先日の3/2(金)から1泊、1日仕事を休んで新潟県の北「村上」へ、癒しの旅に行ってまいりました~♪
2日目は3/3、そう「ひな祭り」ですね。
ここ村上は毎年この時季になると「町屋の人形さま巡り」というイベントが開催されるんですよ。
かつて村上藩の城下町として栄えた村上には、城跡はもちろん、武家屋敷や町屋、寺町など
大火や戦災を免れ、古くからその姿を残す全国的に希少なところなのです。
大火や戦災を免れ、古くからその姿を残す全国的に希少なところなのです。
その中でも「町屋」は外観こそ近代化して商店街として繁栄してきましたが、
古くから残る建物は村上市には300軒あまりあるそうですよ。
古くから残る建物は村上市には300軒あまりあるそうですよ。
建物に長い歴史があるって事はそこに住んでいた人にも代々積み重ねられてきた古い文化が残っているはず。
ってことで、各家に伝わる家宝クラスのお人形さまから、暗い蔵で眠っていた古いお人形さま、
江戸から平成までの約4000体が各家で展示してあって、
それを無料で自由に見て回れるイベントが毎年開催されるようになったのです。

13回目になる今年の「人形さま巡り」は76軒が参加していて、
見学していい家の前には『開催中』と札が立っているんですよ。
江戸から平成までの約4000体が各家で展示してあって、
それを無料で自由に見て回れるイベントが毎年開催されるようになったのです。

13回目になる今年の「人形さま巡り」は76軒が参加していて、
見学していい家の前には『開催中』と札が立っているんですよ。
はじめはちょっと入りにくいなぁ、なんて思ってましたが、勇気を持って戸を開いてみると、
お家やお店の人はとてもあたたかく迎え入れてくれて、時にはお茶やお菓子などを出してくれ、
そのお人形さまについての説明を丁寧にしてくれるところもありました。
お家やお店の人はとてもあたたかく迎え入れてくれて、時にはお茶やお菓子などを出してくれ、
そのお人形さまについての説明を丁寧にしてくれるところもありました。
お店の場合、何も買わずに出て行ってしまうのが悪い気もしましたが、
必要以上にセールスする声をかけてはきません。
これはたぶん町で決まりごとにしているのかもしれませんね。

この日は時間が経つごとに観光客の数も増え、ボクも慣れてきて割と流れにのって入る事ができました。
必要以上にセールスする声をかけてはきません。
これはたぶん町で決まりごとにしているのかもしれませんね。

この日は時間が経つごとに観光客の数も増え、ボクも慣れてきて割と流れにのって入る事ができました。
と言っても、「こんにちは~」と一言挨拶をして見学し、
出る時は「ありがとうございました」と言うのはマナーですね。
出る時は「ありがとうございました」と言うのはマナーですね。
町屋の中に入ると、そのほとんどが外観とは違う歴史を感じる空間が広がり、
囲炉裏や梁、大黒柱に神棚、仏壇、吹き抜けの天井などなど・・・
まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚になれるところが多いです。
囲炉裏や梁、大黒柱に神棚、仏壇、吹き抜けの天井などなど・・・
まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚になれるところが多いです。
やっぱり、その家の時代に合った人形さまがいて、歴史がある家には趣のあるお人形さまが、
比較的新しい家にはピカピカのお人形さまが出迎えてくれるんですよ。

その中でも歴史もあり、この「人形さま巡り」の発起人でもあり、
ここを訪れないと町屋巡りが始まらないというのが、この味匠「喜っ川」です。
比較的新しい家にはピカピカのお人形さまが出迎えてくれるんですよ。

その中でも歴史もあり、この「人形さま巡り」の発起人でもあり、
ここを訪れないと町屋巡りが始まらないというのが、この味匠「喜っ川」です。
ここは村上の名物、鮭の加工品を売っているところなのですが、
江戸時代に味噌醤油づくりを経て、造り酒屋になり、戦後から鮭屋さんになったそうで、
築130年の村上の典型的な町屋は国の登録有形文化財に指定されているんです。
江戸時代に味噌醤油づくりを経て、造り酒屋になり、戦後から鮭屋さんになったそうで、
築130年の村上の典型的な町屋は国の登録有形文化財に指定されているんです。
なのでその趣がある事からテレビなどでもよく取り上げられ、
このような村上の観光誘致ポスターにまで登場しているんですよ。
このような村上の観光誘致ポスターにまで登場しているんですよ。
もちろん、この吉永小百合の場所に相方を立たせて写真を撮ったのは言うまでもありませんが・・・。

