? 見学客がいつの間にかお餅を食べるために列を作りはじめましたよ!
やっぱり、お餅をついている人も一番後ろに並ぶんだよねぇ?

こりゃ、息子までお餅がまわってこなかったらグレるな・・・
と、思いましたが無事に大好物をいただきましたぁ~♪



さて、5番町と言えば7体のマンガのキャラクターの銅像が並ぶ「水島新司マンガロード」ですね。

息子はそれぞれの銅像の前で同じポーズをマネしながら進んでいきます。

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これは「ドカベン」の里中智。
通称「小さな巨人」と呼ばれていましたが、息子もなかなかの小ささです。



さあイベント会場終点の地、7番町の「古町十字路」までやってきました。

古町十字路と言えば角には2010年1/31で閉店した老舗本屋「北光社」の空き店舗があって
とっても寂しい感じになっていましたが、
やっと先日の4/6(土)に「古町旬食品館」としてオープンしたので寄り道をしてきましたよ。

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ここは同じく2010年6/25に66年の歴史に幕を閉じた「新潟大和」
食品フロア担当者たちが新会社を立ち上げて、
旧大和地下にあったテナントなどを再び集めて開業したんだそうです。

地場産の食品はもちろん、この辺りに住む人にとっては日常に使えるスーパーが出来たって感じですね。



さらに6番町まで行ってみると、チューリップの花で描かれた花絵がたくさん並んでいました。
その中の1つは自由にさわっていいやつで、息子も一生懸命色別に並べていたりしましたよ。

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さて、クラシック鑑賞から、いつの間にか古町通り散策となってしまいましたが、
音楽鑑賞、重要文化財見学、食べ歩き街歩き、さらには花に触れてとっても充実したGW2日目でした。

ホントは「ラ・フォル・ジュルネ」の初日と最終日の夜には、
「県民会館」の外壁に壮大な「プロジェクションマッピング」が投影されるというので
見たいとも思ったのですが、来た道を戻るのもなんだし、せっかく飲み屋街まで来たので、
子どもも歓迎の居酒屋で飲んで帰ることにしましたよ。

たまたまお隣に3歳の女の子がいて、息子はずっと遊んでもらってご機嫌~♪

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その居酒屋のメニューには「古町糀製造所」とのコラボした糀を日本酒で割ったドリンクがありました。

それを飲んだらこう思いました・・・

郊外の大型ショッピングモールに押され、多くの店が撤退し人も離れ寂しくなっていった
新潟一の繁華街「古町」。

全盛期の輝きを失ってしまった街が、音楽、食、マンガ、花、など1つの事でつながって1体となり、
今再び立ち上がろうとしている。

そう思うとこの地がより明るく見えてきてなんだかうれしくなりました♪

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