15日の新潟6Rの2歳新馬戦で、ヨシカワクン(牝、美浦・矢野英)が
「厩舎の管理下から離れていた状況が確認できない」との珍しい事由により、
出走を取り消した。
同馬は14日深夜に新潟競馬場の厩舎地区で放馬しているところを巡回中
のガードマンが発見。調査の結果、ヨシカワクンであることが判明した。
馬体検査ではケガは確認されなかったが、いつから放馬したかが不明で、
何かを食べた可能性も否定できないことから、公正競馬確保のため「事故」
として取消となった。
馬栓棒(馬房の出入り口をふさぐ横木状の棒)は外れておらず、器用かつ
柔軟に下からくぐり抜けて「脱走」した模様だ。 <デイリースポーツより>
以上の記事は、業界的には頻繁にある事ではありませんが、「まぁなんとなく
あるな」とあっさり受け入れらてしまいます。
馬栓棒が、閉まっているのに謎の脱走?・・・
脱走はありませんが、以前 冬季に着せる馬服を金具を外すか引き千切らない
限り脱げないと思われるのですが、スッポリ(脱皮状態の様に)と馬房の中に
脱ぎ捨ててあった事がありました。
この仕事をやっていると大変不思議な事が多々起こるのです。
馬房にモニターでも付いていれば、その一部始終が判明するのでしょうが、
四六時中監視しているわけにもいかないので、知らないふりして不思議がって
いるのが一番です。
とりあえず、馬栓棒の高さを家の坊主で検証してみましょう。
昼下がりから相変わらず、爆睡しています。寝る子は育つといって、現在体重500kg超
下を向いて牧草を食べている状態です。下の馬栓棒が低すぎると足を引っ掛ける
可能性が高くなります。
通常、馬房から顔を出しているとこんな感じの高さです。ただし、競馬場にある馬房の
馬栓棒の位置は若干高いと思います。
この馬は比較的大型馬なので問題なさそうですが、400kg前後になるとまた見え方が
変わってくると思います。
実際のところ、馬も脱走しようと思っているわけでは無く、夜間睡眠中に一枚目の写真
の様に馬房の奥で横臥していれば、出入り口の近くで寝たりすると外に出てしまう
可能性が高くなります。
開閉式の扉もありますが、この季節は馬房内は大変暑く、なかなか閉めるのには悩む
所です。暑さしのぎの大型工業用扇風機が、厩舎内にあったりする季節なので、
馬自身に怪我が無かったのが、不幸中の幸いでした。
今回の件は、事故のように騒がれちゃいましたが、この仕事をやっていると馬のもっと
不思議な生態を見ることが出来るので、なんかの機会に書いていこうと思います。