風になった「日本海夕日コンサート」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

2人の友人が東京から遊びに来た先週末8/8(土)の夕方は前日の豪雨もウソのようにあがり、
ボクが1年間で最も楽しみにしている地元のイベント「日本海夕日コンサート」に行ってきましたぁ~

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「日本海夕日コンサート」とは新潟から全国へ日本海の夕日の美しさを発信する
日本海夕日キャンペーンの1つで、

ボクの家から歩いて10分の新潟市西区の「青山海岸」の砂浜に特設ステージを組み、
夕日の沈む日本海をバックにアーチストの歌声に酔いしれるというイベントです。

はっきり言って「ス・テ・キ」の一言です♪

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今年で24回目を迎えるこのステージの素晴らしいことの1つとしては、
「日本海夕日キャンペーン実行委員会」という市民のボランティア団体で運営されてい
て、入場はなんと「無料」!!

そのため運営資金は楽なものではなく、実行委員が走り回って
行政、企業、個人や団体から協力受けているのですが、
さらに当日の入り口では500円からのカンパ金を呼びかけています。

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もちろんそれはスルーすることも出来るのですが、
ボクはこんな近所の、こんな素晴らしいイベントをいつまでも行って欲しいので
欠かさずカンパ金を出していますよ。

毎年カンパをした人には、その身に着ける証明みたいなシールとプログラムがもらえるのですが、

今年は新潟大学の学生が中心となって作った夕日や萬代橋、
テーマである「Shine」という文字が描かれたうちわが先着5000名に配られましたよ。


もうすでに5時からはじまったオープニングステージの途中でしたが、

わりと前目の場所にレジャーシート敷いて座れ、
「ふるさと村」で買ってきた地ビールの「越後ビール」各種をみんなで飲みながら、
さっそく雰囲気に入りこみます。

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まずは、新潟出で県内の色々なCMソングを歌っている、
新潟ではちょっと知られたローカルアーチスト「Hanna」です。

オープニング曲は、オーディションで選ばれた58人の子どもたち
「夕日コーラスキッズ」と「Hanna」が歌います、

『今、地球(ふるさと)が美しい』

この曲は歌詞は一般公募して選ばれたものを、作曲家の服部克久の手によって息が吹き
込まれたこのキャンペーンのオリジナルソングなのです。

2曲目は新潟県総合生協(CO-OP)の宅配事業「KuruCo」のTVCMで流れる「Hanna」の代表曲

『smilin'』

3曲目には「新潟まつり」フィナーレを飾る「新潟花火大会の」
最後の打ち上げ「エボリューション」を盛り上げる

『夢花火』を歌いあげました。

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日に焼けそうな太陽も、空をだんだんと染めるようになった頃、
石垣島で生まれ育った女性ユニット「やなわらばー」の歌声が広がりました。

三線を操り沖縄をイメージさせるサウンドに、2人の透明感のある声がシンクロして、
波の音と共に相まって青山海岸をやさしく包み込みました。

高音のパートと三線を担当する「石垣優」は歌声だけでなく、見た目も美しく見とれてしまいましたが、
先に友人が『あの人かなり美人だねぇ』と言う声に我にかえり、
隣に相方がいたので、「うん」と素っ気無くうなずくだけでした。

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「やなわらばー」のセットリストは・・・

『こころ』
『唄の島』
『花』
『悲しみよ風になれ』
『空をこえて海をこえて』
『アカネ色』

心地いい空気に、友人の一人は実際に夢の中に落ちていってしまいました・・・


ボクも赤く染まる空と共に、「菊水ふなぐち」の熟成の赤缶で顔も赤く染まります。

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つづきまして登場したのは、力強い歌唱力が体重の増加と共に
さらにパワーアップした感のある「中西圭三」です。

今さらボクが紹介文を書いてもしょうがないくらいのヒットメーカーアーティストですね。

『眠れぬ想い』から始まり、

『愛のしるし』という

「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」の主題歌を歌いました。

そして、夕日もすっかり日本海に沈んでいってしまったここから会場は一気にピークに向かいます。

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「中西圭三」は自ら歌うだけではなく、多くのアーティストに曲を提供しているんです。

