小さな出来事も省略できない性分で長々と書いてきました、
遅い夏休みに出かけた3泊4日「福井&岐阜旅行」もやっと今回で新潟に帰ります。
遅い夏休みに出かけた3泊4日「福井&岐阜旅行」もやっと今回で新潟に帰ります。
まだ、ちょっと心残りがあったんですよねぇ・・・
というのも、実は「世界文化遺産」に登録されている合掌造り集落とは
「白川郷」の「荻町の集落」だけを指すのではなく、
「白川郷」の「荻町の集落」だけを指すのではなく、
富山県の「五箇山」、「相倉の集落」と「菅沼の集落」の3つの集落を合わせて「世界文化遺産」なのです。

「白川郷」3つの中では最大の規模とはいうのですが、
これで「世界遺産を見た!」と言っちゃっていいのでしょうか?
これで「世界遺産を見た!」と言っちゃっていいのでしょうか?
何だかこれで終わるのも尻切れトンボみたいで消化不良感がありませんか?
もう、そうなったら行くしか無いでしょう!
もはや「福井&岐阜旅行」ではないですが・・・帰り方向ですし。

で、楽しかった岐阜県に別れを告げ、
「白川郷」から1時間弱、陽も傾きかけた16時過ぎに「菅沼集落」到着です。
もうすっかり人もまばらで、「白川郷」の観光客で賑やかだった風景とは違い、
これぞ「山奥の集落」という雰囲気です。
これぞ「山奥の集落」という雰囲気です。

周りを山で囲まれ、人間の匂いがしない自然に包まれ、
やかましい日常に汚染されている身体から毒素が抜けていくようです。
やかましい日常に汚染されている身体から毒素が抜けていくようです。
ここには9軒の合掌造りがあり、前回も書きましたが、
なんたって感動なのが現在も住民が生活を営んでいることですよねぇ。
なんたって感動なのが現在も住民が生活を営んでいることですよねぇ。

もう時間的に閉まっていたのですが、この集落には「五箇山民俗館」と
「硝煙の館」という2つの資料館があります。
「硝煙の館」という2つの資料館があります。
お食事どころも閉まっていましたが、お土産屋さんはかろうじて開いていました。
ここには、飛騨でもよく見たこんなものがありましたよ。

五箇山「かえるぼぼ」とでも呼んだらいいのでしょうか?
「家に無事カエル」と言う意味らしいです。
ボクはかわいいと思いましたが、相方は蛙が大の苦手なもんで、
ここでは、おばあちゃんにちりめんで作った柿の飾り物を買って帰りました。
ここでは、おばあちゃんにちりめんで作った柿の飾り物を買って帰りました。
そして、あと一つ!
もう、17時過ぎで陽が暮れるのも時間の問題。
ここから20分くらい走ったところにある「相倉集落」に急ぎます!
高山で寄り道しちゃったもんなぁ・・・着いてもすぐに真っ暗だよ。
ほんとボクの旅は余裕が無いなぁ。

ちょっと山を登って17時半過ぎに「相倉集落」到着ぅ~!
・・・すると、駐車場の脇にある小屋からオジさんが出てきてボクにいきなり声を張り上げたんです。
『用事なの!? それとも見学か!?』
何で怒鳴られなきゃいけないのか把握できず、ビックリしながら「観光ですけど・・・」と答えると、
『18時までだけど、いい? 20分間だけだよ!』と・・・
もう暗くなるし、そんなに長いこといるつもりは無かったので、「はい、かまわないですよ」って言うと、
『500円! 駐車料金500円!!』って怒り口調で言うのです。
何だぁ?! このオヤジ!!
人様からお金をもらうのに何でこんなケンカ腰なんだぁ?
人様からお金をもらうのに何でこんなケンカ腰なんだぁ?
500円玉を投げつけてやろうと思いましたが、
世界文化遺産「白川郷、五箇山の合掌造り集落」をコンプリートしたかったのでガマンガマンです。
世界文化遺産「白川郷、五箇山の合掌造り集落」をコンプリートしたかったのでガマンガマンです。
その後もこのオヤジは、ボクの後ろからきた車にも同じような口調で言っていました。
何だか富山に入っていきなり不愉快でしたよ。
でもこれがもしかしたら、平家の落人が隠れ住んだと伝説のある、
文明社会からはなれてひっそりと暮らしてきた「五箇山」の文化なのかもしれませんね。
文明社会からはなれてひっそりと暮らしてきた「五箇山」の文化なのかもしれませんね。

そんな、オヤジへの苛立ちも忘れるほど、23軒も連なる合掌造りの迫力はスゴかったですけどね。
ここにもちろんすでに閉館していましたが「相倉民俗館」というのがあるみたいで、
住民の方たちの生活用具や農耕道具などが展示されているそうです。
住民の方たちの生活用具や農耕道具などが展示されているそうです。
また、山道に入ったところに「夫婦けやき」というのが生えているそうで、
根元から5mくらいのところから幹が2つに分かれて、また少し上がるとくっついている木だそうです。
根元から5mくらいのところから幹が2つに分かれて、また少し上がるとくっついている木だそうです。
「夫婦けやき、歩いて15分」という看板がありました。
往復30分・・・絶対ダメじゃん! また怒鳴られるよ。

