「新潟県立歴史博物館」に行くのは初めてだったのですが、
「奇跡の新幹線」を見て帰ろうと思った時、常設展というものがあるというのに気付き、
同じチケットで入館できるというのでせっかくだから見て行くことにしましたよ。
「奇跡の新幹線」を見て帰ろうと思った時、常設展というものがあるというのに気付き、
同じチケットで入館できるというのでせっかくだから見て行くことにしましたよ。
中に入ると、天井を覆う巨大モニターにテンションが上がる息子。

まあ、「歴史博物館」だから堅苦しい感じだろうとそれほど期待していなかったのですが、
これがなかなか面白かったぁ♪
これがなかなか面白かったぁ♪
展示は「新潟県のあゆみ」「雪と暮らし」「新潟の米作り」「縄文文化を探る」と、
4つのカテゴリーに分かれています。
4つのカテゴリーに分かれています。
「新潟県のあゆみ」では新潟県の歴史を時間軸順に古い時代からさかのぼるのですが、
まずは「新潟のあけぼの」として旧石器時代や縄文時代から始まります。
まずは「新潟のあけぼの」として旧石器時代や縄文時代から始まります。

意味のよくわかっていない息子は、この押すと解説が流れたり
光ったりするボタンをポチポチやって楽しんでいますねぇ。
光ったりするボタンをポチポチやって楽しんでいますねぇ。
時は流れ、1300年ほど前の奈良、平安時代になると中央で律令がつくられ、
文字によった政治が新潟県にも及び、しだいに文化史が見られる様になってきて、
さらに鎌倉、室町時代になると地頭や戦国大名などの話になります。
文字によった政治が新潟県にも及び、しだいに文化史が見られる様になってきて、
さらに鎌倉、室町時代になると地頭や戦国大名などの話になります。

ここの展示はなかなか見せるために様々な工夫がされているのが楽しく、
ひとアクション加えると展示に触れあえるというものばかりでしたよ。
ひとアクション加えると展示に触れあえるというものばかりでしたよ。
例えば箱の蓋にクイズが書いてあって、その蓋を開けると答えがわかる展示物がされていたり・・・
タンスの引き出しを開けると何が出てくるかお楽しみな展示になっていたりと。

時間の余裕が無く急いでいる人にはわずらわしいのかもしれませんが、
子どもは参加している気分になれてきっと楽しいでしょうねぇ。
子どもは参加している気分になれてきっと楽しいでしょうねぇ。
息子も動いたり、音が鳴ったり、光ったりするだけでもよろこんでくれているので良かったですよ。

現在の新潟県民の基礎が築かれていったのは約400年前からの江戸時代頃で、
庶民の生活を紹介すると共に、新潟の歴史を語るのに欠かせないのは
江戸幕府の財政の一翼を支えていた佐渡金銀山ですね。
庶民の生活を紹介すると共に、新潟の歴史を語るのに欠かせないのは
江戸幕府の財政の一翼を支えていた佐渡金銀山ですね。

また、江戸時代の越後を代表する人物、良寛さんや、
ベストセラー作家、鈴木牧之、プロレスラーのジャイアント馬場などが紹介されていました。
ベストセラー作家、鈴木牧之、プロレスラーのジャイアント馬場などが紹介されていました。
新潟出身の有名人ってけっこういるんですねぇ。

昭和の子の様に紙芝居風のモニターにかじりつく息子も、
「近現代の新潟」のコーナーで明治維新以降の新潟県の発展に貢献してきた女性の人形には
『こわい~ こわい~』と言って近寄りませんでしたよ・・・
「近現代の新潟」のコーナーで明治維新以降の新潟県の発展に貢献してきた女性の人形には
『こわい~ こわい~』と言って近寄りませんでしたよ・・・
うん、確かに怖い↓

