味と歴史と文化と人情 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先日の3/2(金)から1泊、1日仕事を休んで新潟県の北「村上」へ、癒しの旅に行ってまいりました~♪

1日目は瀬波温泉の「汐美荘」で心身ともに癒され、
そして、2日目3/3の「ひな祭り」は「町屋の人形さま巡り」をし、新たな出会いもありました。

これまで美味しいもんにもたくさん巡りあってきましたが、
村上と言えばもう一つ有名で欠かせない味があります。

それは、にいがた和牛「村上牛」です。

その「村上牛」を食べに県内唯一の村上牛専門店である店美食や「やま信」へ。

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ここはマスコミなどにもよく取り上げられる有名店で人気もあり、
「人形さま巡り」と重なった土曜日だったので時間をちょっとずらして訪れました。

「村上牛」は高級なのでちょっと入りにくい感じの高級店かと思ったのですが、
お店のの出入り口付近には、メンチカツやコロッケ、串焼きを売るテイクアウトコーナーもあり、
店構えはボクら庶民でも敷居は高くありませんでした。

どうやらここは元々お肉屋さんみたいで、そこにちょっとしたイートインコーナーを作った感じがあります。

お食事処には『従業員手作りの御座敷です。上手ではありませんが一生懸命作りました。
どうぞ、ごゆっくりお寛ぎください。』とアットホームな貼り紙がしてありましたよ。

レストランだと思って行くとちょっと落ち着かない雰囲気ですが、
肉を見極めるスペシャリストのお肉屋さんが営むお店って思うと期待できますね♪

このズラリとならぶ霜降りの「村上牛」は精肉店って感じでいい雰囲気ですが、
やっぱり100g=数千円~なので、なかなか庶民には手が出ませんね・・・

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そんな高級ブランド牛「村上牛」は20ヶ月間、豊かな自然の中でコシヒカリの乾草を与えられて育ち、
鮮やかな色、やわらかな肉質、豊かな風味、とろけるような味わいになるそうです。

そして等級は最高級の「A-5ランク」と評価されているらしいですよ。

しかし残念な話、その高評価に伴って「村上牛」を偽って出荷している業者も増えたそうで、
だからこそ、こういったお肉屋さんで、本物の証である「個体識別番号」つけながら、
しかも冷凍せずに、生のまま販売しているっていうのは信頼できていいですね。

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で、ボクがたのんだのはこの「村上牛牛丼」です。

通常は980円なのですが、今年の3/1~9/30に「村上どんぶり合戦 2012春夏編」という、
岩船米コシヒカリの上に、鮭や村上牛、村上ブランド豚をのせた丼を
各店特典などをつけて紹介しているイベントが行なわれていて、

「やま信」の「村上牛牛丼」はそのパンフレットを提示したら180円割引で食べられちゃいましたぁ♪

って言っても、今や町では280円とかで牛丼が食べられる時代。
やっぱり800円は高級です。

ただ、「280円牛丼」と見た目が違い、煮色はかなり薄い。
一口食べてみると、やっぱり味が薄いかも・・・なんて思いましたが、
肉が口の中でとろけると同時に牛肉の旨味がフワッと広がってきました。

あぁ、なんだか忘れていました・・・そうだ、牛肉ってこういう味でしたね。

これと比べちゃうと「280円牛丼」は醤油を味わっているのがわかります。

ちなみに奥にあるのが相方がたのんだ「村上牛焼肉定食」(1,300円)。

焼いたお肉もなかなか香ばしくて良かったので、
ぜひ2人以上で行かれた方は別の物を注文して食べ会うのがオススメですよ。

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ちなみに、息子はコロッケが大好き♪

普段から揚げ物は健康のためあまり食べさせてはないのですが、
その反動で『あぢぢ、あぢぢ・・・』と言いながら
「村上牛手作りコロッケ」(180円)をほおばっていましたよ。

「村上牛」は新潟県民でもめったに食べない高級食材ですが、
ぜひ旅した時にはぜひ信頼のできるお店の自慢の味を試してみてくださいね。

ごちそうさまでしたぁ~♪

美食や「やま信」

新潟県村上市飯野3-2-1
電話:0254-52-2651
営業:10時~19時
定休日:水曜日

さて、お腹も満たされたことですし、村上の旅の最後はちょっぴり村上の歴史についてお勉強をしてきました。

と、いうのも初日に行った「イヨボヤ会館」とのセット入場券1,000円で
「村上市郷土資料館」「若林家住宅」「村上歴史文化館」の3つの施設にも入場できるんです。

バラで行くより300円のお得♪

この3つの施設は隣接しているので一気に行っちゃいました。

まずは「村上市郷土資料館」。

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ここは県下三大祭りの一つに数えられ、毎年7/6、7に行なわれる「村上大祭」に
曳き回される屋台山車がメインで展示されているんです。

その山車を村上では「おしゃぎり」と呼ぶので、この資料館は別名「おしゃぎり会館」と名がついています。

「おしゃぎり」は高さが5mほどあり、その車輪も直径2mほどの迫力。
村上の伝統工芸である木彫堆朱や堆黒、金などを施した繊細かつ豪華な作りで、
祭り当日に勇ましくそして優雅に街中をねり歩く姿は、町中が煌びやかになるんですよ。