また集落のほぼ中央には「史跡指定記念碑」があり、その後ろには「原始合掌造り」という建物がありました。
なぜ、ここで原始時代の合掌造りが出てくるのかは謎です。
・・・謎と言えばこんなものもありましたよ。

「天狗のあしあと」。
写真の左下の岩に、確かに30cm位の左足の様な足跡が・・・
こんな庄川と天然のブナ林に囲まれた大自然の中、
天狗の1羽(1匹?1人?)ぐらいいたって不思議じゃありません。
天狗の1羽(1匹?1人?)ぐらいいたって不思議じゃありません。
・・・いや、不思議か。

この集落も今現在、多くの住民が住んでいて、田畑を耕し農作物を育てたり民宿を営んでいたりもします。
ここまで出会った3つの集落の「世界文化遺産」は全て今暮らしている人たちの手で守られています。
大きな茅葺きの屋根は約20~30年ごとの葺き替えが行われます。
そして、1軒を替えるのに1週間以上の日数と、多くの人手を必要とするのです。
そのため、この集落の人々はかつて互いに助け合う「結」(ゆい)という制度を築き、
自分たちの村を守るため、村人総出で葺き替えを行っていたそうです。
自分たちの村を守るため、村人総出で葺き替えを行っていたそうです。
時代や土地や環境がかわっても、普段からボクらも「結」という精神で生きていきたいですね。

そんなたまにはボクでも真面目に考えながら高速道路を新潟に向け走らせましたが、
やっぱりお腹は空くもんです。
やっぱりお腹は空くもんです。
富山県最後のサービスエリア「有磯海SA(下り)」で夕飯です。
ここではNEXCO中日本のサービスエリアやパーキングエリアのレストラン45店舗の中で
メニューのコンテストを行い、
その栄えある「第1回メニューコンテスト最優秀授賞」に輝いた料理が食べられるのです!
メニューのコンテストを行い、
その栄えある「第1回メニューコンテスト最優秀授賞」に輝いた料理が食べられるのです!

それはこの「薬膳輪っぱ」(1100円)です!
富山砺波平野産の「香紫米」という健康米を使ったわっぱ飯に、
富山湾で水揚げされるた新鮮な魚介を使った富山の味を満喫できる身体に良さそうなメニューなのです。
富山湾で水揚げされるた新鮮な魚介を使った富山の味を満喫できる身体に良さそうなメニューなのです。
温泉に浸かり、歴史に触れ合い、地元の味に舌鼓を打ち、
澄んだ自然を堪能した今回の旅行をしめるのにふさわしいメニューでした。
澄んだ自然を堪能した今回の旅行をしめるのにふさわしいメニューでした。
最後にこんなものも見つけましたよ。

やっぱりここでも「誓いの南京錠」がありました。
ここの鍵は小ぶりで、誓わなくてもお土産で買いたいかわいさでした。
ここの鍵は小ぶりで、誓わなくてもお土産で買いたいかわいさでした。
展望台からは「有磯海」こと「富山湾」が一望でき、
真っ暗な中にイカ釣り漁船の漁り火が点々と星のように瞬いています。
真っ暗な中にイカ釣り漁船の漁り火が点々と星のように瞬いています。
晴れた日は輝く水面や遠く能登半島まで一望でき、時には蜃気楼も見られるといいますし、
もちろん新潟県民であれば夕暮れ時の茜色に染まる空の美しさはイメージできますよ。
もちろん新潟県民であれば夕暮れ時の茜色に染まる空の美しさはイメージできますよ。
さて、このまま日本海沿いを北上し、今回の旅の余韻に浸りながら新潟に帰りましょう!
・・・今回の旅は、今まで行った事のない所として「福井&岐阜旅行」に、
そして最後はお隣の県「富山」を巡りました。
そして最後はお隣の県「富山」を巡りました。
1日目の「福井県」では人の命の尊さを・・・
2日目の「郡上八幡」では名水と清流の恵みを・・・
3日目の「下呂温泉」では日本三名泉のぬくもりを・・・
4日目の「高山や白川郷」では脈々と受け継がれてきた良き文化を・・・
この4日間の旅で日常で忘れてしまった日本の良いところと、
日本人として誇れるものを再び思い出させてくれた気がします。
日本人として誇れるものを再び思い出させてくれた気がします。
遅い夏休みに出かけた3泊4日「福井&岐阜旅行」はまさに「日本再発見の旅」でした。
体重も結構増えたけどね・・・
・・・おしまい。
長々と「福井&岐阜旅行記」を書いてしまいましたが、
お読みいただいた方に、ちょっとでも一緒に旅に出かけたような気分になっていただけ
たら、
また、これから旅をする方にも少しでも参考になれたら、と言う思いで書きました。
たら、
また、これから旅をする方にも少しでも参考になれたら、と言う思いで書きました。
最初から最後までお付き合いいただきました皆さまありがとうございました。
今度はどこに行こうかなぁ?