今回はNHKマイルカップ(GⅠ)の推奨馬をお伝えしていきます。
NHKマイルカップは元々はNHK杯と言うダービーのトライアルレースだったのですが、1990年代に外国産馬が増えたものの、2001年まで外国産馬がダービーに出走できなかったのでその代わりとして出来たGⅠレースです。
当初はマル外ダービーなどとも呼ばれて実際第1回のタイキフォーチューンから第6回のクロフネまで外国産馬が勝ちました。
一時期、皐月賞に出ないでNHKマイルからダービーというローテーションが流行った時期もありそこからタニノギムレットやキングカメハメハがダービー馬になりましたが、2頭ともケガで3歳で引退してしまいました。
今もそのローテーションを使う調教師はいますが、NHKマイルとダービーとのレース間隔が短く、距離も1600から2400へと距離延長に対応しなければならないのは、まだ成長途中の3歳馬には過酷なローテーションなのであまり使って欲しくはないと思っています。
逆に距離適正を考えて2400のオークスやダービーをやめてこのレースを選ぶ馬もいます。
去年の勝ち馬ケイアイノーテックも1600を中心に走ってこのレースを勝っています。(ちなみにその後は今のところ未勝利です。)
それでは推奨馬をお伝えしていきます。
1番手はグランアレグリア。
前走の桜花賞は完勝でした。オークスに向かわずNHKマイルを選んだのはちょっと残念ですが、マイルで先手を奪えれば勝ち負けでしょう。
ラインクラフト以来の桜花賞、NHKマイルの変則2冠馬の可能性もありますね。
2番手はカテドラル。
前走のアーリントンカップでは出遅れたのもありますが、素晴らしい末脚をひろうしての2着。
鞍上はアヴドゥラ騎手に替わりますが、前走のような末脚は府中ならもっと生きるでしょう。
また先行策をとるなら1円もいらない馬になってしまいますがそれはないと思いたいです。
3番手はダノンチェイサー。
本当はこの馬が皐月賞に出れば本命にしたかった馬なのですが、ダノンキングリーとの使い分けなのかNHKマイルからダービーに向かうそうです。
ただ能力は高いと思うのでここでもやれるのではないかと。
鞍上の川田騎手も先週の騎乗停止でグローリーヴェイズに乗れず悔しい思いをしていると思うのでここでその悔しさをはらしてほしいですね。
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4番手はアドマイヤマーズ。
前走の皐月賞はほぼ完璧な競馬をして4着。
ダービーに向かわずNHKマイルに矛先を向けるのも当然といえば当然のこと。
この馬は2歳時には朝日杯でグランアレグリアに勝っているのでここは負けられないところなのですが、鞍上のデムーロの調子があまりよくないですね。
先週の春天もらしくない騎乗で4着。
ただ馬のほうは問題なさそうなので鞍上には目をつむって買うしかないかなとも思います。
その後はヴィッテルスバッハ。
前走のニュージーランドトロフィーは出遅れたが脅威的な脚で伸びて来て3着。
前々走の府中の500万下でも32,9秒の脚を使って勝っているので府中なら末脚がさく裂する可能性大です。
NHKマイルカップは元々ダービーに出られない外国産馬のためのGⅠだったので、ダービーに外国産馬が出られるようになった今の状況なら廃止か元のNHK杯に戻してほしいと個人的には思っています。
そうしないとキンカメやギムレットやクロフネのように3歳で引退してしまう馬が増えてしまうような気がしてしまいます。
できれば実力のある馬には4歳や5歳になっても競馬場で会いたいですからね。