そののどかな田園風景の中にたたずむ、素朴な公民館みたいな建物が新発田温泉「あやめの湯」です。

ここは国道7号線からも近いので、以前からもスキー帰りに利用していましたが、
どうもお湯の供給が安定してないらしく、2002年秋には源泉の自噴が止まってしまい
一時は無くなったのかと思って悲しんでいましたが、長期休館を経て別棟の休憩所が増えて復活。
どうもお湯の供給が安定してないらしく、2002年秋には源泉の自噴が止まってしまい
一時は無くなったのかと思って悲しんでいましたが、長期休館を経て別棟の休憩所が増えて復活。
かと思えばまた昨年2011年の9月にも源泉トラブルで休館。
こんなアクセスのいい場所にある貴重な温泉なのに、いつまたお湯が出なくなるかわからないので行っておかないとね。
まあ、これが温泉。 お湯には限りある命がある証ですよ。

で、その建物を「公民館みたいな」と表現したのですが、実はここの温泉は新発田市が掘り当て、
(財)新発田市観光開発公社が管理と運営しているんですよ。
(財)新発田市観光開発公社が管理と運営しているんですよ。
だからまさに市民のための温泉場という感じで、「新発田市保養施設」と頭についた
実にシンプルな日帰り温泉施設なのです。
実にシンプルな日帰り温泉施設なのです。
ガラガラと玄関を入ると、右手に下駄箱(カギ付きも有り)、左手には受付窓口があります。
入館料はタオル無しですが、大人400円、3歳未満は無料ととっても安い♪

正面には和室の休憩所があり、設備はテレビや電動マッサージチェア(有料)、
飲料の自動販売機はありますが食堂はありません。
飲料の自動販売機はありますが食堂はありません。
皆さん、けっこうパジャマなどのラフな格好でくつろいでいましたよ。
きっとご近所の方が、銭湯気分でご利用されていたりもするんですね。
ただ、こちらは外から食べ物の持ち込みは禁止されています。
まあ、確かにこんな雰囲気だったら、ホントの公民館みたいに
みんなここでご近所さんが集まって宴会がはじまっちゃいますもんねぇ。
みんなここでご近所さんが集まって宴会がはじまっちゃいますもんねぇ。

でも、実は長い廊下を渡って奥にある新しい別棟のこの休憩所では持ちこみがOKなのです。
しかも、出前もとってもらえるそうなんですよ。
この日も、この写真の右側ではちょっとした宴会が行なわれていた様です。
以前も入り口の方の休憩所でそういった光景が見られたのかもしれないですが、きっと収集がつかなくなって、
だけど禁止せず市民のためにそういう場を新たに設けたのでしょうね。
だけど禁止せず市民のためにそういう場を新たに設けたのでしょうね。
さて、施設内散策って言っても対して広くは無いのでさっそくお風呂に入りましょう!

入り口から右手が女湯、左手は男湯。
息子は迷わず青いノレンに向かいます。
脱衣所も決して広くはないのですが、けっこう人はいますねぇ。
「あやめまつり」のお客というより、やっぱり地元の方っぽいです。
「あやめまつり」のお客というより、やっぱり地元の方っぽいです。
人のいなくなる隙をみて写真は撮れました。
いちおう100円入れて戻ってくるタイプの鍵付きロッカーはあるのですが、
皆さんあんまり使ってないみたいですよ。
皆さんあんまり使ってないみたいですよ。
『100円はもどります!』とデカデカと書いてあるところを見ると、みんな忘れていっちゃうのかなぁ?
あとはドライヤー、体重計、水道、扇風機と、他の施設であれば特筆するほどでもない最低限の備品はちゃんとあります。

で、ここのお風呂は内湯の大浴槽1つのみです!
でも、大きなガラス窓からは田園風景と壮大な二王子岳が一望でき開放感たっぷりです。
一応マジックミラーになっていて外からは見えない作りになっているそうですよ。
一応マジックミラーになっていて外からは見えない作りになっているそうですよ。
息子は露天風呂があると勘違いして、『あっち、あっち』と、外に行きたいって言っていましたけどね・・・
リンスインシャンプーやボデイソープ完備の洗い場は6~7ヶ所あって、けっこう隣との間がなく狭いですが、
水道やシャワーはどうやら新しくしたばっかりみたいで、関係者向けの説明シールがまだ貼ったままでした。
水道やシャワーはどうやら新しくしたばっかりみたいで、関係者向けの説明シールがまだ貼ったままでした。
さて、この素朴な日帰り温泉施設が地元の方や多くの温泉ファンに愛される一番の訳をご紹介。
それは、お湯がかなりいいんですよ♪
見てください、この赤褐色に濁って底が見えない濃いお湯を!

源泉名は「新発田温泉あやめの湯」で、泉質は「ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉」。
香りはそんなにないですが、舐めるとまさに「鉄」って感じの味です。
やや熱めの湯加減ですが、非加水で循環されていなくなんと、掛け流しなんですよ!
以前、湯量とかに問題があったのですが、未だ使い捨てだなんて超贅沢ですよねぇ♪
濃厚な塩化物は冬には冷えた身体も芯から温めてくれて、
その持続する保温効果でまさにスキー帰りに寄ると筋肉痛知らずになれますよ。
その持続する保温効果でまさにスキー帰りに寄ると筋肉痛知らずになれますよ。

外には無料で浸かれる「足湯」あって、ボクらがここに到着した時には多くの新発田マダムたちが
そこで井戸端会議を開いていました。
そこで井戸端会議を開いていました。
また、無料の「温泉スタンド」もあるらしく、このお湯を家に持って帰って入ったりするんでしょうね。
ホント地元の方が大切にしている温泉だということが感じられます。

ボクも息子と一緒にお風呂に入っている時には、地元のお爺さんたちと世間話をしましたよ。
『いくつかな?』とか『どこから来たんですか?』とかから始まり、
お孫さんの話とか、ここの温泉のお話とかいろいろ話しが聞けました。
お孫さんの話とか、ここの温泉のお話とかいろいろ話しが聞けました。
日曜日などは朝6時からやっているそうなので、朝風呂にもよく来られるそうですよ。
息子が生まれてから内風呂のみの温泉施設は初めてでしたが、
お湯も良くて身体が芯からあたたまり、地元の人との触れ合いで心もあたたまりました♪
お湯も良くて身体が芯からあたたまり、地元の人との触れ合いで心もあたたまりました♪

※泉質、施設、アメニティ、料金、アクセス、雰囲気、清潔度、混み具合、
その日の気分、体調などなど、ボクの独断と偏見とわがままで付ける、★5点満点の温泉「お好み度」。
その日の気分、体調などなど、ボクの独断と偏見とわがままで付ける、★5点満点の温泉「お好み度」。
・・・お好み度★★☆☆☆
1つの浴槽と2つの休憩所、足湯もあるが最低限の施設でここで1日ゆっくり過ごすのは無いかな・・・
でも、アクセスも良く、400円という低料金、何度か止まりかけたお湯も濃厚で、それがかけ流しなのは贅沢ぅ♪
★2つは施設の充実度だけの問題だから、お湯をたのしむだけなら最高評価でもいいです。
地元の方もあんまり教えたくないかもしれない秘湯、温泉好き(お湯好き)の方にはぜひオススメですよ。
新発田温泉「あやめの湯」 新潟県新発田市板795-1 電話:0254-26-1173 料金:大人/400円、3歳~小学生/250円(タオル付)3歳未満は無料(タオル無し) 営業:10時~21時(日・祝は6時~オープン) 休館日:第1・3月曜日(祝日の場合は翌日)、12/31~1/1