第11節「モンテディオ山形vs アルビレックス新潟」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

全国的にも夏日になったところもある暑かった5/9(土)、
NDソフトスタジアム山形に「モンテディオ山形vsアルビレックス新潟」を見に行きました。

山形は隣の県なのでJ1に上がってきたら「絶対にアウェイ戦に行こう!」と決めていたのですが、

ETC装備車の高速道路料金が1000円で行けるっていうので、
距離が近い下道よりも、時間優先で磐越道、東北道、山形自動車道と走って行きました!

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お隣の県なのに福島県から宮城県に入ったとき、
「ボクはいったいドコに行こうとしているんだぁ?」と変な気分になりましたが、

途中ですれ違うアルビのステッカーを貼った「新潟ナンバー」の車とすれ違うたびに闘志をかき立てられました!



のんびりと4時間走ってまずは山形駅前のホテルにチェックイン。

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山形駅にはこのような幕が貼られていて、やっぱり山形は今、NHK大河ドラマ「天地人」と、
J1に昇格した「モンテディオ」で盛り上がっているなぁという感じが溢れています♪

・・・でも、駅前なのに人があまりいません。



そこからからシャトルバスに乗って隣の天童市にある「NDソフトスタジアム山形」へ。

到着まで50分・・・結構遠いんですね。

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さてさて、新潟が一足先にJ1に上がった2003年以来の、日本海側の隣県、新潟と山形の対戦です。

しかも、前節の順位では、新潟5位の山形は6位。

ただでもお互い意識しあうこの対戦カードが、
さらに今年は大河ドラマの追い風を受け、「天地人ダービー」と称され盛り上がっています。

暑さでは全国でも最高記録をもっていた山に囲まれた山形の地。

この30℃近い暑い日がさらに熱く燃え上がるのです。


いざ出陣じゃあ!

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スタジアムに入ると「いったいココはどっちのホーム何だぁ?」と思うくらいのオレンジ色!

発表では17171人中6000人がアルビのサポーターということになっていますが、
会場の半分はオレンジ色で、しかもギュウギュウでかなり密度が濃い。

敵地での最初の一矢として、この軍勢はかなり効果があったことでしょう。



新潟と山形のつながりは「日本海側隣県」や「天地人」「現在の順位」よりももっと深いものもあります。

それはさかのぼること2004年。
山形が昇格争いをした当時の監督は、現新潟の監督の「鈴木淳」。

そして、その指導を受け22得点で当時のJ2得点王に輝いたのが、
今の新潟の攻撃の中心「大島秀夫」なのです。

さらに、そのシーズンの途中に新潟から山形へ期限付きで移籍した「宮沢克行」は、
すぐに鈴木監督の期待に応え、移籍後の試合すべてに先発出場したのです。

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2004年に交わり離れていったその3つの線が、またココで再び重なりあうことは、両サポーターも意識し、

3人の紹介の時にはスタンドから会場が一体となる大きな拍手が起こりました。

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新潟は第6節、ホームの広島戦では前半25分までにとった3点のリードをドローに、
第8節のホームの千葉戦でもリードを守れず勝点1を分け合い、
第9節、アウェイの浦和戦ではロスタイムに勝ち越しを許し、
前節、ホームの磐田戦でもロスタイム痛恨のPKを献上し、勝点3を逃したのです。

今の悪い流れを変えるには、相手が山形でなくとも絶対に勝つしかないのです!

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少し涼しくなって、山々を赤く染めていた夕焼けがスタジアムの照明にかわり、
満月と巨大すぎるモンテディオ山形のキャラクター「モンテス」が見守る中、18:04にキックオフ。

今期ホーム負け無しの山形は得点源の長谷川選手を欠き、
2試合ケガで休んでいた古橋選手は復帰しましたが万全では無いようで、
7試合続けて先発していた小林選手も今回はベンチとベストな状態ではなかったみたいです。

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サイド攻撃の山形と聞いていましたが、センタリングやサイドチェンジする球は、
反対の誰もいないサイドまで転がってアウトしてしまうというシーンが良く見られました。

さらに、セカンドボールに弱いアルビでも、体を寄せるだけで結構簡単に取れてしまい、
かなりアルビがボールを支配していたように思いました。

勢いが怖いと思っていた山形だったのですが、
さすがにJ1のレベルでのこの連戦の疲れが出てしまったのかなぁ?と感じましたよ。

多少ピンチはありましたが、累積で欠場のジウトンに替わり今期初出場のヒロシの安定した守備や
GK北野の顔面好セーブなどもあり、前半はスコアレス。

引きっぱなしのホームの相手に、リスクを起こさない教科書どおりの前半だったと思います。

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ハーフタイムはもう一人のキャラクター「ディーオ」くんが武将を率いて登場。

ほのぼのとした時間がありましたが、
両者ともこのままドローで終わるつもりは無し!

