・・・っていつからシリーズ化したんだぁ?
今回の懐かしいモンは「ラムネ」です。
「ラムネ」っていっても「森永ラムネ」「クッピーラムネ」じゃないですよ。
その起源ともなったこれです!

夏祭りなどに冷やしたラムネを直接ビンに口をつけて飲み、
ビー玉の転がる音がなんとも涼しげですよねぇ~♪
ビー玉の転がる音がなんとも涼しげですよねぇ~♪
この冷え込んできた時季にかなり季節はずれでもありますが・・・
定番の「ラムネ」から、黒糖風味の「ビードロ 黒ラムネ」、「大阪ラムネ」はライム系の爽快な風味が特徴。
また、カラフルな「みかん水ラムネ」や「イチゴ味」「メロン味」などたくさんありますね。
でも、そもそも「ラムネ」とは、1853年にペリー提督が黒船で来航したときに渡来と言われているのですが、
その当初は「レモネード」と呼ばれ、炭酸レモン水のことを指していたのですが、
それが変化していって「ラムネ」と呼ばれるようになったそうです。
それが変化していって「ラムネ」と呼ばれるようになったそうです。
っていうことは、語源からすると「イチゴ味」「メロン味」を
「ラムネ」って呼ぶのはおかしいかもしれませんね。
「ラムネ」って呼ぶのはおかしいかもしれませんね。
ちなみに黒船の艦上で交渉にあたった幕府の役人たちに、その「ラムネ」が振る舞われたそうなのですが、
その時の「ポンッ!」という栓を聞けた音を聞いた役人たちは、
銃声だと思って一斉に腰の刀に手をかけたというエピソードが語られています。
銃声だと思って一斉に腰の刀に手をかけたというエピソードが語られています。
何だかそのビビリ具合が伝わってきますね。
・・・と、いうように今回は「ラムネ」ついて調べてたら結構おもしろくて、
「ラムネ・トリビア」みたいな記事になっていま~す。
「ラムネ・トリビア」みたいな記事になっていま~す。
ってことで、前から疑問だったこと・・・
「サイダー」と「ラムネ」の違いってなんでしょうねぇ?
実は中身はどっちも炭酸水に砂糖などの甘味料と香料で味を付けたもので一緒みたいです。
だだ、ご覧のとおり「ビー玉」でフタをされているラムネ瓶に入っているのが「ラムネ」。
普通の瓶に入っているのが「サイダー」という定義だそうです。
「サイダー」の語源はリンゴ酒の「シードル」がもとだそうで、
もともと違うものから出発したのに、似た様なものになっちゃったから後から定義づけたんですって。
もともと違うものから出発したのに、似た様なものになっちゃったから後から定義づけたんですって。
開港当時からあった「ラムネ」はもともと「ビー玉」の栓ではなく、「コルク」で栓をしていたのですが、
後にイギリスからきた技術によって「ビー玉」で栓をすることを主流にしていったそうなんです。
そして、明治時代に後から登場した「サイダー」が「ラムネ」に近い飲み物になっていったため、
混同を避けるという意味で昭和53年に「ラムネ」は普通のビンに戻れない、
悲劇の飲み物なってしまったのです・・・
混同を避けるという意味で昭和53年に「ラムネ」は普通のビンに戻れない、
悲劇の飲み物なってしまったのです・・・
「ラムネ」ってかわいそう・・・
でも、ビンに直接口をつけて飲めるのも「ラムネ」の特権ですし、
全部ではありませんが、「ラムネ」は砂糖と香料で味づけした濃縮シロップを先にビンの中に入れ、
その後、炭酸水を入れ込み中からその圧力で「ビー球」を浮かせフタをするという
「サイダー」にはない独自の製法も特徴ですよね。
その後、炭酸水を入れ込み中からその圧力で「ビー球」を浮かせフタをするという
「サイダー」にはない独自の製法も特徴ですよね。
「サイダー」は328(みつや)で3/28が「三ツ矢サイダーの日」として企業イメージの日なっちゃってますが、
「ラムネ」は1872年の製造販売をはじめた5/4が「ラムネの日」と定められているんですよ。
「ラムネ」は1872年の製造販売をはじめた5/4が「ラムネの日」と定められているんですよ。
また、俳句でも夏の季語としてもりっぱに「ラムネ」は使われているし、
借金の月々の返済を「月賦」という言葉が昔はありましたが、
これを飲んだときにでる「げっぷ」に引っ掛け「ラムネ」と濁していう言い方、
(今で言うオヤジギャグ)も流行りましたよ。
これを飲んだときにでる「げっぷ」に引っ掛け「ラムネ」と濁していう言い方、
(今で言うオヤジギャグ)も流行りましたよ。
静岡県の伊豆の一部の地域では、防波堤から海へ足から飛び込んで、
「ドボーン・・・シュワワ~ッ」となる感じからこの行為を「ラムネ」と呼ぶそうです。
「ドボーン・・・シュワワ~ッ」となる感じからこの行為を「ラムネ」と呼ぶそうです。
などなど「ラムネ」は何だかんだ、日本人の心の身近にある飲み物ってことですね。
このように、日本人の心にある「ラムネ」を、なんで大飲料メーカーは手をつけず、
中小企業ばかりが販売しているのか不思議に思いませんか?
