下呂温泉の老舗旅館「小川屋」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

もう10月になってしまいましたが、先日の遅い夏休みに出かけた
3泊4日「福井&岐阜旅行」の2日目は岐阜県、清流と名水の城下町「郡上八幡」
普段、心にたまった毒素が浄化された気分になり、

次はいよいよこの旅最大の目的地「下呂温泉」で身体も癒します。

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今回、「下呂温泉」でお世話になる温泉旅館は、飛騨川のせせらぎも近くの老舗の旅館「小川屋」さんです。


今回なぜ「下呂温泉」に行きたかったかというと、

江戸時代に徳川家の四代の将軍に仕えた儒学者「林羅山」の「詩文集 巻三 西南行日録」で、

『我が国は諸州に温泉を多く有す。 その最も著しいものは、
摂津の有馬、上州の草津、飛騨の湯島、この三箇所なり』と記したそうで、

これが俗に言う「日本三名泉」となっているのです。

摂津の有馬「有馬温泉」(兵庫県)と上州の草津、「草津温泉」(群馬県)には何度か訪れているのですが、

飛騨の湯島ことここ「下呂温泉」には行ったことか無かったのです。

その「天下の日本三名泉」を今回制覇しようと思ったのです!

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「小川屋」さんに到着した時にはもう夕暮れでした。

チェックインの際に「インターネットで予約したと」言ったらフロントに人がちょっとあわてていたので、
一瞬「予約とれてないかも・・・」といきなり不安になりましたが、

それ以外、滞在中はなかなか丁寧な対応をしてくれましたよ。


部屋に通されるまで川沿いの部屋か、山側の部屋かはわからなかったのですが、
「川側」の景観のいい部屋でラッキーでした♪

だって「山側」は建物しか見えないんだもん。
そういうプランにすれば確保できるみたいですけどね・・・

「下呂温泉」の象徴でもある川原の混浴露天風呂「噴泉池」も見えますよ。

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まずはすぐにでも「下呂温泉」のお湯を堪能したいところだったのですが、もうすぐ食事の時間だったので、

ロビーにある無料の足湯コーナーではやる気持ちを抑えました。

檜の浴槽にはバラが浮かんでいて、気分はもうセレブですよぉ♪



「下呂温泉」の源泉は84℃で、泉質は「アルカリ性単純温泉」で刺激が少なく
無色透明無味でほんのりと香りのあるやさしいお湯です。

泉質の良さは古くから注目されていてこの地にある「下呂温泉病院」では
このお湯を利用したリハビリ治療や研究も行われ、

高いアルカリ性の効果により肌がスベスベになり「美肌の湯」とも称されています。

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「足湯」でほんのり額に汗をかいたら、お食事スタート。
温泉旅館の楽しみはお風呂だけじゃないッスよぉ~!

まずはビールで乾杯! いただきまぁ~す♪

もらった「献立のしおり」よりそのまま食べたものを書きますと、
【造里】として「鮪、甘海老、湯葉蒟蒻、あしらい一式」。

ここは山の中だけどね・・・

【食前酒】の「菊酒」ってーのもありました。

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写真右は【先付け】で「栗豆腐、いくら、旨出汁、山葵、振柚子」。
真ん中は【前八寸】の「季節の口取り、十一品」。

前八寸は「十一品」と略されているのに、「山葵」(わさび)はしっかり明記されています。

あと右上【酢の物】は「水雲、水章魚、落とし芋、蛇腹胡瓜、防風、土佐酢」。

・・・なんだかよくわからないでしょ?
「水雲」や「水章魚」って読めます?



「もずく」とか「みずだこ」とかって書いてくれれいいのに難し過ぎ・・・

「蛇腹胡瓜」なんて単なる「ジャバラに切ったきゅうり」ですもん。

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そして、そして、この場所に来たらやっぱりコレでしょう!

ザ・「飛騨牛」です!

【強肴】「飛騨牛の味しゃぶ、南瓜、玉葱、椎茸、榎、豆腐、高苣(レタスだよ)」。


ん~「飛騨牛」を口に入れた瞬間トロォ~リ溶けて柔らかぁ~い・・・

コッテリ感のある濃厚な霜ふりなだけあって、多くは食べられませんが、
一切れで充分に濃縮された濃厚な旨み♪

こんな牛肉初めて食べたかも。


【箸休め】の「茶碗蒸し」を食べたら、今度のこちらはこのコースの主役でもあります!

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スゲーーーッ!

【焜炉】「原木椎茸炭火焼」です!

