「福井&岐阜旅行」の「下呂温泉篇」がまだだというのに、今回は先日のシルバーウィーク4日目に行った、
新潟県の北の方のロマンチックな温泉街「瀬波温泉」のお話です。
新潟県の北の方のロマンチックな温泉街「瀬波温泉」のお話です。

1904年に石油発掘作業の中に温泉が噴出たのが始まりの「瀬波温泉」。
その豊富な湯量の象徴でもある、高温の湯気が吹き出ている「源泉やぐら」は雰囲気満点で、
ボクはまず、いくつかあるうちでも一番絵になる「瀬波グランドホテル はぎのや」裏手の小高い丘の上にある
「源泉やぐら」を目指して下の駐車場に車を停め、坂道をちょっと息をきらせながらのぼりました。
・・・上についてみると、狭いながらもそこにも駐車場があったのはプチショックっす。

「源泉やぐら」の下では卵とカゴを持参すれば、瀬波温泉の90℃以上もの源泉で、
温泉卵を作ることができます。
温泉卵を作ることができます。
・・・ってボクは卵を持ってなかったので、ちょっとフタを開けて写真だけパチリ!
近くにいる家族が、ボクに卵を盗まれるんじゃないかと不安そうに見てました。
ここで、「産みたての卵」とか言って売れば、1個100円とかでもうれそうだけどなぁ・・・
この夕方から夜9時ころまでライトアップされて雰囲気漂う「源泉やぐら」の下には
歌人「与謝野晶子」が瀬波温泉にたった1泊の滞在中に詠んだ45首の石碑などもありました。
歌人「与謝野晶子」が瀬波温泉にたった1泊の滞在中に詠んだ45首の石碑などもありました。

また、「松の池龍神の碑」というものもその横にあります。
これはこの地に、このような伝説があるからです・・・って最近このパターン多いなぁ。
これは瀬波の温泉が噴き出す前のお話じゃ。 むかぁし、昔、松の池という小さな池に、地の神からつかわれた 人が大好きなヘビが住みついて何百年もこの地の人々の暮らしを見守っておったそうな。 ある日のこと、ふとヘビはこう思ったのじゃ、 『もっと力を持った龍神となって、この土地の人々に恵みをもたらせたい』 その日からへびは、龍神になるためのつらい修行を姿を人に見られないように、 ひとりぼっちで耐える毎日つづいたのじゃ。 そして、ヘビはとうとう修行を終え、念願の地と水を司る龍神となったよろこびを 伝えようと人々に会いたくてたまらなくなったのじゃ。 しかし、神となった自分の姿を人々に見せるわけにはいかないので、 自由に歩きまわれるキツネに姿を変えて、町に出かけたそうなんじゃと。

このやぐらの奥にある階段をのぼると「伊夜日子神社」(いやひこじんじゃ)があります。
ちょっとのぼって左にすぐ見えるのが「拝殿」で、右に続く階段を登ると「奥の院」がありました。
ふ~・・・あまり段数は無かったのですが、かなり急なので結構汗かきましたよ。

ここある「龍神の鐘」は看板に「鳴らすと幸せになれる」と書いてありましたが、
「あまり信じないで下さいね。」という一文もあり、ちょっとお茶目。
「あまり信じないで下さいね。」という一文もあり、ちょっとお茶目。
せっかくのぼったのだから3つの鐘を木槌で『カ~ン コ~ン キ~ン』と鳴らしてきました。

ここからは日本海が一望でき、曇っていたこの日でも新潟県のもう一つの島「粟島」が見ることが出来、
ボクの鳴らした鐘の音は、遠く波間に消えていきました。
この眺望がちょっとした「幸せ」ってやつかもしれませんね。
フッ・・・
こんなキザなセリフもブチ壊しなぐらい蚊にたかられたので、急いで階段をおりましたぁ!

丘をおりりた県道3号線沿いにある「温ったか広場」には
瀬波温泉開湯100周年を記念して作られた無料の「足湯&手湯」があります。
瀬波温泉開湯100周年を記念して作られた無料の「足湯&手湯」があります。
瀬波温泉マスコット、狐の「コンコン」が目印ですよ。
源泉を直接引き込んでいるのでちょっと熱めですが、効能がありそうです。
ちなみに、瀬波温泉の泉質は「ナトリウム塩化物泉」で、
神経痛、関節痛、切り傷、火傷、痔疾、慢性皮膚病などに効くと言われていますよ。
神経痛、関節痛、切り傷、火傷、痔疾、慢性皮膚病などに効くと言われていますよ。
10分くらい浸かると、階段ののぼりくだりで汗ばんだ身体がスッキリしました♪

この「瀬波温泉」の最大の魅力はなんていったって、温泉宿から直結している日本海かもしれません。
小石のような白い砂浜に、二の字の下駄の跡もありました。
「二人のプロポーズにふさわしいデートスポットを!」ということで
全国各地を代表する観光施設などが100ヶ所選定されている「恋人の聖地」。
全国各地を代表する観光施設などが100ヶ所選定されている「恋人の聖地」。
どうりでロマンチックなわけです。

「日本の夕陽100選」にも選ばれているこの海岸から日本海に沈む夕陽はやっぱりロマンチック。
夕陽が日本海の水平線の向こうに沈むその瞬間に、緑の光線が走ることあります。
それは「伝説の光線、グリーンフラッシュ」と呼ばれ「幸運をもたらす光」とされています。
そんなのを海辺に作られた足湯に浸かりながら2人で見た日にゃ、そりゃもう熱々の夜が待ってますよぉぉぉ・・・
・・・なんたって、源泉90℃以上ありますから・・・ね。

浜辺には2つの無料足湯を見つけ、それぞれ浸かりながら暮れゆく日本海を眺めましたよ。
あいにく、この日は雲っていたのですが、晴れていると目の前に「粟島」、
遠くには「角田山」と「弥彦山」、そして「大佐渡」「小佐渡」と、5つの山並みが見渡せるのです。
遠くには「角田山」と「弥彦山」、そして「大佐渡」「小佐渡」と、5つの山並みが見渡せるのです。
そして、ここから見える夕日の沈む場所は一年をかけて「佐渡」と「粟島」の間を
往復することから、この島の間を「夕陽の道」と言われているそうで、
往復することから、この島の間を「夕陽の道」と言われているそうで、
なんとも「瀬波温泉」はロマンティックな雰囲気の温泉街ですね。

黒くなった日本海に漁り火が光だした頃、やっぱり全身温泉に浸かりたくなっちゃいましたぁ。