中小企業ばかりが販売しているのか不思議に思いませんか?
実はある特定の昔から中小企業が手がけてきた飲料には
大企業が参入できない(正確には参入に控える)「分野調整法」という法律があるそうなのです。
大企業が参入できない(正確には参入に控える)「分野調整法」という法律があるそうなのです。
その1つが「ラムネ」なのです。
焼酎を割る飲料もその1つに含まれるというのですから「ホッピー」もそうなのかもしれませんね。
あ、そうそう、「ラムネ」と言えば「ビー玉」!
その「ビー玉」って小さい頃、ビンを割ったりして取り出そうとしませんでしたか?
中からフタをするものだから当然口より大きいので割らないとでてこないのですが、
幼いころのアナタが、あの「ビー玉」をビンを割ってまで欲しくなってしまうのは、
閉じ込められているからだけじゃないかもしれませんよ。
閉じ込められているからだけじゃないかもしれませんよ。
実はあの「ラムネ」のビンに入っているガラスの球は「ビー玉」より美しく
真球に近い、A級品の球が使われているのです。
真球に近い、A級品の球が使われているのです。
要するにA級品の球で、「エー玉」。
ちょっと形の悪いB級品の球が「ビー玉」なんですよ。
「エー球」じゃないと、密閉性が落ちてせっかくの炭酸が抜けちゃいますもんね。
だから、ラムネ瓶の中のガラス球が幼い頃、キラキラと輝いて見えたんですね・・・
・・・という、伝もあるのですが「ビー玉」の語源は、
ポルトガル語の「ビードロ」(ガラス)の玉からきたというのが有力みたいです。
ポルトガル語の「ビードロ」(ガラス)の玉からきたというのが有力みたいです。
近頃は変わりモン「ラムネ」もたくさん出ていて、
静岡県の「木村飲料」では静岡らしく「お茶らむね」や「烏龍茶ラムネ」。
さらに名産の「わさびらむね」はまだわかるとしても、
なぜか「カレーラムネ」や「杏仁ラムネ」も出しています。
なぜか「カレーラムネ」や「杏仁ラムネ」も出しています。
また、大阪でも「ハタ鉱泉」というところが大阪名物で「たこ焼風ラムネ」!
大阪名産泉州水なすをギュッと搾って作ったという「水なす風ラムネ」、
水なす搾汁1%だそうです・・・
水なす搾汁1%だそうです・・・
さらには、「キムチ風ラムネ」や「玉ねぎ風ラムネ」に、
秋らしく「栗らむね」は新発売だそうです。
秋らしく「栗らむね」は新発売だそうです。
中小企業の小回りの良さでドンドンこれからも変化し目を離せないこれからの「ラムネ」は、
ボクらの知らないところに行ってしまうかもしれませんが、
ボクらの知らないところに行ってしまうかもしれませんが、
中小企業の努力で150年以上も守られてきたボクらの心に染みこんでいる「ラムネ」は、
いつまでも変わらぬ「ビー玉」の音色を響き渡らせるでしょう♪
いつまでも変わらぬ「ビー玉」の音色を響き渡らせるでしょう♪
早くもこの「鉛色の空」になってきた新潟に、
「ラムネ」が似合う夏が恋しくなってきた今日この頃です・・・
「ラムネ」が似合う夏が恋しくなってきた今日この頃です・・・
大分の「ラムネ温泉」(長湯温泉)でも行って温まりたいなぁ~