J1第7節「ジュビロ磐田」【J特】 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

7週間ぶりに再開されたJ1リーグ、第7節「アルビレックス新潟 vs ジュビロ磐田」は
満開の桜に囲まれた4/24(日)の「東北電力ビッグスワン」で行われました。

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あの時・・・

3/11(金)の14時46分の悲劇が起こるまでボクらは浮かれていました。

3/5(土)に開幕したJ1リーグ第1節で、我が「アルビレックス新潟」は危なげながらも
気付くとJ1昇格をした「アビスパ福岡」相手に敵地で3点得点無失点の完勝をおさめ、
いきなりの順位表のトップに表記され、これ以上ない順調なスタートをきれたからです。

そして向かえる3/12(土)の第2節のホーム開幕戦に心を躍らせていた時にあの揺れが・・・



最初はまさかここまでのことだと思わず、「明日のJリーグってやれるのかなぁ?」なんて思っていました。

第一報は『東日本でのJリーグの試合は中止』ということを耳にし、
この時点でアルビのホーム開幕戦は見送られることとなりましたが、
さらに時間が過ぎると、Jリーグ第2節の試合は全て中止となりなりました。

つづいて日が変わり、第3節にアルビが予定いていた「鹿島スタジアム」でのアウェイでの試合が
「鹿島アントラーズ」の申し出で施行は不可能だということが告げられ、
そこではじめてJリーグチームにも被害があったことを知りました。

その後は3月いっぱいの試合が行われないと発表があり、
さらに一時は4/29(金・祝)までJリーグは中止となりましたね。

刻々と被害状況が明らかになっていくに連れて、スタジアムが歓喜に包まれる日が訪れることは
もうないかもしれないと思ってしまうほどの出来事。


お亡くなりになった方にはサッカーファンや未来のJリーガーもたくさんいたと思います。
また被災された方もまだサッカー観戦ができる環境でも心情でもないことでしょう。

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しかし、4/23(土)からJリーグは再開され、キックオフのフエは吹かれました。

ボクらはその方の思いや願いを消さないよう、これまでは当たり前と思っていた
このスタジアムに来られることのありがたさを噛みしめ、
今まで以上に全身全霊、力いっぱいサッカーを盛り上げていかねばなりませんね。

もちろんサッカーだけではいけないのはわかっていますが、
一人のサッカーファンとして、今はそう書きたいと思いました。

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首位で迎える今季初のホーム開幕戦ですが、あの時のような浮かれた気持ちはありません。

また昨年の12月以来のこのJリーグのスタジアム来られた事、
そしてまた同じ志を持った仲間たちと会えたことにただただ感謝あるのみです。

さらに、うれしいことに新しい仲間とも出会えました。

それはこのブログで仲良くしていただいているとあさんです。

とあさんとはこれまでも1度お会いしたことがあったのですが、
ここ「ビッグスワン」にアルビのサポーターとして来られるのは初めてだそうで、
スタンドはボクとは違いましたが、試合開始前に少しお会いすることができました。

こうして、新たなオレンジサポーターがスタジアムに足を運んでくれるのはうれしいですね。



んん~、久しぶりに感じるこの雰囲気♪

さすがにホームというだけあって我が家に帰ってきた気分です。

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「ジュビロ磐田」のサポーターの方も自粛とか言わないで、
遠い新潟にこんなにきていただいてありがとうございます♪

磐田も開幕戦はJ1に昇格してきた「ヴァンフォーレ甲府」を敵地で下して
勝利をおさめたチームで、スタートの好調ぶりはアルビとそっくりです。

昨年のリーグ順位はアルビが「9位」に対して磐田が「11位」なのですが、
なんと磐田は昨年度のナビスコカップチャンピオンです。

かなり強敵ですが、ここはアルビのホームですので、
お土産に勝ち点だけは持って帰ってもらう訳にはいきません。


ホーム開幕ということもあり、他にもいろいろとセレモニーもありました。

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選手入場の際にはゴール裏で「チカラをひとつに。 -TEAM AS ONE-」と描かれたオレンジシートで、
被災地を応援するメッセージをコレオグラフィーでおくりました。

ちなみにこの写真の中にボクも入ってますので、画像は大型スクリーンからですけどね。


泉田新潟県知事の挨拶、そして映像による大東Jリーグチェアマンやアルビの田村社長からの挨拶。

って、田村社長も映像かい!?


そして、アルビと磐田のチームフラッグも半旗にし、スタジアム全体で黙祷です。

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いよいよ33,662人の歓声と希望に包まれ14:03、キックオフ!

1ヶ月も首位に立ってましたが、それがマグレで無い事を証明しなければ!

と、やっぱりトレーニングマッチとは意識が違うのか? 
立ち上がりはまずまずいい感じ。

なんて思ったら前半4分・・・左からのミシェウのスルーパスをペナルティエリア内で受けたヨンチョルが
相手の今日初スタメンであった藤田選手に足をかけられPKゲット!

なんと! いきなりチャンス到来ッス♪

最初はミシェウが蹴りそうな様子でしたが、
ヨンチョルが日本代表のゴールを何度も守ってきた川口選手の右側上に蹴り・・・

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前半6分 ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーール! 

