鉄道の聖地「新津鉄道資料館」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先日、相方が突然季節終わりのインフルエンザで倒れた時。

ゆっくり家で寝ていてもらおうと、ボクは息子を連れて外に出かけました。

って、言ってもこの日はあまり天気も良くなかったので公園では遊べないし、
かと言ってショッピングモールもボク的にはちょっと飽きた。

どこに行こうか迷っていたのですが、いつかは行ってみたいと思っていたところに行ってみることにしました。

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それは新潟市秋葉区の「新津」にある「新津鉄道資料館」です。

「新津」と言えば、「鉄ちゃん」を名乗る方なら知らない人はいないという鉄道ファンの聖地ですよねぇ~

ここ「新津」は、古くから旧国鉄の機関区や電務区、車両工場などの現場機関が多く設置され、
最盛期には客車400両、蒸気機関車60両を保有していた一大鉄道基地がありました。

またこの地域に住む勤労者の4人に1人は鉄道関係者だと言われ、
鉄道と市民が密着した「鉄道の町」と呼ばれるほどだったんですよ。

マンホールまでSLですね↓

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現在でも、JRの信越本線や羽越本線、磐越西線が交差する日本海側の鉄道の重要拠点で、
JR東日本の鉄道車両製造工場「新津車両製作所」があるところなんです。

実は現在、鉄道事業者の直営工場は日本でここにしか存在しません。

だから、首都圏で走る通勤車両のほとんどはここ「新津」で製造されているんです。

首都圏で過ごされている皆さんは何気に毎日「新潟産」の電車に揺られている訳ですよ。

車両に「NT」と記されているのが「新津車両製作所」でつくられた証なので、
これからちょっと気にして見てみてくださいね。

ちなみに毎年10月の初旬頃にはこの「新津車両製作所」が一般公開されるので、
全国からたくさんの「鉄ちゃん」が訪れるんですよ。


そんな鉄道の聖地の資料館だから、「鉄ちゃん」にはヨダレもんのはず!

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中に入ると、まず出迎えてくれるのが2本の模型電車が走っているジオラマ。

平日ってこともあって他にはお客さんがいなかったので、最初は電車が止まっていたのですが、
ボクら2人のために電源を入れてくれました。

普段、車社会の新潟なので息子はあんまり電車には興味無いと思っていたのですが、
『てんちゃ、てんちゃ』とスゴい興奮してましたよ。

って、いうか釘付けでまったくここから動こうとしません・・・
まだ入り口なんですけどぉ。

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この2本の電車は何周か回ると並走するタイミングがあって、
ボクも橋の上のベストショットを狙おうとずっと待ちかまえていましたけどね。


さすがに「鉄道の町」の「鉄道資料館」だけあって、ここには鉄道のあゆみと銘板コーナーや、
防雪・建設コーナー、車輪とレールコーナー 機関車コーナー、各種記念きっぷや駅弁まで
21のコーナーがあり、鉄道のあらゆる分野の資料が展示されています。

きっと「鉄ちゃん」にとっては何時間いても飽きないところなのかもしれませんが、
あいにくボクは「鉄ちゃん」じゃないので詳しくは説明できません。

なので、今回は写真中心でお届しますね。

でも、あまりにも資料が多すぎるのでここでご紹介できるのはほんの一部です。

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奥の部屋に進んで行くと「鉄道のまち」ならではの貴重な展示品の数々。

「資料館」の名の通り充分すぎる資料がそろっているようですが、
派手な展示物も無く、子ども向けの設備はありません。

息子もすぐジオラマの方に戻りたがっちゃいます。

ん~・・・息子にはまだ早かったかな? 

特に展示物を細かく説明するボードもそんなに無いので、ボクもなんとなく懐かしい感じがするだけですが・・・

それだけでも見応えのある数ですよ。

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他の地域には無い豪雪地帯新潟ならではラッセル車などやシェルターなどの
除雪や雪崩対策に関係する展示もありますよ。

まるで戦車みたいですねぇ~


また、蒸気機関車のプレートや写真もあります。

昔はみんな電気で走っていた訳ではないですもんね。

これが当たり前の姿で、一昔前までは移動の手段だった蒸気機関車が、今では観光客誘客のために走っていて、
それに乗ったり見たりするために多くの人が電車に乗って移動してくるっていうのは、
面白い光景ですよねぇ。

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また、新潟でその観光用のSLと言えば「SLばんえつ物語」号が有名。

今年も新潟駅を出発し、会津若松までの運行が始まっていますよ。

始まった当初は一時だけの観光イベントだったのですが、人気が高いために10年以上も続いていますし、
「C57」は名前を変えて別の路線を走ったり、期間外のクリスマスや大晦日を走ったりしています。

そのヘッドマークと、ブルートレインの今はなき「鳥海」や「出羽」の名前が見られました。

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また、新潟県の方には東京へと向かっていた特急「とき」にはたくさんの思い出があるのではないでしょうか?