今から10年前頃、商店街の活性化を促すためにこの町屋の内部を解放し、
その魅力を観光客に見てもらおうとしたのが、この「喜っ川」の後継者だったんだそうです。

今から10年前頃、商店街の活性化を促すためにこの町屋の内部を解放し、
その魅力を観光客に見てもらおうとしたのが、この「喜っ川」の後継者だったんだそうです。
それがもとで春には「人形さま巡り」が始まり、
「地域活性化大賞」の最高賞であるベスト・オブ・ベスト賞も受賞したんだそうですよ。
「地域活性化大賞」の最高賞であるベスト・オブ・ベスト賞も受賞したんだそうですよ。
さすがその「喜っ川」のお人形さまだけあって、趣がありますねぇ。

しかしこの「喜っ川」、このお人形様以上に圧倒的な存在感を放っているのが、
天井の梁から吊り下がっている1000匹あまりもの鮭です。

しかしこの「喜っ川」、このお人形様以上に圧倒的な存在感を放っているのが、
天井の梁から吊り下がっている1000匹あまりもの鮭です。
「塩引き鮭」や「鮭の酒びたし」など村上の気候風土の中で発酵して生まれる独特な風味の自慢の味です。
まあ、鮭が本職ですから当たり前の光景かもしれませんが、これは一見の価値ありの迫力ですよ。

また、「喜っ川」の向かいにあるお菓子屋さん「早撰堂」も賑わっていましたよ。

また、「喜っ川」の向かいにあるお菓子屋さん「早撰堂」も賑わっていましたよ。
「早撰堂」は江戸時代には「姫路屋」を名乗って商いをしていたようですが、
和菓子屋としては明治時代から創業だったそうです。
和菓子屋としては明治時代から創業だったそうです。
中は典型的な町屋づくりですが、外観は平成16年に行なわれた「町屋再生プロジェクト」によって
リニューアル1号店として大正ロマンあふれる趣に生まれ変わったそうですよ。

この時に以前お菓子を作る時に使っていた木型も蔵の奥から見つかったということで
それが店内に飾られています。
リニューアル1号店として大正ロマンあふれる趣に生まれ変わったそうですよ。

この時に以前お菓子を作る時に使っていた木型も蔵の奥から見つかったということで
それが店内に飾られています。
実はここのお店に寄ったのは有名なお菓子「鮭の切身落雁」(250円)も目当てだったのです。
ボクはあまり落雁は好きじゃないんですが、これはなかなか話題になりそうだと思って買いにいきました。
本物そっくり・・・いや本物以上に脂が乗っていて美味しそうな鮭の切り身です。
鯛や海老などの落雁は珍しくないですが、切り身っていうのがいいですよねぇ。

写真は、お土産をまとめたこの記事の最後に掲載していますが、かなりいい感じでしょ♪
鯛や海老などの落雁は珍しくないですが、切り身っていうのがいいですよねぇ。

写真は、お土産をまとめたこの記事の最後に掲載していますが、かなりいい感じでしょ♪
でもこれは観光客よせの話題作りに最近作ったものではなく、
実は戦後すぐにからあったお菓子なんだそうです。
実は戦後すぐにからあったお菓子なんだそうです。
お人形さまもひな人形だけでなく、子どもが遊ぶようなお人形さまも飾られていました。
ボクはこの手のお人形さまはちょっと怖くて苦手ですが・・・

次は小国町にある老舗のお茶屋さん「九重園」まで飛びます。
ボクはこの手のお人形さまはちょっと怖くて苦手ですが・・・

次は小国町にある老舗のお茶屋さん「九重園」まで飛びます。
村上と言ったらお茶も名物ですからね。
お店に入ると当たり前ですがお茶のいい香りが漂っています。
これはお茶の葉を直接アロマランプで焚いているからみたいで、
ウチでもさっそく古いお茶でマネしてみちゃいましたぁ。

お店の奥に行くとおひな様とは限らず、様々なお人形さまがお出迎えです。
つるし雛に、土人形、江戸時代のおひな様などなど・・・
ウチでもさっそく古いお茶でマネしてみちゃいましたぁ。

お店の奥に行くとおひな様とは限らず、様々なお人形さまがお出迎えです。
つるし雛に、土人形、江戸時代のおひな様などなど・・・
女将さんが丁寧に説明してくれたのですが、ここのご自慢のお人形さまは「大名行列」だそうです。
ずらりと並んだ行列の前の方はやっぱり列を率いるだけあって凛々しいお顔をしているのですが、
後ろへ行くほどやわらかい表情をしていて、それぞれの性格などを表している様です。
後ろへ行くほどやわらかい表情をしていて、それぞれの性格などを表している様です。
また、着物に豪華な竜宮城の刺繍がされている「浦島太郎」も必見だそうですよ。

こうして、趣のあるお人形さんたちを見て回っていたのですが、
このペースだと76軒もあるのでやっぱり1日では全部見ることは出来ないですね・・・

こうして、趣のあるお人形さんたちを見て回っていたのですが、
このペースだと76軒もあるのでやっぱり1日では全部見ることは出来ないですね・・・
「どこかオススメってありますか?」ってメールをしてみたらすぐにお返事を返してくれて、
オススメにはもうすでに行った所の名もありましたが、もう一つ「漆のふじい」というお店もありました。
オススメにはもうすでに行った所の名もありましたが、もう一つ「漆のふじい」というお店もありました。
えぇ? ボクmarinoさんってブログの中でもお話した事無いんですけど・・・
なんとなくとあさんのブログ内でお名前だけは拝見した事がある様な無い様なな感じなんですが、
お顔もわからないし、声かけるってどうやって?

