ビルボードライブ東京今年4回目、コリー・ヘンリーLIVE | 【水戸っぽBlog】

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水戸っぽとは、水戸の三ぽい、【理屈っぽい、骨っぽい、怒りっぽい】または、【理屈っぽい、怒りっぽい、飽きっぽい】から来ています。その他、水戸生まれの水戸育ちの人間を【水戸っぽ】ともいいます。水戸っぽ深川隆成の日々の気持ちを綴っています。

今年に入って、ビルボードライブ東京は4回目。
一人でLIVEに行くのにも慣れました。

1回目は、1980年代に大ヒットを連発したイギリスのシャカタク。ナイトバードやインビテーションなど、今も色褪せない、オリジナル曲。50代、60代中心に80年代を謳歌した人間が集い熱狂の嵐でした。スタンダードですと比較対象は沢山ありますが、オリジナル曲だけというのが物凄い付加価値と感じました。

2回目は、1990年代から今迄、グラミー賞10冠のアメリカのアカペラコーラスグループTAKE6。スタンドバイミーをアカペラのコーラスでダンスしながら歌ったり、歌う曲全てが見事でした。流石にグラミー賞10冠なだけあると楽しみながら聴いていました。

3回目は、1970年代後半から今迄数々のヒット曲を持つ、コーラスグループであるマンハッタン・トランスファー。最新アルバムの中から中心にグラミー賞受賞したバードランドはじめ、バラエティーに富んだ選曲は素晴らしく、どんどん色々な曲が聞けて大満足な贅沢な空間でした。

シャカタクとマンハッタントランスファーは私が学生時代からで10歳以上上の方々が中心メンバー。
TAKE6は同世代。
それぞれ長いキャリアに裏打ちされた場慣れし尽くした安定感あるステージと、何度も聴いた事のある懐かしい曲を目の前で聴けた嬉しさがありました。
やっぱり、CDやYouTubeより生がいいですね!

そして、先日のマンハッタントランスファーを聴きに来た時にお店の一押しでフライヤーが置いてあった、現代の最先端でJAZZとファンクの現在進行形というコリー・ヘンリーを予約しました。


自由席ですが、ドラムの前とピアノの前は早く予約すれば通してもらえます。
ドラムの前に案内してもらえました。


同じ席は、コリー・ヘンリーの大ファンの親子、私の向かい側が四国の香川県から出張に合わせてお越しになられたという香川の老舗ライブハウスの娘さん。
普段初対面の方々とは話はせず、ひたすらスマホを眺めたり黙々と食事をして開演を待つのですが、この日はコリー・ヘンリーファンの方と四国のライブハウスの娘さんの初対面の話から話に花が咲き始め、私も色々と楽しい会話に加わらせて頂きました。

5時半に案内開始で、その後は1時間飲食で6時半開演なのですが、1時間はあっという間に過ぎてしまいました。

そして、コリー・ヘンリー登場。
オルガンのテクニックが素晴らしくノリノリのステージ。オルガンのソロだけで終わるのかなと思っていたら、10分以上過ぎてからベースソロが始まり、ドラム、そしてオルガン。
ドラムが目の前にあったからかも知れませんが、今迄聴いたことの無いような重厚で粘り強い感じのなんとも言えないリズム感に溢れた響き。
周りを見渡すと皆さん首を振ったり足を鳴らしながら、リズムを刻んでいました。

涙を流しながら聴き入っている人もいらっしゃいました。

凄い!

その後、もう一曲演奏曲の後は、ボーカルの歌と凄いテクニックのソロ演奏、また歌の組み合わせ。

歌モノはメドレーも含めて4曲。実質3曲。

全6曲実質5曲。

あっという間に1時間半。

もう終わっちゃったの?

との声も聞こえました。

どんなに素晴らしい演奏でも、歌モノの時は歌中心で演奏が歌より長いのは歌を求めている人間には間延びしてしまうとも言われますが。
それを感じさせない、あっという間の一時間半になったのは、コリー・ヘンリーのポテンシャルの高さなのかなとも感じました。
ボーカルも演奏の中のバリエーションもありなのでしょう。
ただ、とても真似は出来ないなというのが実感です。
同じフレーズが全く出てこない虹色の様なソロ演奏を楽しみながら客席を巻き込むステージ。
その境地に達しなければ出来ないものと思います。

好みは人それぞれですが、私個人的には、ボーカルとしては、一番マンハッタントランスファーのステージングが私の目指したいもののように感じました。

マンハッタントランスファーの時は、ボーカル中心とはいえ様々なバリエーションで倍以上の曲数。
スキャットもベースやサックスなど楽器に似せた音としての新鮮なバリエーションから、見事なコーラス、スキャット一切なしの曲から懐かしのバードランドやラテンの曲の現代版アレンジの新曲など目まぐるしく繰り出して来られる中、全部知っている歌でしたので、滅茶苦茶感情移入してしまいました。
周りも最後は総立ちでした。
歌のデパート、玉手箱でした。
70歳を目前にしてCDやYouTubeで聴いたり観た事以上に進化中なのには正直驚きました。

恐らく、マンハッタントランスファーの時も、シャカタクの時も、TAKE6も、その日の為に地方から出張がてら来られた方も大勢いらっしゃったと思います。

ビルボードライブ東京は、まだ4回ではありますが、 それぞれの高みに達した一流ミュージシャンを肌で感じる事が出来てとても肥やしになりました。
一般の音楽ファンの求めているものは何なのか?
理屈抜きの凄さ、普段からかけ離れた別世界を味わえる楽しみ、自分が今迄好みで聴いてきた曲を生で聴ける楽しさ、そんな非日常を味わえる事なのかなと漠然と思っています。

自分の目指すべきキャッチアップしたいレベルにはまだまだだとは思いますが、追い求め続けていきたいと思います。

オンリーワンを目指して頑張り続けて参ります。

色々思いを巡らした日となりました。

私も、オリジナル曲、スタンダード曲の日本語訳と英語の二本立て、日本の歌で沢山の人が歌って来た日本のスタンダード曲とも言える様な誰もが懐かしむ様な曲などの構成で、歌の玉手箱の様なステージをこれから行っていきたいと思っております。

まだまだ、思い描いたレベルには達しておりませんが、ささやかながら、その目標に向けた第一歩として、
11月23日(土)亀有JAZZ38でLIVEを行わせて頂きます。