次のカテゴリーは世界有数の豪雪地の新潟には欠かせないテーマである「雪とくらし」です。
本物そっくりに作られた雪の壁の中を歩いて巡りますが、
これは昭和30年代初め頃の上越市高田の雁木通りと、雑貨屋、一文店、下駄屋と
軒を連ねる商店を再現したもので、雁木通り発祥の地、高田の冬の生活をバーチャル体験できるんですよ。
これは昭和30年代初め頃の上越市高田の雁木通りと、雑貨屋、一文店、下駄屋と
軒を連ねる商店を再現したもので、雁木通り発祥の地、高田の冬の生活をバーチャル体験できるんですよ。

そして2階にのぼると雁木通りの上の様子も見られます。
まあ、暖冬で最近は雪が少なくなってきたので、現代では貴重な風景となったそうですが、
今年の冬はこれに近い風景がありましたね。
今年の冬はこれに近い風景がありましたね。
息子が雪の中を通学している子どもたちに『バイバ~イ』と挨拶しています。

つづいて「米づくり」のカテゴリー。
新潟県の平野部にはかつて広大な低湿地が広がっていたのですが、
江戸時代から多くの人々が劣悪な環境の中で水と闘いながら新田開発し、
新潟県を全国一の米どころに育てあげました。
江戸時代から多くの人々が劣悪な環境の中で水と闘いながら新田開発し、
新潟県を全国一の米どころに育てあげました。

そんな人々の努力があって、ボクらは日常美味しいと思えるごはんを
当たり前の様に毎日食べられるようになったんですね。
当たり前の様に毎日食べられるようになったんですね。
普段は新潟のごはんが美味しいって認識はあまりしていませんが、
出張などで県外に行くとそのありがたみが改めてわかります。
出張などで県外に行くとそのありがたみが改めてわかります。

そして最後は「縄文文化を探る」のカテゴリーです。
って、約12000年前から約2000年前までと時代が逆戻りしちゃいましたが、
ここは入り口が別になっているカテゴリーなので一番最初に入ることもできるんですよ。
ここは入り口が別になっているカテゴリーなので一番最初に入ることもできるんですよ。
中に入ると等身大の縄文人フィギアとジオラマが展示してあります。

春夏秋冬の4つもジオラマが展開されていてとっても贅沢な作りになっていますねぇ。
さらに奥には竪穴住居での縄文人の日常生活も、まるでその空間に入ってしまったと思えるほど
広い場所に再現されているんです。
広い場所に再現されているんです。
なんだかこの「縄文文化を探る」のカテゴリーはよりいっそう気合が入った作りになっていますよ。

なんでそんなに気合が入っているのか言いますと、実はここ「新潟県立歴史博物館」のある長岡市関原は
あの燃え上がる炎を象ったかのような形状の「火焔土器」が世界で初めて出土した地でもあるんですよ。
あの燃え上がる炎を象ったかのような形状の「火焔土器」が世界で初めて出土した地でもあるんですよ。
その「火焔土器」が出た長岡の「馬高遺跡」も教科書に乗っているほど有名。
「花火大会」でも名が知られる長岡は、それと同じくらい「火焔土器」も象徴となるほどなんですねぇ。

なんて、閉館時間まで1時間しかないところで常設展示に入ったのですが、
意外にも見所がたくさんあって結局全部は回り切れませんでしたよ・・・
意外にも見所がたくさんあって結局全部は回り切れませんでしたよ・・・
期待以上だったのでもう少し息子が大きくなったらまた来ようと思いました。
ただ、割と展示だけがしてあってあんまり詳しく解説が記されていないので、
まずが入り口で無料で貸し出している「音声解説器」を借りるのが必かもしれませんね。
まずが入り口で無料で貸し出している「音声解説器」を借りるのが必かもしれませんね。

帰りには長岡の街に大きな虹がかかりました。
雨には降られていないけどなんだか爽やかな気分です。
「火焔土器」のふるさと、関原の丘陵に建てられた「新潟県立歴史博物館」で
自分の住む地の歴史を学んだ週末もなかなかいいもんでした♪
自分の住む地の歴史を学んだ週末もなかなかいいもんでした♪
「新潟県立歴史博物館」 新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247-2 電話:0258-47-6130 料金:一般/500円、大学生・高校生/200円、中学生以下無料 開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで) 定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12/28~1/3