素人にはわからん!介護老人保健施設の対応と介護保険 | ねごろぐ~うまいもん王子の毎日美味しいブログ

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今日は父親が長期入所している介護老人保健施設で、
現状の説明と今後の方針についてのカンファレンス。

カンファレンスって、「事例検討会」「会議」という意味ですよね。
こちらの施設では、入所者の家族に対しては「説明会」的なニュアンスで使っています。

「○○さん、お父さんの現状と今後の方針についてのカンファレンスを行いますので、
○月×日のご都合の良い時間を教えてもらえますか?」

1月の下旬に入所して、第1回目のカンファレンスは2月7日。
入所後2週間が経過していたので、
その時点での状態をもとにした施設サービスやリハビリの実施計画を説明してもらいました。
最後にご要望はと聞かれたので、
「母親が一人でも、自宅で父親を介護できる状態に戻れることを希望しているので、
本人が嫌がっても、厳しくリハビリなどをしていただくのが家族としての希望です」
とはっきり伝えています。

こういう施設の長期入所の目的は、「機能回復と在宅復帰」。
だからリハビリが重要!
(だと、父親を預けている素人の私は考えています)。

目標が在宅復帰なので、ずーっと入所できるわけじゃなくて、
家族で介護ができる状態にまで回復させたら、家に戻すんです。
しかも、仮にその状態に回復していなくても、最長9カ月で家に戻されるんですよ!←ここ重要!

で、今日が2回目のカンファレンス。
リハビリや看護など、それぞれの担当者が、専門用語を多用して早口で説明。
仕事で医療シンポジウムの企画運営を何度も担当したので、ある程度、医療の専門用語もわかりますが、
同席した母親は説明されている内容が全く分かっていないよう。

で、各担当の人が最後に「短期目標」と「長期目標」を話すんです。
短期目標は、「転倒無く生活することができます」、「ご自宅でのトイレを要介助で可能に」とかいろいろありますが、
長期目標はみなさん、「在宅介護に復帰」。

で、がーっと、早口な説明が終わった後、「何かご家族の方から質問はございませんか?」。

説明の中に、「排便コントロールができないときがある」というのがあったので、
その頻度を尋ねてみたところ、日誌を見直し、3月の排便があった日を読み上げ始める。
読み上げ終わると「以上です」。
いやいや、そうじゃなくて・・・
「各月で何日くらいコントロールできていない日があって、それ月を経てどう変わってきているのか知りたいんです」
「えーっと、資料をパラパラめくって、この一週間はちゃんと出てますね」
はぁ?もうええわ。

また、説明の中に「(認知症、脳こうそくの後遺症への対応として)学習療法を行おうとお声をかけても
『ええわ』と断られるのでほとんどできていません」という話がありました。
なので、「それはどういう言葉で声掛けをしていただいているのでしょう?」と尋ねました。
すると、「今日は理学療法士がお休みなので、具体的なお声掛けをしたのかはわかりません」。
さらに、別な職員さんが「嫌がっている方に無理にさせてもかえってストレスになるばかりで、効果が上がりません」。
あれ、非難しているみたいに聞こえた?
違う違う。
「いや、家族として、本人(父親に)職員さんから、これこれこういう風に言われたら、ちゃんと聞いてしないといけないよ、
と思っているだけなんです。
同じような言葉で言わないと、本人が理解できていないかもしれませんから」
「わかりました。では、月曜日に確認してみます。
ただ、学習療法は、介護保険の関係で入所後3か月しかできないんです。
ですから、4か月目からは学習療法はできないんです」
「え、ちょっと待ってくださいよ。
先ほど、父親が『ええわ』と断るからほとんどできていない、とおっしゃりましたよね」
「はい」
「で、効果が上がっていなくて、4か月前からがそれもできていません、では家族として納得できないんですけど」
「すいません。それはご家族の方とのコミュニケーション不足でした。申し訳ございません。
ただ、身体のリハビリはきちんとされていますので」
「いや、それはわかりましたけど、学習療法はどうなるんですか?」
「介護保険の関係で、できないんです。
以降は普段のフロアでレクリェーションの中でないかできないか考えてみます」
で、その後無言が続き、続いて口を開いたかと思うと、
「フロアで声掛けさせてもらいます。よろしいでしょうか?」
もう、この辺りで、後悔の念が頭の中を渦巻いてました。
仕事や普段の人間関係でもっと良い施設を探せたかもしれない、って。

「で、最長で7か月しか入所できないでしたっけ?」
「9か月ですね」
「ただ、身体の方は少し改善していますが、お母様、一人での介護できる状態になるのは難しいかもしれません。
そうなると、違う方向先も考えないけないかもしれません」

違う方向先?なんじゃ、その日本語。
それに、あなたたち全員、長期目標が「在宅介護に復帰」って言ってませんでしたっけ。

「方向先について、ご家族で何か考えておられますか?」
「そう言われても、家で介護できる状態になるものと思っていたし、
勉強不足で今は全然考えていません」

まぁ、結局は、近々、母親が施設で介助の練習をしてみて、その結果も踏まえて判断しましょう、
ってことになったんですが、何か納得できないですね。

結果として、症状が改善しないのは仕方がないと思うのですが、
あくまでも、こちらの主観ですが、この施設には、介護保険の給付がとりっぱぐれないための必要最低限なことはしているが、
それ以上も以下もしなくてよいという意識が蔓延しているように思います。
入所者に「訓練しましょう」と声をかけて、本人が嫌がったからしなかったで、もうその介護保険対象のサービスは終了なんですね。
それに、長期目標の「在宅介護に復帰」は施設の目的がそこにあるから、
入居者によっての可能性の高低、有無は考えずのこうした目標なんですね。
もちろん、おひとりおひとりの職員さんは精一杯仕事をしようとしていただいているんと思うんですが、
施設や介護保険に明文化された規約や、暗黙の制約がそれ以上になることを阻んでいるってところでしょうか。

帰りは、車を運転しながら、施設って変更することはできないのかな、ってことばかり考えちゃいました。
で、ネットで介護保険について調べてみたんですが、本当に難解ですね。
いまだ持って、まったくもってチンプンカンプンなままです。

おりしも、明日は統一地方選挙の第2ラウンド。
介護保険にしても年金にしても、自分にいつか必要になるものなのに、
いつまでたってもわかりにくいまま。
この二つをわかりやすく説明してくれたうえで、「こういう風に改革してくれんだぁ」と納得させてくれたら、
国政選挙だろうと地方選挙だろうと、一票入れるんですけどね。