椎茸のはえた原木は、地元「都竹椎茸園」というところが栽培した自信作だそうです。

やっぱりもぎたては香りも良くいので椎茸焼きが大好きのボクにはうれしいですよ。

『原木からは石ずきを摘まんでひねるとハズれますよ』と教えてもらったので、
さっそくチャレンジ・・・

グイッ クルッ! ポロッ・・・コロコロコロ・・・


ありゃぁ! 木から外れたけど、石ずきだけが手元に残り、
大切な傘の方が床を転がっていってしまったよ~~~!!



・・・てな、ハプニングもありましたが、味も香りも美味しかったのはもちろん、
見た目も楽しく、他にも写真を撮る人がいましたよ。

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そして【焼き物】は「天魚塩焼き、煮たくもじ、葉地加美」です。

もしかしてボク、西日本にしか生息しない「天魚」(あまご)って初めて食べたかも~


あとは明日にでもお店を探して食べようと思っていたご当地グルメの1つ、
【凌ぎ】の「飛騨蕎麦、おろし大根、滑茸、錦糸玉子、晒し葱、旨出汁」です。

蕎麦どころの信州と同様、朝晩の温度差が激しい高冷地の飛騨も上質の蕎麦の産地なので
欠かせないご当地グルメ「飛騨蕎麦」が味わえてラッキーです。

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もう、お腹いっぱいになってきましたが、
最後は【お食事】「止め椀、香の物」、【水菓子】「メロン」を食べて、もう大満足で~す♪

まんぷくぷくぷく 満腹ぷ~

ごちそうさまでしたぁ~♪



・・・さっそくお風呂に入りたいのですが、さすがに食べてすぐには入れなくて、

腹ごなしに、しばらく夜の「下呂温泉街」をブラブラしましたよ。

その様子は後ほどってことで・・・

お風呂が24時間いつでも好きなときに利用できるのが良かったですよ。


大浴場に行くには、地下1階に下りて、さらにエレベーターで地下2階へ降りると長い長い廊下の先にありました。

さすが老舗旅館だけあって、きっと改築&増築を繰り返ししてきたために、
このような迷路みたいなつくりになってしまったのでしょうね。

男湯は「薬師の湯」、女湯は「白鷺の湯」と名がついていますが、驚きなのはこれです!

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わかりますでしょうか?

そうです、浴場に畳が敷かれているのですよ!

小川屋さん名物の「和みの畳風呂物語」というそうで、
男性浴室は83枚、女性浴室74枚という畳が浴場すべてに敷き詰められています。

歩くと踏み心地が優しく柔らかで、ころんでも安心。

温もりもあって思わず寝転びたくなるぐらい和みます。

畳の表面は化学加工してあるそうで、裏の発砲スチロールから湯が抜ける仕組み。
通気性にも優れており、湿気による違和感もない小川屋さん自慢の浴場です。

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そして、ちょっと長めの階段をくだると「河鹿の湯」という名の露天風呂があります。

もう遅い時間で誰もいないので、タイマーシャッターチャン~ス!
ボクのセクスィーな背中の入浴シーンをご堪能ください♪


秋の「飛騨川」のせせらぎと、ゆっくりとした風の声が聞こえ、ゆっくりと「下呂温泉」の夜に溶け込みました。


・・・そして、部屋に戻るなり、とろける様に眠りにつきましたよ。

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・・・気付くと「福井&岐阜旅行」の3日目の朝が訪れていました。

朝はいつも起きてすぐお風呂に入りに行くのですが、
チェックアウト時間がわりと遅くまでいいので、ゆっくり朝食の時間まで寝ていましたよ。



朝食はバイキングなので、いつも食べ過ぎて苦しい思いをするボクは、
これから色々と美味しいモンを食べる予定があるし、とりすぎない様に気をつけようと思ったのですが・・・

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だって「飛騨産」とか「下呂名物」とか書いてあると、思わず手が伸びてしまうんだもん。

また、腹満状態まで食べてしまいましたよぉ。

ごちそうさまでした・・・


そして、チェックアウト間際までゆったりと露天風呂に浸かりましたが、今日はあいにくの空模様・・・

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「飛騨川」のせせらぎよりも強い雨音を聞きながら、「小川屋」さんのお湯を名残惜しみました。


チェックアウトした後も、雨の「下呂温泉街」を散歩したい思っていたのですが、
お昼まで専用駐車場と「小川屋」と書いた傘を快く貸してくれたのにはたいへん助かりましたよ。

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視覚や味覚、嗅覚、聴覚、触覚はもちろん、心の芯まで和ませてもらった老舗温泉旅館「小川屋」さん。

ホント「下呂温泉」にきて良かったと思わせてくれました。

下呂温泉「小川屋」

岐阜県下呂市湯之島570
電話:0576-25-3121(予約専用:0576-25-2118)
MAIL:yado@gero-ogawaya.net 

チェックイン:14時~
チェックアウト:~11時
(プランによって異なる場合があります)