晩秋の長野へ「信濃の味」 | 馬の会長日記

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「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

昨日のつづきですが、やっぱり旅に来て観光の次は地元の食べ物ですね。

スミマセン・・・旅すると食欲旺盛になります。

「善光寺」の横の駐車場からきたのでいきなり本堂に入ったのですが、
大きなお寺や、神社を訪れるときのもう一つの目的・・・

もしかしたら1番の楽しみかもしれないのは参道の出店の散策です。
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参拝を終え、おみやげ屋さんも色々と覗きながら歩きましたが、
やっぱり長野に来たらこれを食べながら歩きたい。

「おやき」です。

長野には昔からスキーでよく来ていたし、
今は隣の県で、温泉にもよく来るので、
ボクにとって「おやき」は珍しいものでは無いのですが、

「おやき」って全国区でしょうか?

ご存知ない方に説明するとなると、冬に食べる「中華まん」に近いかなぁ?

中身は色々あって、「あんこ」はもちろん、
長野名物である「野沢菜」を生味噌やカツオだし、菜種油で味付けしたものや、
「切り干し大根」などは定番で、季節の旬の食材を使った「しめじ野菜」、
「かぼちゃ」「なす」などなど無限に種類はあります。

それを小麦粉を練ったもので包んで焼いたり、蒸したりした
素朴な饅頭って感じです。

長野のコンビニには、「中華まん」の蒸し器の中に
並んで「おやき」も蒸してある光景を見るほど、
長野の人には身近なものなんですね。

今回ボクは60歳以上が働くおやき村で作った
小川の庄の「縄文おやき」(1個150円)を食べました。

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「縄文おやき」と言っても、ほかのおやきと変わらないのですが、
小川村の縄文時代の遺跡から、雑穀の粉を練って焼いた跡が発見され、
これがおやきのルーツだと一説には言われていることから、
小川の庄は「縄文おやき」と呼んでいるそうです。

ボクが食べたのは「野沢菜」と「しめじ野菜」です。

アツアツだともっとおいしいのでしょうが、
混んでたためか、少しぬるい感じでした。




そして、長野と言ったら「蕎麦」を忘れちゃいけません!

そう! この時期は「新蕎麦」の季節です。

いつも長野にお蕎麦を食べに来る時は戸隠まで峠道を登って行くのですが、
無計画できたのでもう真っ暗です。

でも、戸隠まで行かなくても「善光寺寺町そば」と書いた
魅力的なのぼりがいくつも目に入ってきました。

「これは食べとかなきゃ!」と、

お蕎麦の食べられるお店が無いかと探しましたが、
参道のお店のほとんどは5時過ぎには閉まっていきました。

その中で唯一目に飛び込んできたのは、
とんかつと石挽きそばの「丸清」というお店。

「とんかつ」の文字よりも「石挽きそば」という文字しか目に入りません。

ここはもともとソースカツ丼の店として有名だったみたいなのですが、
サイドメニュー的にお蕎麦を出していたら、
長野という土地柄、そっちの方の注文が多く、
今やメインになってしまったと、お店の方が言ってました。

だから、ここのお蕎麦は「石臼一回転挽きそば粉を使用」、
意味はよくわかりませんが、きっとこだわっています。

そして、店内に貼ってあるポスターの惹かれ
温かい「しっぽく蕎麦」(1,000円)を注文しました。

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しっぽくとは、長崎の卓袱料理からきた名前だそうですが、
この「丸清」のメニューには「しっぽこ蕎麦」と書いてありました。

たくさんの旬の具が入って、温かいつゆが冷えた身体に染み渡ります♪
蕎麦は戸隠で食べたことのある香り豊かなつなぎのない田舎蕎麦とは違い、
細く上品な決め細やかな印象がありました。

身体も温まり、「新蕎麦」を食べたということで、
身も心もたいへん満足しました。




長野は新潟と違い、地形や気候等の悪条件から米があまり育たない土地のため、
お米の代わりとなる粉食品や蕎麦が盛んに作られてきたのです。

だから、おいしい「おやき」や「蕎麦」の文化が育ったんですね。


突然思いついて出かけた今回旅でしたが、いい思いをしちゃいました☆

長野では「ごちそうさまでした」をこう言います・・・



・・・「いただきました。」