藤田騎手のメルボルンカップ遠征密着取材。
密着コラムを掲載した
私、編集オオノが
あらためてこの密着取材を振り返り
この海外遠征の意外な事実や
誰も知らない藤田兄貴の素顔
舞台の裏側までを
あますことなくお伝えしていくのが
このブログです。
一昨日更新したブログのさらに追加版
シーズン2というかテイク2
でお騒がせしますが
随時更新でキバッて行く全数十話。
読んでくれたらうれしいやん!
◆ ◆ ◆
「メルボルンカップに挑む“男”を密着取材してきてくれ!」
上司からそう切り出されたのは10月某日、
というか10月中旬。
レース2週間前というあまりに急な出来事だった。
“男”こと藤田兄貴には
これまでいろいろお世話になっている。
ご自宅におじゃましたときは
強力マッサージ機にかけられ編集オオノ悶絶
函館出張取材のときは
ヘタを打ったマジマ課長が
マンガ盛り(4合飯)完食の罰ゲーム
という経緯で
兄貴に"ヘッポココンビ"と名づけられた
我々は非常に貴重な経験をさせていただいている(汗)
そんな親愛なる兄貴と
“メルボルン”は非常に興味深いが、
いきなりの話にとまどいを隠せない。すると
「ああ、大丈夫。全部手配してあるから。よろしく頼むよ!」
![UMAJIN編集部ブログ-肩たたき](https://stat.ameba.jp/user_images/20101109/19/uma-jin/da/86/j/t02200154_0567039710849791923.jpg?caw=800)
上司はそういって私の肩をポンと叩きその場を後にする。
(ちょ、ちょっと…)
私の答えなど不要。
すでに決まっていた話であり
「YES」「NO」を選ぶ権利など
はじめからなかったのである。
ただ先ほども言ったように
“男”と“メルボルン”は興味深い。
(楽しそうだから、まあいっかぁ)
そう前向きに考え直し、メルボルンCの予定を確認。
す、すると、
(雑誌の入稿とドンかぶりやんけ!)
毎月、月末月初は雑誌ウマジンの締め切り日。
そしてメルボルンC取材は10月31日の夜に出発。
さらに雑誌ウマジンは毎月13日発売だ。
最後のは単なる宣伝だが
入稿作業が立て込むさなか、
なんとか仕事を片付けて
オーストラリアへ…というプラン。
う~ん、ハードなスケジュールだ。
おまけに月末には
あの一大イベント
「一緒に飲んだらよろしいやん♪」
in大阪が行われる。
私もその運営スタッフとして参加した。
みんなで盛り上がって
よろしいやん
兄貴自身もたくさんのファンと交流でき
「飯食わんでファンのみんなと飲んでばかりいたから
ベロベロになってしまったなぁ。
でもホンマ楽しかったなぁ」
とご満悦。
我々としても皆に喜んでもらえて
充実した催しではあった。
イベントが大成功したのはいいが
ここからが雑誌の仕事の追い込み。
しかし、ここでアクシデントが…
その後インフルエンザ疑惑がかけられるほどの
発熱と下痢に苦しむこととなった。
久々に「死」を覚悟した(苦笑)
余談だが
同じくイベント運営に関わった
新人編集の山田も不調を訴えてダウン!
山田は医者に
「今夜がヤマダ!」
といわれつつドロップアウトした!
満身創痍のなか
それでもなんとか仕事をこなし
一息つけたのが天皇賞・秋の当日朝。
そこから荷作りを開始し。
衣服、洗面用具さらにカメラ機材
筆記用具に仕事資料、
そして、最後にメルボルンへの期待を
スーツケースに詰め込む
帰りに持って帰る思い出のスペースも残しておく。
こうして準備を整えて
午前11時、東京競馬場に到着
渡航前になぜ東京競馬場に行ったかというと、
もちろん藤田兄貴の応援である
そして、オーストラリア密着取材はここから始まる。
そう、この日兄貴がレースを終えた後に、
文字通り“密着”して同行。
同じ車に乗っけてもらいオーストラリア行く予定なのだ。
藤田兄貴に同行するのは
キンちゃん(カメラマン)、
私オオノ、マジマ課長
とその他ゆかいな仲間たち。
この日の兄貴は
メインの天皇賞こそ惜しかったが、
6レースのルナロッソと
8レースのカトルズリップスで
1日2勝
「おっ、きたな、ヘッポココンビ!」
と兄貴は笑顔でウェルカムのリアクション
天皇賞・秋ではシンゲンに騎乗。
天皇賞スタート
ゴール前
メインの天皇賞が終わり、
待ち合わせ場所で待機する我々。
するとしばらくして兄貴が登場。
すでに着替え終えていた兄貴は
お気に入りの黒いハットに黒いシャツ姿。
メインレースで結果を出せなかったことや、
レース後とあって疲れている様子だったが、
2勝を挙げることができ、
この日の結果に本人は納得している様子。
「それじゃあ、出発しようか!」
という兄貴の気持ちは
すでにオーストラリアにむかっているようだった。
こうして藤田兄貴とゆかいな仲間たちを
乗せたハイエースは一路、
成田空港にむかう
車が発進し、
すぐに出てきたのが
おなじみ”やんちゃ水”
兄貴ファンなら誰もが知っている
アサヒスーパードライ
である。
仕事の後の一杯を
おいしそうに飲む兄貴。
そこはもう38歳のおっさんである
そして成田に向かう車中で始まったのが
兄貴によるメルボルン紹介
「シドニーに着くのが朝7時で…
そこから乗り換えでメルボルンに着くのが11時で…」
といった飛行機の出発、到着時間
「むこうはけっこう寒いで。
長袖とか持ってきた?
雨の日なんかセーター着てもええくらいやで」
といった現地の環境情報
「着いた日の晩飯は洋食で
次の日は和食の店をおさえてあるから…」
すでに用意されている現地でのスケジュール
「メルボルンの観光名所?
競馬の日は盛り上がるけど
う~ん、あそこはあまり観るところないなぁ…」
このように詳しく話してくれ
現地でのプランまで用意してくれている
兄貴の姿は
まさにツアーガイドである
東京競馬場を出発し
都心を抜けて
成田に向かうなか
気づけば日も暮れ
成田に着く頃には
辺りは真っ暗になっていた
(つづく)