2007 年の4月下旬のある日、ボスがチリ出張中なので休みを取って前回と同じブルトラウトのいるポイントへ向かった。

ポイントに着いたのは10 時半頃だった。晴れていて気持ちのいい朝だった。心配していた水位は全く前回 (3月中旬) と変わっていないかむしろわずかに低い感じで、フレッシェット (雪代) はまだ始まっていないことがわかった。

支流沢のすぐ下流の深い瀬からチェック開始。タックルは前日買ったばかりのフェンウイックのイーグル GT 7フィート・ライトパワー・ファストアクションにオクマのアルミナ AL-15、4ポンドライン、ガン玉7番3個、スイベル、フロロカーボン3ポンド約 60 センチ、第一 1150 フック 10 番、スーパーデューワーム2インチカラー 81031 (オリーブ) で始めた。

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そこではアタリはなく、その下流の前回ヒットしたスポットへ。ここでは数回ヒットはあったがフッキングしなかった。そこで今回は新たなポイント探索も兼ねてさらに下流へ行ってみた。しばらく歩くと少し流れの淀む瀬脇があったのでチェックしたがノーヒット。

車に戻り、上流へ移動。前回ヒットがあった崖前のトロ場へ入った。

トロ場からの流れ出しの脇もチェックしたがダメ。トロ場では下流端からチェックし始めた。下流から1/3 くらいの所に来た時ヒット。が、乗らず。そのすぐ上流でキャストしたところスプールがほつれたのでラインを出してほつれをスプールから出し、巻き直したところ、何やら重み。根がかりだと思いあおると、グングンと魚の感触。ヒットだ! ラインを出したことでナチュラルドリフトになったのだろうか。よくあるケースだ。慎重にファイト。初めてファイトするライトタックルは何も問題なかった。

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イーグルGTロッドの初物。40 センチくらいだった。


この後この崖前はアタリはなく、前回と同じだった。流れのある場所にはいないみたいだった。

前回よくヒットした3本の流れ込みがある落ち込みでは期待に反してノーヒット。上流へ進み、前回と同じ場所で引き返し、途中の倒木の周りのちょっとした深みなどをチェックしたがダメ。再び落ち込みに戻り、根がかりのため途中から替えていた茶色のワームから、ビーズヘッドマラブーリーチに替えてみた。キャロライナリグなのでフライでも問題なくキャストできた。

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一番上流側の落ち込みから再チェック開始。すると思わぬヒット! 流れの中に立っていたのでそのまま流れの中で寄せてさあ取り込もうとしたところ、ぷつんとフライのアイのところで切れてしまった。

同じフライを結び、再キャスト。するとすぐにまたヒット! 今度は慎重にランディングできた。

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この後は下流側の落ち込みではヒットはなく、再び崖の前に戻ってリーチで再チェックしたがヒットはなかった。

車に戻り、まだ時間もあったので上流を探索してみることにした。

河原を越えて見つかった流れはすばらしいプールだった。まずは一番上流の流れ込みからチェック開始。

やはり流れのあるところにはおらず、下流側の流れ込みに移動。そしてワームが流れきって岸近くを引いていた時にようやくコツッと言うアタリ。少し間を置き、ラインが引っ張られるのを確認してアワセた。乗った!

ヘッドシェイクやランなど、すばらしいファイトだった。なるべくジャンプさせないようにロッドを寝かせて対処し、流れ込みの中でネットを下流側から掬ってランディング成功。これはこの日一番のサイズで、45 センチあった。

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何度見ても美しいこのオリーブと黄色の絶妙のマッチ


この後同じ場所でもう一尾ゲット。これは小振りだった。

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そしてその3分後に同サイズを追加。

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ここで対岸に思わぬ珍客が。

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アメリカクロクマ (ブラックベアー)


こちらには全く気づかずに餌を求めて後ろの林の中に消えていった。考えてみればこっちが珍客なわけだが。

この後何度かあったヒットを乗せられず、その後マラブーリーチをガン玉とスイベルごと根がかりでなくしたところで納竿。時刻は午後7時だった。

結局8時間で5尾の釣果だった。わかったことはブルは流れのあるところにはまずいないということ (少なくともこの時期は)。

イーグルGTはグリップがシマノロッドに比べて太いのでちょっと違和感があったが、慣れの問題だろう。先調子はトィッチングに最適で、ライトパワーはブルにちょうどよかった。その後このタックルはレイクホワイトフィッシュにも使った後でこのサイズの魚の定番となった。