上越新幹線物語 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

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今日は仕事がらみのゴルフコンペで朝早く出なければならないので、
昨夜、早く布団に入りウトウトしながらケータイで打ったのを更新します。

今回はちょっと思考を変えて、昔あった何だかおかしな話をしたいと思います。



・・・それは東京に出張に出かけ、新潟に戻ろうとした上越新幹線での出来事です。

東京駅から乗った新幹線はまだ混雑する時間ではなくて、
せっかく指定席をとったのに指定席車両はガラガラでした。

しかし、自分の席に行ってみるとそこにはカバンが置いてあり、
隣の席にちょっとボクより年上の女性が座っていました。

何でよりによってこんなに空いている車両に、ボクの隣の席に人がいるんだ?
まぁ・・・指定席だから仕方がないか・・・と思いながら、

ボクは自分の席に置いてあるその女性のカバンを指差し、

「あのぉ、この席・・・」と言うと、

その女性はあわてて『えっ! あ、はい、あいてますよ。どうぞ』と
カバンをどけてくれました。


ボクとその女性はガラガラの車両で2人並んで座りましたが、
なんだか妙な空気が流れています。

ボクは黙々と雑誌を読んでいましたが、何だかコチラを見ている気がしますよ。

すると、その女性が堰を切ったように話しかけてきました。

女性:『どちらまで行かれるんですか?』

ボク:「え? あぁ、新潟までです」

女性:『・・・』

ボク:「・・・」

女性:『お仕事か何かですかぁ?』

ボク:「そうです」

女性:『・・・』

ボク:「・・・」

なんなんだろうこの会話? ボクに興味があるのかなぁ?
ちょっと怖いなぁ・・・

女性:『あのぉ、これ食べます?』と飴玉を差し出してきました。

ボク:「いや、いいですよ」

女性:『この飴いいんですよ、最近風邪が流行ってきてますし、
    かかりはじめだと風邪をやっつけてくれるんです』

と、また飴玉を差し出してきました。

ボクはあんまり断るのも怖いので・・・

ボク:「そ、そうですかぁ あり、がとうございます」

と、2つの飴玉を受け取り、その女性はその場で食べろ!という目をしていたので、
1つ舐めました。

そうこうしているうちに、新幹線は上野駅を過ぎ、大宮駅へ到着。
人もポツポツとこの指定席車両に乗り込んできました。


すると、一人の中年男性がコチラに近づいてきて、
その女性に自分のキップを見せながらこう言ったのです・・・

『あのぉ、この席、わたしがとっているのですが・・・』


?????!! えっ? ナニ?

どういうことぉ??


『え? あらぁ!? ここ指定席だったの? 間違っちゃったぁ!失礼しましたぁ』

と、女性は慌てて席を立ち、別の車両にイソイソと姿を消して行ってしまいました。


その中年男性は女性の座っていた席に当然のようにつきましたが、
ボクはしばらく何が起きたか理解できませんでした。

あの女性はこの車両が自由席車両だと勘違いして座っていたってこと?

・・・・・!

えぇ~~~!!?

彼女にとってはこの車両は自由席車両であったってことは、

東京駅でガラガラだったこのドコに座ってもいい環境の中から
ボクはあえて自分の隣を選んで座ってきた、行動のおかしい男・・・

ある意味ナンパでもしに近づいてきた男とかになっていませんかぁ?

そんな大胆の行動に出る男(ボク)は近づいてきたくせに、
話しかけることすらしない。

『なんて、おくてな男なんでしょう・・・
私からちょっときっかけを作ってあげなきゃダメね・・・』

とでも思って話しかけてきたのでしょうか?

ううぅ・・・そう思われたと思うと何だか悔しい。

とってもやりきれない気分です・・・



ちょっと変な気持ちになったままのボクを乗せ、
上越新幹線は新潟に向かいました・・・


そして、ボクのポケットの中には飴玉が1つ。



おしまい。