その盛り上がりのきっかけになった曲は、
「ビビアンスー」が在籍した「ブラックビスケッツ」がミリオンヒットを記録させた、

『タイミング』

「中西圭三」はフリつきで踊り、会場も手に持ったうちわを
タイミン「グ!」のタイミングで上に振りかざしました。

つづきましてさらに、世代を超えて会場が一体になれたのは、
ボクらには必ずスキー場に行く車で「ZOO」の声で聞き、
今の世代には「EXILE」により再びミリオンヒットとなった曲、

『Choo Choo Train』

こちらも「中西圭三」が一人であのお馴染みの回転ダンスをし大盛り上がり、
もうここが今日のピークなんじゃないか?

って思わせるほどで、「中西圭三」自身もこれで2kg痩せたと言っていましたよ。


最後には再び「夕日コーラスキッズ」が登場し、チビッコにはお馴染みらしい
NHKの「おかあさんといっしょ」で流れる

『ぼよよん行進曲』で踊りました。

さすがに砂浜に座わりつつもフネを漕いでいた友人も目覚めてましたよ。

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さてさて、あたりも真っ暗になってきて、ついに「日本海夕日コンサート」はフィナーレに向かっていきます。

1994年に一度ここに来たこともあり、当時も大盛況だったこのアーティスト、
いよいよ待ちに待った、「THE BOOM」の登場です!

・・・って思ったら、さっきまで寝てた友人が目覚めたと思ったら今度はトイレかい!

「THE BOOM」始まっちゃうよ~・・・と、ハーモニカのメロディが・・・


♪キミに会いに行くよ キミに会いに行くよ

 愛してます 好きにしてよ キミに会いに行くよ


1曲目でいきなり合唱しちゃいましたよ、懐かしいなぁ・・・

『星のラブレター』

そして、神秘的な曲がつづいて徐々に酔狂の兆しが・・・

『神様の宝石でできた島』
『berangkat -ブランカ-』
『真夏の奇蹟』
『24時間の旅』
『My Sweet Home』

トイレに行った友人はまだ帰って来ないが、そんなの今はかまってられないッス。

三度「夕日コーラスキッズ」の登場で最後の曲であることを告げられ、
会場は残念であることと同時にここで全て燃焼させたいという感じに流れました。

そしてその曲はみんなが望んでいた曲・・・

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♪天国じゃなくても 楽園じゃなくても

 あなたの手のぬくもりを 感じて風になりたい

 天国じゃなくても 楽園じゃなくても

 あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい



『風になりたい』でみんな総立ち、その瞬間に友人も戻りました。

どうやら、見ているお客さんの邪魔になっちゃ悪いからはじっこで聞いていたそうです。


少し肌寒かった青山海岸に吹き始めた熱風は当然のごとく吹き止むわけもなく、
『アンコール! アンコール! アンコール!』の嵐です。

まだ何かもう一つ足りないと会場は思ってました。

そして、これまで出演した「Hanna」「やなわらばー」「中西圭三」「THE BOOM」が勢ぞろい。

そこに、聞こえてきた唄は・・・

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♪島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
 
 島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を

 海よ 宇宙よ 神よ いのちよ このまま永遠に夕凪を


『島唄』


ほんと、このまま永遠に夕凪の時がつづけばいいと思う熱い熱い夜が
ついに花火の光に包まれて幕を閉じました。

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砂浜のアートや、今年目をひいたモニターの映像なども
学生を初めとしたボランティアの活動によって築き上げられました。

波と風が共鳴した音楽に包まれ、いつも見慣れた近所の青山海岸の砂浜を
オレンジ色の夕日で染められた約55,000人で埋めつくされた「日本海夕日コンサート」。

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美しい夕日と海と空と風と砂浜と音楽と、そしてそれを楽しめる人があるかぎり、
いつまでもつづけて欲しいと願います。