ボクも一度「村上大祭」に行った事あるのですが、スゴい迫力です♪

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また、その「おしゃぎり」を先導をする役の「荒馬」や、
この建物のモデルとなった「傘鉾」などが展示されていましたが、
息子の興味はこの館の明治時代頃の和服をきたお姉さんに興味があるみたいで、
ずっと愛嬌を振りまいてました。

村上市の観光キャラクター「サケリン」の栞をお姉さんにもらったのがうれしかったみたいです。

2階展示室に行ってみると、ここには以前村上ゆかりの刀剣や兜、鎧、村上城主の
関連資料などが展示してあったはずなのですが、
今回は特別に「城下町村上に伝わるひな人形展」(4/8まで)が行なわれていて
村上市内の旧商家や旧家に伝わるひな人形がここにもたくさん。

でも、その多く人形の解説が乏しかったので、時代背景はよくわからなかったですが・・・

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また、村上ご出身、雅子さまゆかりの小和田家にちなんで皇太子ご夫妻ご成婚を記念して
総理大臣賞を受賞している人形作家、津田蓬生が制作したというご成婚雛なども飾られています。

2階には額縁があしらわれた窓があり、そこから外を覗くと村上を見守ってきた標高135mの「臥牛山」の山頂に
「村上城」、別名「舞鶴城」の跡が見えますよ。

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残念ながら現在では石垣しかないのですが、
「お城山」と呼ばれ地元の小学生の遠足先などにもなって親しまれているそうです。

村上市では「村上城」復元計画も進行中なbんだそうですが、
この不景気に大金積んでなにも復元しなくても・・・

村上にはそうじゃなくても多くの武家屋敷が当時の姿に近い形で多く残っています。

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その1つが「おしゃぎり会館」の隣にあるこの重要文化財「若林家住宅」です。

茅葺屋根のL字型の曲屋には細かい部屋が配されていて、
狭い土間など武家屋敷ならではの特色が表れているらしく、
この近辺でこの様な中級の武家屋敷は大変貴重なんだそうですよ。

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ここの軒にも「鮭」が吊るしてありました。
これが昔から変わらない村上での暮らしの風景なのかもしれませんね。

お庭も立派なはずなのですが、雪で覆われていて見る事ができませんでした。

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そしてここには2つの「ひな人形」並んで飾られていましたよ。

これは若林家の親戚で、昭和30年代頃ここに住んでいた故稲葉修衆議院議員のきょうだいで
双子の姉妹が生れた時に京に注文したものなのだそうですが、
この姉妹は幼くして亡くなったという悲しいお話があります・・・

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さて、最後はそのまたお隣にある「村上歴史文化館」です。

もう村上の町全体が「歴史文化館」みたいなもんなのですが、
この建物も明治時代後期の擬洋風病院建築物を参考にして建てられたものです。

中ではやっぱり人形展示があって、おひな様はもちろん、日本各地の土人形なども展示されていました。

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そして、昔の遊びコーナーみたいなところもあって、息子がメンコやケン玉、ビー玉を
ボクのマネして遊んでいる姿がなんだかうれしかったです♪

村上市郷土資料館「おしゃぎり会館」

新潟県村上市三之町7-9
電話:0254-52-1347
開館:9時~16時半
※「若林家住宅」「村上歴史文化館」はお隣なので割愛いたします。

さあ、村上の歴史も勉強して頭も使ったことだし、
「人形さま巡り」のメインストリートと言える「大町」まで戻って甘いもんを補充しましょう♪

そのまんまの名前の「珈琲屋」というお店に入り、シフォンケーキと注文してから焼くアップルパイをいただき、
これで村上の旅に幕を閉じるつもりでしたが、1つだけ気がかりが・・・

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あれだけお世話になって、しかも新たな出会いをもコーディネイトしてくれた
ブロ友の「とあさん」に顔を見せずに村上を後にしてもいいものだろうか?

しかし、お会いする約束もしていないし今からでは突然過ぎる・・・
なら、せめてお手をわずらわせないためにも、おウチの側まで行って挨拶だけして帰ろう。

そう思って急遽、とあさんちに向かいました!

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そして、おウチの外から電話をかけてみると・・・

ガビ~~~~ン! ちょうど入れ違いでカラオケに出かけてしまったぁ!

そりゃそうだよね・・・だって約束してないんですもん。

このまま玄関の前にお礼だけを添えて帰れば良かったのですが、
やっぱり何だか直接お礼が言いたくて、カラオケ屋に向けて車を走らせてしまいました。

まるでストーカーだよ、これじゃあ・・・
でも、無事にとあさんのお元気そうなお顔を拝見できて、そしてお礼が言えてうれしかったです。

とあさん、せっかくのご家族団欒で熱唱していたところに突然お邪魔して申し訳ありませんでした。

とあさんのおかげで、たくさんの美味いもん、癒された温泉、趣を生む歴史、美しい自然、
そしてあたたかい人情がそろうパーフェクトな村上の思い出が、さらに忘れられない大きなものとなりました。

ありがとうございました♪

あたたかくなった頃にもまた村上に訪れたいと思います。


・・・おしまい。