山形は前半の「鉄壁の陣」から、少しずつ攻撃に布陣をうつしてきた。

一方アルビは最初から、「3点取ってダメならば4点、5点と取る」の
前節の鈴木監督の言葉の通り大島、ペドロJr、貴章、マルシオの攻撃型布陣に
もう一つ曹永哲という「超攻撃型布陣」をしいていたので、

山形が動き出したのなら、すぐにでも戦闘開始の狼煙をあげられます。

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後半15分、中央をドリブル突破したペドロJrが強烈なミドルシュートを打ち込み、
山形のディフェンダーに当たって減速しました。

こぼれた球はそれに狙いをすましていた男の足元へ・・・

ナゼか左サイドにいた矢野貴章。

彼独自の嗅覚と意識の高さが山形のゴールネットを揺らした。



その3分後、山形が新潟のゴールネットを揺らしたのですが、それはもうすでにオフサイドの旗が上がってのこと。

アルビのサポはホッと胸を撫で下ろしていたのですが、

歓喜する山形サポに、ボールをセンターまで戻そうとする山形の選手、
さらにはスクリーンには派手な「GOAL!」の映像。

主審がはっきりしなかったのかもしれませんんが、
ちょっととっ散らかり過ぎですよ。


そういえば、最初スクリーンのアルビ選手紹介の表示に

「10 MF リチャード」

ってなっていたんですけど、「リチャード」って誰ですかぁ?


後に「リシャルデス」と訂正されてましたが、
ま、それも山形らしくほのぼのとした良いところなのかもしれませんね・・・



残念ながら大島のゴールは見られず、後半36分今期初出場の木暮へ、
後半44分には今日のヒーロー、貴章から松下へ、
攻撃の1枚曹永哲から防御の松尾へと交代し、はっきりとした逃切り体制です。


今回も長めロスタイム「4分」の表示で最後まで緊張が解けない試合でしたが「0-1」。

これまで高い授業料を支払って、つかんだ4試合ぶりの悲願の勝利でした。

ヤッター! やっとだよ・・・

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気分のいいままホテルのある山形駅に戻り、勝利の美酒を浴びようと居酒屋に入るも、

『ついさっきたくさんお客さんが来られて、いっぱいになっちゃったんですよ~』とお店の人に断られちゃいました。

ちょっと、店の中をのぞくとオレンジ一色・・・

「わ~、こんな所にもアルビサポが占拠してる!」

また再び別の店を探すも、良く見たら街はオレンジばっかりじゃないか!

昼間まったく人通りがなかったのに、夜は新潟人がうようよ。

首都圏などの都会のアウェイだったりすると、試合後バラケちゃうのでしょうけど、
今回泊まりで来た人はみんな同じところに集まるしかなく、

結局、最終的に落ち着いた店でも同じアルビサポの人がいて、一緒に勝利の美酒に酔うこととなりました♪


きっと、他のチームのサポーターの方も山形にきたら、
同じチームの知らないサポと、勝ったら「祝勝会」、負けたら「反省会」になることでしょうね。

せっかく、勝点3つをもらったので、山形にいっぱいお金を落として行きますよぉ♪


・・・結局、2時まで祝勝会で盛り上がってしまうのでしたぁ。



次節は5/17(日)ホームにて「ヴィッセル神戸」となります。

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最後は「モンテディオ山形」の長谷川選手の写真です。

試合に出られなかったことを気にしてか?
試合終了後サポーターが多く集まる広場に出てきて、山形サポの方々とサインや写真撮影などに応じてました。

「モンテディオ山形」の強さの秘密。

それは、選手とフロントと街が一体となり、みんなの手作りで成り立っている、
あたたかな体温のあるチームというところなのかもしれませんね。