ハワイの海はクラゲの宝庫 | 今だから話せるウルトラクイズ裏話

今だから話せるウルトラクイズ裏話

17年にわたって放送された「アメリカ横断ウルトラクイズ」。構成作家として最初から最後まで関わってきました。放送出来なかったエピソードや裏話を思い出すままに綴っていこうと思います。

メリカ横断ウルトラクイズで一番多く立ち寄ったのはグアムハワイでしょうね。
ハワイワイキキ・ビーチは定番のクイズ会場といっても良いでしょう。

も、いつもお決まりのビーチでは能が無いというわけで、第9回にはワイキキ・ビーチの遥か沖合いにクルージングで出掛けました。

船上で行われたのは1対1の知恵比べ。
船首から海上へ突き出た2枚の板の上に挑戦者はそれぞれ海に背を向けて座るのです。
この時は板は水平で、身の安全は保障されています。
そこでクイズが出題され、2ポイント早く勝ち取った人が勝ち。
但し、これからが曲者で、誤答、お手付きはマイナスということで、座っている板が海に向かって30度傾くのです。
2回マイナスすると45度傾いて海の中に真っ逆さまにドボーンと落下して行くという仕掛け。
名付けて「クイズ・ジャポン ワイらキキ一髪」

かも、海の中にはクラゲがウヨウヨ泳いでいるという噂なのです。
この辺りで見られるのは、カツオノエボシと呼ばれる種類で、刺されると激痛が走り、皮膚に炎症が起きて2、3日は取れないそうです。
また、水温の高い日ほど気をつけた方が良いという情報が入りました。

↓カツオノエボシ

カツオノエボシ


事な挑戦者が、クラゲの被害に遭ってはならないと、スタッフはクイズの行われている最中、ずっと海に入ってクラゲ退治をやっていました。
そのお陰で、挑戦者全員無事でしたが、何とスタッフが犠牲者となってしまったのです。
犠牲者はTV業界ではいつも悲しい立場のAD君でした。
しかし、彼もそのような試練を乗り越えて、数年後には立派なDに成長しましたとさ。

↓クイズ会場の船上で

ウルトラクイズ_ハワイ_船上で