と、とにかく村上木彫堆朱専門店「漆のふじい」に行ってみよう。
お顔もわからないし、声かけるってどうやって?

と、とにかく村上木彫堆朱専門店「漆のふじい」に行ってみよう。
「村上木彫堆朱」とは村上の伝統的な漆工芸の一つで、文様を木彫したものに朱色の漆を塗り重ね、
またそれを彫ったりしたもののことを「堆朱」と呼ぶそうで、
国の伝統的工芸品に指定されたり、新潟県無形文化財なんだそうです。
またそれを彫ったりしたもののことを「堆朱」と呼ぶそうで、
国の伝統的工芸品に指定されたり、新潟県無形文化財なんだそうです。
店内には皇太子様と雅子妃殿下のご成婚の祝いのお人形さま、
奥にはおひな様や土人形や江戸木目込み人形、そして和紙人形も飾ってありましたが、
気になって伝統工芸品もお人形さまも目には入ってませんでした・・・
奥にはおひな様や土人形や江戸木目込み人形、そして和紙人形も飾ってありましたが、
気になって伝統工芸品もお人形さまも目には入ってませんでした・・・
誰がmarinoさんだろう?
ん~・・・この人かなぁ? と思う人は接客中だし、なんの根拠もない単なるヤマ勘。
ん~・・・この人かなぁ? と思う人は接客中だし、なんの根拠もない単なるヤマ勘。
ボクの勘が当たらないのは競馬で実証済みだしね・・・
ってもう、いいや! わからないから帰ろう! と思った時、接客が終わった様子。
とあさんに『声もかけられないビビり』とも思われたくないので、
とりあえずそれっぽい人に「スミマセン、とあさんってご存知ですか?」と、
そして「marinoさんですか?」と訪ねてみました。
とりあえずそれっぽい人に「スミマセン、とあさんってご存知ですか?」と、
そして「marinoさんですか?」と訪ねてみました。
そしたら珍しくボクの勘が当たり、一発でmarinoさんにお会いすることが出来ちゃいましたぁ♪

さすが「漆のふじい」のmarinoさん、接客は慣れたものです。

さすが「漆のふじい」のmarinoさん、接客は慣れたものです。
突然ブログでも話した事無いのにブログ名を語る変な男に気さくにやさしく話してくれました。
はっきり言って不気味だったと思います・・・
はっきり言って不気味だったと思います・・・
普通ブログで知り合ってから、お会いするってパターンはあっても、
「ブログやってますよね?」みたいな出会いは珍しすぎますよねぇ。
「ブログやってますよね?」みたいな出会いは珍しすぎますよねぇ。
ryouさんはボクのブログで初めてお友だちになってくれた方、
そしてとあさんはそのryouさんとのつながりで知り合い、
今度はとあさんはからご紹介いただいたmarinoさんはryouさんとお知り合い・・・
そしてとあさんはそのryouさんとのつながりで知り合い、
今度はとあさんはからご紹介いただいたmarinoさんはryouさんとお知り合い・・・
その始まりはブログというパソコンの世界ですが、やっぱり人と人、繋がっているんですね・・・

これが今回、「人形さま巡り」で買ったお土産です。

これが今回、「人形さま巡り」で買ったお土産です。
「喜っ川」の「鮭の味噌漬け」や「九重園」では「村上茶」、
「早撰堂」は話題の「鮭の切身落雁」と、「葡萄羹」も名物だそうです。
「早撰堂」は話題の「鮭の切身落雁」と、「葡萄羹」も名物だそうです。
スイマセン・・・「村上木彫堆朱」買ってません。
「人形さま巡り」では風情のある町屋やたくさんの貴重なお人形さまに触れあうことができましたが、
なんと言ってもその各家の方があたたかく迎えてくれる、そのおもてなしがとっても優しかったです。
なんと言ってもその各家の方があたたかく迎えてくれる、そのおもてなしがとっても優しかったです。
村上は「鮭・酒・人情(なさけ)」の町と言われます。
やっぱり人の形をしたものより、心の通った村上の人に触れあえたことが一番のお土産となりました。
そして、ボクには新たなる出会いもありましたしね。
そして、ボクには新たなる出会いもありましたしね。
9月には「町屋の屏風まつり」もあるので、また来ようかな。
第13回「町屋の人形さま巡り」は3/1日(木)~4/3(火)です。
・・・つづく。