ボクの寄り道心に火をつけるイベントごとが目に飛び込んできました。

「古い町並」を端っこまで散策したボクは、高山を象徴する景色としてよく見られる宮川に架かる朱塗りの橋、
「中橋」を「高山陣屋」方面に渡りました。
「中橋」を「高山陣屋」方面に渡りました。
橋の中の橋という意味でそう呼ばれる美しい「中橋」は、
たびたび水害により流され、現在のものは昭和40年にかけ直されたものだそうです。
たびたび水害により流され、現在のものは昭和40年にかけ直されたものだそうです。
「高山陣屋」に通じていたため「代官橋」とも呼ばれていました。

この刻銘ある擬宝珠を付けた欄干はホント「雅」という言葉がぴったりですね。
そんな「中橋」を渡ると、「高山陣屋」前から始まる本町1、2丁目の商店街には多くの人で賑わっていました。

「2009秋飛騨の味まつり」!
なんと魅力的なイベントでしょう♪
この日は次の目的地もあってもうそろそろ出発しなければならなかったのですが、
この素敵な名を目にしてしまったら、ボクの理性ではおさえることはもう出来ません。
この素敵な名を目にしてしまったら、ボクの理性ではおさえることはもう出来ません。
ちょっとだけ寄り道です♪
歩行者天国にし、飛騨牛串焼き、イワナやアマゴの塩焼き、みたらしだんご、
飛騨の野菜、山椒、高山ラーメン、五平餅、地酒などなど
高山周辺と隣接の富山市や松本市から自慢の味が並んでいます。
飛騨の野菜、山椒、高山ラーメン、五平餅、地酒などなど
高山周辺と隣接の富山市や松本市から自慢の味が並んでいます。
特にお腹が空いていたわけでもないのですが・・・

「飛騨牛コロッケ」いただきまぁ~す♪
やっぱりコロッケは晴れた日の空の下、揚げたてにカブリつくのがウマいっす!
特にこの商店街を観光するつもりはなかったのですが、ちょっとこんな気になるものがありましたよ。

本町1丁目、「琴高台」(きんこうだい)の屋台蔵の前にある「琴高童子像」です。
かわいらしい○○を丸出しの子どもが鯉に乗って蓮の葉をかぶり、
左手にはお経を持ち、右手には風車・・・って風車は壊れたみたいですが・・・
左手にはお経を持ち、右手には風車・・・って風車は壊れたみたいですが・・・
の不思議な雰囲気を持ったブロンズ像がありました。
これは中国の伝説に出てくる仙人を表しているのですが、
このちょっと不思議な顔の表情どこかで見たことありませんか・・・?
このちょっと不思議な顔の表情どこかで見たことありませんか・・・?
実はこの像の制作者は「薮内佐斗司」という東京芸術大大学院教授であり彫刻家なのです。
あの、『気持ち悪い』とか『仏様を侮辱している』などとかなりの批判を受け、
その論争が拡大し、マスコミが取り上げたこともあり、
結果、知名度がものすごく上がったあのキャラクターの作者です。
その論争が拡大し、マスコミが取り上げたこともあり、
結果、知名度がものすごく上がったあのキャラクターの作者です。
そうです!
奈良県の「平城京遷都1300年祭」のマスコットキャラクター「せんとくん」です。
その話題の「せんとくん」の作者を先取りして、
この商店街に作品を設置していたなんて、なかなか見る目がありますねぇ。
この商店街に作品を設置していたなんて、なかなか見る目がありますねぇ。

あれあれ? 何だか仙人が現実の世界に抜け出てきた様な子どもが
この像の周りを離れずウロウロしてますよ。
この像の周りを離れずウロウロしてますよ。
あまりにも可愛らしかったので、1枚写真をパチリさせていただいちゃいました。

あと、本町2丁目の商店街にはあちこちに「火消しの人形」がいます。
それはここにある「山桜神社」に由来しているのです。
その昔、「山桜」という名の馬が主君を火事の危機から救ったという言い伝えがあり、
その厩舎の場所に神社が建てられ、鎮火などの守護神として江戸時代より崇められていたそうです。
その厩舎の場所に神社が建てられ、鎮火などの守護神として江戸時代より崇められていたそうです。
そして後にその「山桜神社」に火の見櫓を建てて、街を守るために当時活躍した
火消しの集団「馬頭組」がいたのですが、
火消しの集団「馬頭組」がいたのですが、
それをシンボルキャラクターのオブジェ「勇の丁次」(いさみのちょうじ)として現代に復活し、
商店街を見守っているそうです。
商店街を見守っているそうです。
ただし、雪の振る冬は、招き猫やサンタクロースと交代だそうです。

あと、この辺の観光といえばやっぱり「高山陣屋」ですね。
「陣屋」とは何かといいますと、江戸時代から明治維新まで郡代や代官が治政を行った場所で、
今で言う警察署や裁判所、税務署などの複合施設のことなんです。
今で言う警察署や裁判所、税務署などの複合施設のことなんです。
判決を言い渡す場所はまさに『北町奉行、遠山佐衛門尉さまぁ、ご出座~』といった声
が聞えてきそうな「遠山の金さん」でよく見かけるあの舞台。
が聞えてきそうな「遠山の金さん」でよく見かけるあの舞台。
『おう!おう!おう!おう!おぉ~う!黙って聞いてりゃ寝ぼけた事をぬかしやがって!
・・・背中に咲かせたこの遠山桜、散らせるもんなら散らしてみろぃ!』
・・・背中に咲かせたこの遠山桜、散らせるもんなら散らしてみろぃ!』
『これにて一件落着ぅ』

という所らしく、幕末には全国に60数ヵ所あったと言われているのですが、
当時の建物が残っているのはこの「高山陣屋」だけなのです。
当時の建物が残っているのはこの「高山陣屋」だけなのです。
でも、もう「陣屋前朝市」のテントも撤収している時間になってきて、
中を見物している時間は無いので外観だけの見学です。
決して入場料(420円)をケチってる訳ではないですよ。
この日は旅行最終日。
ここから新潟に帰らなければならない上に、帰り道途中にもう何ヶ所か目的地があるんです。

なので、名残惜しいですが、高山の街とはもうそろそろお別れですよ。
あまり大きな街ではありませんが、趣があり、活気もあり、美味しいもんもたくさんある
「飛騨の小京都、高山」には機会を作ってまたきたいなぁと思っています。
「飛騨の小京都、高山」には機会を作ってまたきたいなぁと思っています。
今度くるなら「高山祭」を見にきたいなぁ。
最後高山をはなれる時に見送ってくれたのは、2階建てクラシックロンドンバスでした。
「高山駅」から市街地を巡って「飛騨高山美術館」まで行く送迎バスです。
「高山駅」から市街地を巡って「飛騨高山美術館」まで行く送迎バスです。

ホント、高山は訪れた旅人の気分を最後まで盛り上げてくれるところでしたね。
高山の旅、「これにて一件落着!」
・・・つづく。