一時期、上越新幹線の名に引き継がれたと思ったのですが、
その後新潟まで運行する上越新幹線は「あさひ」だけとなり、「とき」の名は消えました。

しかし、新潟県を中心に復活を求める声が上がり、
さらには「あさひ」は後からできた長野新幹線の「あさま」と紛らわしいということで

「あさひ」を廃止し「とき」名を復活させたんだそうですよ。

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また、新潟県の方の懐かしいと言えば、時代の流れと共に多くの鉄道が廃線となりました。

ここには国鉄赤谷線をはじめ、蒲原鉄道線や新潟交通電車線などの
走りを思い出させてくれる展示もありました。

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ボクが新潟に来る前に廃線になっていた赤谷線や、住むところとは違う蒲原鉄道線の雄姿は見ていませんが、
1999年まで新潟市内を走り「電鉄」と言って親しまれていた新潟交通電車線は覚えています。

昔は新潟市にも路面電車が走っていたんですよねぇ。

その何も走らなくなってしまった線路は雑草まみれになって寂しそうに今でも残っています。

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また、映像コーナーではグリーン車の座席に座って
各国の鉄道のビデオが見られるような事が書いてありましたが、電源が入ってませんでした・・・残念。

モニターの横にいるマネキンさんも寂しそうです。

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マネキンさんと言えば、駅員さんとか車掌さんの服を着たマネキンも展示されていました。

あまりにも不気味なので息子は泣くんじゃないかと思いましたが、逆にこのシュールな世界観がわかったのか?

めちゃめちゃ笑っていましたよ。

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逆に息子がよろこぶと思っていた電車の運転席の展示ですが、
ボタンを押すと奥のパンタグラフが上がったり下がったりする仕組みになっているんです。

最初はよろこんでボタンを「ポチ」と押したのですが、そのパンタグラフが近くで見るとやっぱり巨大で、
それが「ガッシャーン!!」と大きな音をたてて上がったり下がったりするもんだから大人だってビックリ!

息子はビビって泣いて逃げてましたよ。

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息子が気にいっていたのは、屋外にも置いてある踏切機器。

これを見ると息子が首を横に振りながらニコニコで『カンカンカンカン♪』と言います。
もしかして電車よりも踏切が好きなのかなぁ?

あと屋外には、ここの象徴的な存在の新幹線200系の頭部原寸大模型がありますよ。
これはあくまでも実物じゃなくて本物そっくりにつくったハリボテなんです。

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資料館の学芸員さんが、この新幹線をバックに息子とのツーショット写真を撮ってくれました。

うれしいですねぇ♪

実はこの新幹線、中の運転席に入れるんですよ。

だけど、ちょっとショボイ・・・

それに、息子はこの新幹線の外観にはよろこんでいましたが、
中に入るとさっきのパンタグラフのトラウマがあったのか?またビビって逃げたがりました。

あらら、普通、電車好きなら運転席はあこがれのはずなのになぁ。

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その他、屋外にもパンタグラフや腕木式信号機、新幹線用台車、ディーゼルエンジン、
高所大時計などの展示もありますよ。

ここはもともと旧国の「鉄新潟鉄道学園」だった建物をリニューアルしたもので
きっとこの建物自体も鉄道ファンにとっては貴重なものなのかもしれませんね。

ただ近年の鉄道ブームで多くの県外からの「鉄ちゃん」が訪れているのに、
最寄りの新津駅から約2kmは離れているので、もっと新津駅寄りに移転する動きがあるそうですよ。

施設も古さを感じるし、それにやっぱり電車だけを乗り継いで行けてこそ「鉄道の町」が誇る資料館ですよねぇ。

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ちなみに入館料は大人200円となりますが、ここ以外の秋葉区の公共の施設に行く時に
このハンコが押してある紙を見せると、そこの入場料頭が1~2割引きになるんだそうですよ。


ここ「新津鉄道資料館」はその名の通りアミューズメント施設ではないので、
入館者を楽しませようというものはほとんどありません。

まさに「資料館」。

ちょっと息子やボクにはマニアック過ぎたかもしれませんが、
きっと本物の「鉄ちゃん」は興奮しっぱなしなこと間違いないと思いますよ。

ボクにとっての「JRA競馬博物館」みたいなもんですね。

鉄道ファンはここを制せずに「鉄ちゃん」を名乗るなかれ!
というほどの「鉄道の町」新津にぜひぜひ電車でお越しくださいませ。

「新津鉄道資料館」

新潟県新潟市秋葉区新津東町2-5-6 新津地域学園内
電話:0250-24-5700
開館時間:9時半~16時半 (入館は16時まで) 

休館日:月曜日、年末年始
入館料:大人 200円、小中高校生 100円(土日祝日は中学生以下無料)


・・・さて、相方はゆっくり休めたかな?