8/20 下町のベースボール展へ | Takumaのブログ

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先日のこと。
この日は上野にある「下町風俗資料館」に行ってきました。
 

こちら、江戸時代~昭和中期くらいまでの下町庶民の暮らしや文化についての資料が展示されている施設なのですが、いま現在こんな企画展が開催されています↓

 
「下町のベースボール」展。
看板の文字の色使いを見るにつけて、イベントの担当者さんは巨人ファンでしょうかね。
 
入場料300円を支払って、館内へ。
本企画展の展示エリアはそこまで広くなかったのですが、なかなか珍しい史料が多くて見応えがありました。
 
これは、かつて隅田公園(隅田川を挟んで台東区と墨田区の両岸に作られている公園)にあったという「隅田球場」の球場開き記念ゲームの様子を伝えた新聞記事。
記事によると収容人数は1万5千人で、社会人のノンプロチーム(横浜金港クラブ、中央工業、東京鉄道局、稲門)が2試合を行ったとのこと。
この記事は戦前のもので、当時は社会人野球のほうが職業野球よりも人気があった時代であり、写真に写るスタンドも超満員です。
それにしても、こんな立派な球場が隅田公園にあったとは想像がつきません。
 
また、こちらは戦後(昭和24年ごろ)の記事。
上野の不忍池を埋め立てて野球場を作る計画があったなんて、地元の人間なのに全く知りませんでした。
 
サン写真新聞(現在の毎日新聞夕刊版の前身)による記事なのですが、野球場建設賛成派と反対派の意見が複数紹介されており、
 
賛成派の中には、巨人軍の初代総監督である市岡忠男氏の姿もありました。
 
市岡氏は「池を埋め立てて、6万人収容の国際球場を作る」と書いていますが、実現していたらひょっとすると我らが巨人軍の本拠地は後楽園ではなく上野になっていたかも知れません。
 
ここからはプロ野球に関する展示をみていきます。
まずは、王選手が800号を打った際の「東京中日スポーツ」。
記事の内容もさることながら、なんでトーチュウなのかが気になってしまいました。
 
この他、選手の実使用アイテムも飾られているのですが、原辰徳選手のスパイクや桑田真澄投手のグローブのほか、
 
ロッテ・菊村徳用投手のユニフォームに、
 
若生智男さんの阪神コーチ時代の上下ユニフォームが展示されていました。
 
ユニフォームの人選がシブい!
 
また、大洋の帽子と選手実使用ヘルメットなどに混ざって、これまた珍しい”オリックスブレーブス”の帽子が置かれていたり
 
メンコやベーゴマなどの展示コーナーに目を向けてみても、
 
メンコのコーナーには長嶋、金田、稲尾などの錚々たる顔ぶれに混じって小松敏宏さんのものが展示されていたり、
 
ベーゴマの中にも金田、稲尾、川上という顔ぶれの中にポツンと池沢(池沢義行さん)があったりと、とにかく随所にシブいチョイスを感じる展示の連続でした。
 
敢えて少しだけ外してきている感じが伝わってくるので、展示担当者は相当マニアックな野球ファンなのかも知れないですね(笑)