若く見られる日本人 | 今だから話せるウルトラクイズ裏話

今だから話せるウルトラクイズ裏話

17年にわたって放送された「アメリカ横断ウルトラクイズ」。構成作家として最初から最後まで関わってきました。放送出来なかったエピソードや裏話を思い出すままに綴っていこうと思います。

メリカ横断ウルトラクイズの移動は、ほとんどの場合で飛行機が使われます。
撮影機材を詰め込んだ大小のジェラルミン・のケースが120個~130個
その他にスタッフ出場者のスーツ・ケースが人数分あるわけですから、相当の量になります。

の荷物をホテルから車に積み込む作業、空港では車から降ろして、航空会社の受付まで運ぶ作業。
その都度、種目別に数量の確認が行われます。
これらの作業を全て、スタッフ総出で行うのです。
しかも、こうした作業を行う時には全員がお揃いのウルトラクイズのロゴが入ったキャップに同じくロゴ入りのウインド・ブレーカーを着用しています。
これは、作業中に部外者が紛れ込まないように、という予防策でもありました。

↓ド派手なショッキングピンクのウインドブレーカー

ウルトラスタッフ_お揃いジャンパー


↓ウルトラクイズのロゴ入りキャップ(既出画像)

ウルトラスタッフ帽子



おそらく普通の旅行者から見たら、異様な集団に見えるのでしょうね。

「キミたちは何者なの?」

とよく訊ねられます。

ういう中で一番間違えられたのが、野球チームの遠征でした。
中でも笑ってしまうのは、リトルリーグと間違われた事です。

「そうそう。我々はリトルリ-グのオールジャパンだよ」

ジョークで返事をしたつもりですが、

「試合は何処であるの?」

と真に受けられて困った事がありました。

かにアメリカ人から見れば、多少身体は小さいかも知れませんが、若いスタッフ少年に間違われてしまうのです。

んな事もありました。
私がスーパーで食料を買っていると、若いスタッフが酒の瓶を何本も抱えてやってきて、

「これも一緒に買ってください」

というのです。

「なんで?」

「実は俺たちが買おうとしたら、IDカードを見せろ。子供には酒は売らない、だって」

の子なら若く見られて嬉しいでしょうが、髭を生やしたいい大人が子供扱いされるのは、ちょっと情けない話でした。