狂喜乱舞「にいがた総おどり」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

いや~・・・遅い夏休みで行った「福井&岐阜旅行記」も途中なんですが、
シルバーウィークもあったので遊びまくっていて、
記事にしたいネタが溜まっちゃって溜まっちゃって・・・

今日はシルバーウィーク、9/19(土)~23(水)の5日間フルで行われた
「にいがた総おどり」というスゴイお祭りについてです。

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・・・と言ってもボクが色々語っても、その迫力はあまり伝わらないと思うので、
今回は写真を多めにアップしますね。

ケータイだと見にくいと思いますので、パソコンでの閲覧をおすすめします。

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「にいがた総おどり」

それは、ジャズやヒップホップ、民謡など、ジャンル問わない踊り子総勢1万5千人、300もの団体が、
新潟市内であらゆる会場で行われ思い思いの形を表現しながら狂喜乱舞するといった、
まさに血沸き肉踊る迫力満点の「踊りの祭典」なのです。

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そのうちボクがまず見てきたのは、2日目の9/20(日)に開催された「新潟下駄総踊り行列」です。

行列の先頭をふれ太鼓が先導し、鮮やかで雄大な五色旗がつづきます。
そして、絵巻物にも描かれている五連燈篭や花燈篭が、踊り子の番隊を誘導。

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その踊り子は、小足駄を履いた足を大地を打ち鳴らす様に踏み鳴らしながら、
太鼓や三味線、樽をたたく独特な太鼓「新潟樽きぬた」などのリズムに乗って、
ちょうちんや扇子、番傘を手に踊り、大行列で街中をねり歩きます。

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もう、陽も暮れて、踊る人たちの動きも早いのでうまく写真に撮れてませんが、
ボクは夕方5時過ぎからはじまって3時間踊り続け、感動のフィナーレをかざる、
「新潟市役所会場」に陣取りました。

各、踊り子の番隊はそれぞれ独自の特色を強く出し、その番隊ごとに構成された踊りを舞います。

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しかし、このフィナーレの場所では全ての番隊が集結し、
その個性あふれる波が1つの大きな渦となって重なっていくのです。

この数時間踊りつづけ最高潮に達した時のその快感は、この笑顔を見れば充分伝わってきますね。

音と人のうねりを目の前に、「なぜ自分はここで見ているだけなんだろう?」と
疑問に思ってしまうほど身体の奥から熱いものが湧き出た夜でした。

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そして、次の日の夜も再び「万代シテイ会場」に見に行ってきました。

ここでは、この2日間に表彰された団体の舞を見ることができ、
やっぱり、1つのコンセプトにそって繰り広げられる演舞はまるで物語のようでした。

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この「にいがた総おどり」は2002年からはじまったと言われていますが、
実は300年前の新潟にはすでに4日4晩踊り明かす祭りがあったそうです。

しかし、明治に入り祭禁止令により無くなったこのお祭りを再び復活させようと
市民県民が一丸となって新たに生まれ変わって誕生したのです。

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また、祭りのリズムを刻む1つとして「新潟樽きぬた」という太鼓がありますが、
これは醤油樽や酒樽をバチでたたく新潟独特の風習です。

もともと猟師町である新潟では、海の嵐を鎮めるために海の龍神に祈りながら
船底を叩き続けたことが起源だと言われています。

なんだか感激ですよねぇ~

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「新潟樽きぬた」の打ち方は各地域でも様々なものがあるそうですが、
約60年ほど前に各地でともし火となって密かに残る「新潟樽きぬた」の文化を、
後世に伝えようと永島鼓山という先生がまとめ、独自の「永島流新潟樽きぬた」を確立したのです。

その大先生のソロのバチさばきがこれです!

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かなりお歳に見えましたが、スゴイ気迫です。

そして、最後には再び各番隊の「新潟下駄総踊り」が始まります。

音楽も、ファッションも、踊りのジャンルなど決められた縛りはありません。

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たた1つ共通しているのはみんな「小下駄」を履いています。

これは一般の下駄よりも、雪の多い新潟では歯が高くて丈夫な作りになっていいます。

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もともと踊り用ではなかったのですが、現在は「新潟下駄総踊り」用に作られた「小足駄」があり、
激しい踊りに耐えられるよう通常より手間をかけて作られているのです。

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現在この「小足駄」を作れる職人は数人しかいないそうで、
その職人が新潟にいたというのもこのお祭りが復活できた大きな要因だと聞きました。

それにしても、この下駄を履きながら激しい踊りを何日も舞うっていうのも、相当体力がいりますね。

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年々、観客も参加人数も増え大きなお祭りとして復活した「にいがた総おどり」。

今後ももっともっと大きなお祭りになって、この新潟の伝統と情熱が全国に世界に、
そして未来へと永遠と広がっていくといいなぁと思います。

ん~、ボクも見るだけでなく、踊りたくなってきたぞぉ。