これです! これを待っていましたぁ!

今年の冬は長くて寒くて暗かった・・・これでビッグスワンにも春が到来です!


その後もヨンチョルは相手を引き付け、ロペスは相手を背負ってもきっちりシュートまでもっていくし、
ミシェウもルーズボールを自分のものにしますし、

守備陣も石川と千葉の連携がけっこう噛み合っていて、
前線の前田選手に集める様な縦の長いパスもちゃんと冷静に処理できていて
なかなかアルビが試合を支配している気がしますよぉ。

ただ気になるのが、前線と後列に間が出来て縦長になり、真ん中の勲や慶行、
そして高徳や三門の両サイドバックの仕事量が多い気はします。

気合が全面に出ているのはいいけど、後半まで体力と気持ちがつづくかなぁ・・・?

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前半は「1-0」。

アルビが終始いいペースで終えることが出来、この日リーグ戦デビューの息子もご満悦です♪

でも、このいい時にもっと追加点が欲しかった。

・・・と息子も申しておりますよ。


そんな前半の早すぎた得点からきた悪い予感は当たりました。

前半と後半が別のチームみたいになってしまうのは、良くも悪くもアルビではよく見る現象。

試合の立ち上がりが悪く、後半にいい時の方が多いのですが、この日は逆のパターンでした。

後半17分、それに対応すべく2005年以来6年ぶりにアルビのピッチに立った菊池が
藤田と換わり、対応するも流れは変わらず。

反対に後半22分にジウシーニョ選手を投入してその流れをモノにしたのは磐田のほうでした・・・


後半24分、右サイドから磐田の山本選手がゴール前にクロスを上げ、
きれいにジウシーニョ選手の頭に合わせられてしまいました。

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これで「1-1」と追いつかれましたが、ホームで負けるわけにはいきません!

まだまだ時間はありますが、ちょっと前半の全力のプレイがここに来て身体を鈍らせている様な気もします。

それならと、後半28分に川又&木暮のフレッシュな若手を投入!

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惜しいシーンはいくつもありました。

特に終了間際の左からのCKに川又が頭で落とし、そこに飛び込んだ菊池の足に当たっていさえすれば・・・

また終了間際には再び川又がGKの逆をついた完璧なヘディングで入ったかと思いきや、
相手GKのファインセーブ。

あれが川口GKじゃなければ入っていた完璧なシュートだったのに・・・

って、「もしも」とか「だったら」とか「惜しい」や「良かったのに」ではダメですよね。

それで昨年は「13」も引き分けを繰り返してしまったんですもんね。



しかし、このまま「1-1」で、試合は終了。

今季ホーム開幕戦がホーム初勝利にはなりませんでした。

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ホームでのドロー、そして追いつかれたドロー、さらには優位に進められていた感じだったのにドロー。

ホントこういった試合は勝ち点1を得られたというより、勝ち点2を逃した気分で悔しいです。

とあさんのアルビ戦スタジアム初観戦や、息子の初のJリーグ観戦がドロー終わってしまい残念でした。
勝ち試合はこの次ホームまでおあずけですね。

でも、こうやってサッカーが観戦できるということがありがたいと思う一戦ではありました。


次のアルビレックス新潟、J1リーグ第8節は4/29(金・祝)、
アウェイの「キンチョウスタジアム」で「セレッソ大阪」との対戦となります。

「セレッソ大阪」は今季はACLの疲れもあるのか?また勝ちをあげてませんが、
昨年度はJ2から昇格したばかりなのに3位となった強敵です。

アルビは再びアウェイで勝利を手にして、ホームに戻ってきてほしいですね。






・・・これで、スタジアムを後にしようと思ったら、このあともう一つ大切なセレモニーがあったのです。

それは、アルビや新潟をこよなく愛してくれたファビーニョこと、
ファビオ・ジョゼ・ドス・サントスからの別れの挨拶でした。

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ファビーニョは2003~2006年までの4年間アルビの高速ドリブラーとして活躍し、
J1昇格のよろこびも分かち合った選手です。

選手を引退したその後の2009年には再び新潟に住んでくれて
「アルビレックス新潟サッカースクール」のコーチに就任し、
新潟のサッカー少年を育ててくれました。

ファビーニョは泣きながら『自分や家族まで6年間愛してくれた新潟の皆さんに感謝します。』

『一身上の都合でブラジルに帰ることとなりましたが、お別れの言葉を言うつもりはありません。』

『なぜなら、私の夢はいつかアルビレックス新潟の監督になり、チームをチャンピオンに導くことです。
そして日本代表の監督になることも夢です。』

『私は日本が大好きです。 新潟が大好きです。』

というような言葉を、必死で勉強してもまったく上手くならない日本語を交えながら、
力いっぱい叫びました。

ファビーニョの涙に誘われて、相方の目にも涙が・・・


ファビーニョ。

あなたが2006年の最終節、ホーム最終戦の「大宮アルディージャ」戦で
ロスタイムに決めた最後のゴールは一生忘れません。

そして、息子もきっとあなたが抱っこしてくれたことを忘れないでしょう。

オブリガード、ファビーニョ。