田上ごまどう温泉「ごまどう湯っ多里館」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

温泉のぬくもりが恋しくなる季節ですね。

息子に「温泉行くかい?」って言ってみると、何度も何度も『温泉行く~』と言うのを聞いて
今年に入ってからまだ温泉に浸かっていない事に気付きましたよ。

ってことで、今回新潟市街から約1時間車を走らせて行ったのは、田上ごまどう温泉「ごまどう湯っ多里館」。

約3万株の花が咲き誇る山頂の「あじさい園」が有名な「護摩堂山」の麓、
国道403号から「湯田上カントリークラブ」の大きな看板を山側に曲がり、
そこから500mぐらい進んで右折するとひと際目立つ歩道橋と、かわいらしい狸の石像がお迎えをしてくれます。

この狸の石像は「団九郎」といって、護摩堂山に住んでいて数々の伝説を残した狸なんだそうですよ。

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って、実は何度か訪れた事があったのに、
最後の右折の小さな看板を見落として狭い道に入ってしまいました・・・

施設に隣接する駐車場は身障者専用ですので、一般の車は施設の下にある広めの駐車場に止め、
そこからエレベーターに乗って上がり歩道橋を渡ります。

屋根付きの歩道橋なので雨や雪が降っていても平気ですし、
隣のゴルフ場からの飛弾防止のため駐車場の周りは高いネットで囲まれているので
頭上から攻撃には万全ですが、冬場は消雪パイプから水が出ているので足元は注意が必要です!

駐車場には地元で採れた新鮮な野菜と果物を売ってる
「ごまどう直売所」(10時~17時、定休日:火曜日)の小屋と「温泉スタンド」がありました。

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歩道橋を渡り終えると施設の横には「飲泉所」があり、
使い捨ての小さな紙コップも設置してあるのでさっそく飲んでみます。

見た目は無色透明ですが軽い塩味と苦味、そしてほんのり硫黄臭・・・「ウゲッ」

決して美味しいとは言えませんが、慢性消化器病、慢性便秘に効果があるんだそうですよ。

まあ、それでもまだ2歳児の息子には飲ませない方がいいでしょう。

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上から見ると扇形で不思議な屋根の形をしている施設の中に入ると、
フロントの奥の窓にはいきなり広大な景色が広がっています。

おっと、露天風呂までこの景色はお楽しみに・・・

膨らむ期待を押し殺しながら、下駄箱に靴を入れて券売機で買った入浴券と共にフロントへ。

入浴料は大人600円。
18時以降は500円に割り引かれるのに、ボクらは1時間早かったぁ~、残念。

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貸しタオル(バスタオル・フェイスタオル)は別料金で100円なのですが、平日は無料なのが良心的ですね。

まあ、ボクらは常に温泉用のタオルが車に入っているから関係ないですが。

また、大人のみの入会無料のポイントカードもあって、10個スタンプがたまると
入浴が1回無料になるってサービスも常連さんにはうれしいですね。

さて、入浴前にさっそく施設内探検です!
館内は床暖房なのがいいですねぇ♪

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まずは、入浴後に相方と待ち合わせをする休憩所はこの、156畳もある和室休憩室「桜」がいいかなぁ?

この部屋に「幼児コーナー」と書いてあったのでそう思いましたが、
そこにはクレーンゲームなどしかない「ゲームコーナー」でしたけどね。

でも、大きな食堂は無いこの施設には各所に様々な自販機はあるのですが、
唯一この部屋の奥にはちょっとした「軽食コーナー」もあるし、
しかも持ち込みも自由なので、子連れの家族は食事もしながら我が家の様にくつろいでいましたよ。

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それにしても子どもって生物はなんで走るんでしょうかねぇ?

これだけ広いとバタバタバタバタ・・・まあ、ウチの子も他人の事は言えませんが・・・

『そんなところじゃゆっくり休まらない』っていう方も多くいるでしょうねぇ。
現にボクも子どもが出来るまでは、そんな子どもが大嫌いでしたもん。

そんな人のために、この施設にはここ以外になんと3ヶ所も休憩室があるんですよ。

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階段をちょっと下るとカーペットと座卓の休憩室「木もれび」があり、
その隣の車いす用リフト付きの階段を上ると、
テーブルにイスが配置されている休憩室「陽だまり」があります。

さらにもう1つ小さな「休憩コーナー」も設けられていて、好みの場所で休憩できるのはもちろん、
混雑時にも対応できているのがいいですね。

でも、だいたいこれだけ部屋があると、他の施設では「有料部屋」だったり
「仮眠室」や「リラクゼーションルーム」「お土産売り場」になっていることも多いのですが、
田上町の「多目的交流施設」としての運営だけに、そこまで商業的ではなさそうです。

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さあ、そうしているウチに息子はガマン出来ずに、さっさと青いノレンをくぐっていっちゃいましたよ。

この施設には「ごまどうの湯」と「あじさいの湯」という名の2つの浴場があり、
男湯と女湯に分かれるのですが、毎週土曜日に入れ替わるんです。

今回、ボクと息子が入った男湯は「ごまどうの湯」でした。

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ロッカーはフロントで鍵をもらう方式ではなく空いている好きな場所を使えるのはいいのですが、
100円のコイン返却式なのがちょっとわずらわしいかな。

もうウチの子には関係なくなっちゃいましたが、男湯にもベビーベッドがあるのは気がきいてますねぇ。

また、水飲み器や体重計、洗面台にはブラシや化粧水系統はありませんが、ドライヤーと綿棒は完備。

息子がお風呂上がりに綿棒を1本とって『はい、どうぞ』と渡してくれたので
「ありがとう」と言って使いましたが、つづけて2本目もとってくれたので遠慮無しに使ったら
『たっちゃんのぉ!』と怒られてしまいました・・・

どうやら2本目の綿棒は自分がやってもらおうとボクに渡したんですね。

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また、変わっているのが、この脱衣所にはロフトがあり、
そこに上がると有料のマッサージチェアなどが置いてありました。

そしてさらに、そこの窓からは露天風呂ごしの素晴らしい眺望も顔を見せましたが、
まだまだ、この風景は露天風呂までとっておかねば!

