12/11 「地獄の伊東キャンプ」トークイベントへ | Takumaのブログ

Takumaのブログ

穿ってゆがんだ愛で綴るジャイアンツとサインあれこれ…

 

少し前のことになりますが、今週月曜日は仕事終わりに下北沢へ。
 
下北沢の北沢タウンホールという区民会館で行われた、
 
「地獄の伊東キャンプ 完全版 長嶋茂雄が闘魂込めた二十五日間」発売記念トークイベント
 
に行ってきました。
 
このブログを読んでいる方にいまさら説明は不要かと思いますが、「地獄の伊東キャンプ」とは1979年オフに行われた巨人軍の秋季伊東キャンプの俗称。
同年の巨人軍はシーズン5位と低迷し、主力選手も高齢化が進んでいました。
そんな中で、将来の巨人軍の礎となる有望な若手選手を育成することを目的に、自ら志願した1名を含む全18名の選手が集められて25日間に渡る猛練習が行われました。
 
ちなみに参加選手は以下の通り。
 
投手:江川卓、西本聖、鹿取義隆、角三男、藤城和明、赤嶺賢勇
捕手:山倉和博、笠間雄二
内野手:篠塚利夫、中畑清、平田薫、河埜和正、山本功児
外野手:中井康之、松本匡史、二宮至、中司得三、淡口憲治
 
顔ぶれをみればわかる通り、このキャンプを経験した選手たちの多くが長嶋監督の目論見通りに80年代の巨人軍を支えるスター選手となったことも、この「地獄の伊東キャンプ」が伝説となっていることの所以かと思います。
 
今般、そんな伝説のキャンプを徹底的に取り上げた書籍が出版されたということで、記念のトークイベントが3回に渡って開催されることとなり、今回がその第一弾でした。
 
イベントの司会は、たけし軍団の一員としても知られる芸人・〆さばアタルさん。(左)
軽快なトークでイベントを回していました。
 
右は本作の著者であるルポライターの鈴木利宗さん。
ちなみにイベントの途中で早稲田大学在学中には応援団主将(団長)も務められていたという経歴が明かされ、私も同じく大学応援団出身ということで非常にシンパシーを感じました。
 
そして、〆さばアタルさんと鈴木利宗さんに続いて登場したのが、今回のゲストスピーカーのみなさん。
 
一人目は、平田薫さん。
巨人、大洋、ヤクルトで主に代打の切り札として活躍し、「左殺しの平田」の異名を取りました。
 
二人目は二宮至さん。
70年代後半、張本勲さんの守備固めとして多くの試合に出場されたほか、俊足でもチームに貢献。
引退後は中日と、横浜DeNAでコーチを務められています。
 
そして三人目、大トリで登場されたのはみなさんご存じの”キヨシ”!
この方については、いまさら経歴を説明するまでもないでしょう。
 
ということで、今回はこちらのお三方のトークライブでした。
お三方は駒澤大学から1976年に巨人軍へ入団した同期であり、このことから「駒大トリオ」や「駒大三羽ガラス」などと呼ばれました。
 
ちなみにこれは有名な話ですが、ドラフト当時に巨人軍からの1位指名が有力視されていた中畑さん。
ところが蓋をあけてみると、ドラフト1位は銚子商の篠塚利夫さんで中畑さんは3位。
しかも篠塚さんはドラフト直前に肋膜炎で3か月以上に渡って入院しており、「高校生の、しかも入院しているような奴より下の順位なのか」と当時の中畑さんは憤慨し、一度は巨人軍への入団を拒否。
その後、周囲の説得などもあり「(ドラフト指名から漏れてしまった駒大同期の)平田、二宮と3人一緒に入れてくれるなら…」ということで、揃って巨人軍へ入団したというエピソードが残っています。
仲間や周囲の人間を大切にする、実に中畑さんらしいエピソードです。

 

主催者側からトーク内容はオフレコで、と事前に言われていましたのでここには書きません。
(ちなみに中畑さん自身は「いいよいいよ!いまさらどこになにを書かれてもオレ、怖くないし!ガハハハ!」とは言っていましたが…笑)
 
ですが、約100分のトークライブは中畑さんのほぼ独壇場。
司会の〆さばアタルさんのお株を奪うかのように、イベントを仕切りまくる中畑さん。
平田さんや二宮さんにも自分の手で話を振り、お二人の声が小さかったり、マイクを持たずにしゃべったりすると「おい、もっと元気よく行けよお前!」「俺みたいにマイクに慣れろよ!」などとツッコミを入れて会場を爆笑の渦に巻き込んでいました。
 
平田さんや二宮さんも、中畑さんのそんなイジリに終始うれしそうな様子で、このトリオの仲の良さが客席からもひしひしと伝わってきました。
 
そんなこんなで、”中畑清オンステージ”は爆笑のうちに終了。
身振り手振りだけでなく、時には客席に降りてきたり、この写真のように実際にバッティングフォームを披露したりと見事なパフォーマンスを披露してくれた、我らが”キヨシ”なのでした。
 
最後は、来場者との4ショットでの記念撮影。
私もお三方としっかりと写真を撮っていただきました!
 
ちなみにお三方とも、現在もアマチュア野球の指導や振興に携わっていらっしゃるとのこと。
平田さんは徳島で中学野球のコーチ、二宮さんは北海道で大学野球の監督、中畑さんもいくつかの学童野球の協会で役員などを務めていらっしゃるんだそうです。
ということで、笑い満点のトークライブの中にあっても「いかに野球人口減少を食い止め、子供たちの目を野球に向けさせるか」をお三方がそれぞれ真剣に語っていらっしゃる様子が、印象的でありました。
 
おみやげは、お三方の連名でのサインボール。
中畑さん、
 
二宮さん、
 
そして平田さん。
お三方それぞれのソロのサインは所有していますが、お三方で1つのサインというのは持っていなかったので嬉しいです(^^)
 
平田さん、二宮さん、中畑さん、そして司会や運営の皆さん、お疲れ様でした&有難うございました!