息子は眼下に広がる広大な景色よりも、脱衣所の方を見降ろして『お~い!』と手を振るのが楽しいようです。

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そしていよいよ浴室に潜入です。

脱衣所から直で露天風呂にも行けるのですが、
まずはこの季節やっぱり内風呂で身体をあっためてからでしょう。

「ごまどうの湯」の内風呂には「かぶり湯」に「大浴場」、ちょっとぬる目の「ぬる湯」。
息子が怖くて入りたがらない「ドリームバス」「肩たたき」「エステバス」と名のついた3種のジェットバス。
さらに「ホットベンチ」、「全身シャワー」、そして「水風呂」の横には「ソルティーサウナ」があります。

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この「ソルティーサウナ」は低温で息子も嫌がる事無く初のサウナを体験できましたが、
そこにはなんと、塩が置いてあって、それを体中スリスリしてマッサージをします。

ボクも幼い頃、『風邪をひかない』と言われて塩マッサージをしたことがあったので、
息子にもスリスリ、そして息子はボクの背中に塩をスリスリ。

お互い楽しく塩の塗りっこをしましたよ♪

ちなみにこの日女子風呂になっていた「あじさいの湯」には
「高温サウナ」や「ローリングバス」などがあるそうです。

また、十数か所ある洗い場は仕切りの有り無しがあり、ボディソープ、シャンプーとリンスが完備。

さあさあ、いよいよお楽しみ! 露天風呂にいきまぁ~す♪

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おお! わかっていたけど素晴らしい眺望です♪

植え込みの先に越後平野の田園が広がり、その奥には新潟市の高層?ビル群にビッグスワン。
さらには弥彦山、多宝山、角田山の山々並び、
天気のいい日には日本海に沈む夕陽や佐渡まで見えるそうですよ。

この時季には雪原が、春には鏡の様に反射する水田、そして夏の夜には花火が、
秋には金色の稲穂の絨毯が眺める・・・なんて素晴らしい露天風呂でしょう♪

この露天風呂には昔「打たせ湯」もあった様で、その名残りに仕切りがあります。
「打たせ湯」は厚生省でレジオネラ症発生防止対策のための公衆浴場法条例の
改正があったために、循環式のお風呂ではほとんど見なくなりました。

そんな「打たせ湯」の音としぶきは、この素晴らしい景色には邪魔になるので
無くなって正解かもしれませんね。

ちなみに夜景はこんな感じ↓。 まるで飛行機の上から見下ろす街の光の様です。

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もう、ここまで素晴らしい露天風呂があれば言う事ないですが、
やっぱりお湯の話題もしなければなりませんね。

源泉名は「田上ごまどう温泉」で、泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(アルカリ性低張性温泉)。

飲泉でも触れましたが、お湯は無色透明ですが加熱消毒循環しているせいか
飲泉ほどの硫黄臭などは感じられませんでした。

でも、ヌメリがあってやさしいお湯で、
しかも上がった後もしばらく汗が止まらないほど温まりましたよ。

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1999年に新源泉の開発が行われて開湯した「田上ごまどう温泉」ですが、
この近辺には1738年に開湯した「湯田上温泉」の温泉街もあり
開湯当時は護摩堂山の修行僧が入浴し「薬師の湯」と呼ばれていたので
もともと温泉の地としても有名なんです。

そんなありがたい温泉。 地元の家族のリピーターが多いのも納得ですね。

そう言えばこの充実していた自販機の中に瓶のコカコーラのもあって、
それを買っていた中学生が栓の抜き方がわからないで迷っている姿を見て
時代のギャップを感じてしまいましたよ。

そうかぁ、この自販機に栓抜きがくっついていて、開けた栓が中に落ちるタイプを知らないのかぁ・・・

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※泉質、施設、アメニティ、料金、アクセス、雰囲気、清潔度、混み具合、
その日の気分、体調などなど、ボクの独断と偏見とわがままで付ける、★5点満点の温泉「お好み度」。

・・・お好み度★★★★☆

町の経営だけに本格的な食堂や売店などは無いし、源泉かけ流しではなさそうなのが残念ですが、
なんたって露天風呂からの眺望は最高♪
また、タオル別の料金や平日タオル貸出し無料、一回の入館料でその日一日は何度でも再入館出来る
などのサービスも気がきいています。
それに、意外と飲泉できるというのも貴重で、かなりオススメの温泉です!
田上ごまどう温泉「ごまどう湯っ多里館」

新潟県南蒲原郡田上町大字田上丙3673-1
電話:0256-57-6301
料金:大人(中学生以上)/600円(午後6時以降の入館は500円)、小人/300円
   ※2歳以下は無料
貸しタオル: 100円(バスタオル・フェイスタオル)平日無料
営業:10時~22時(最終受付:21時半、冬期は変更の場合がある)
定休日:毎月第2火曜日(祝日の場合翌日)