茂木の次は日見公園エイドまでの13キロ。1時間強の睡眠でかなり元気になった。しかし気力はまだ回復せず、相変わらずキロ11分台で進む。100キロを超えると新たな問題が生ずる。ここには書きにくいが正直をモットーに。古希を前にして、ついに長年の懸案だった痔の手術を受けた。長距離マラニックの後半ではいつもその痛みに苦しんでいたが、それ以外の日常生活にはさほど支障がないし、仕事に穴をあけるのも嫌だったので入院・手術はしたくなかった。人生のラストステージが近づき、悔いなく走りたいとの思いから手術を決断した。初めての腰椎麻酔、奇妙な感覚だった。手術が終わって、両膝を立てた姿勢のまま臥床していると思い込んでいたら、実は伸ばした姿勢であったとか。

 

術後の生活はかなり変わった。メリットとして、ランニング前の処置(早めのトイレと手入れ)は不要になったし、マラニック後半の痛みはなくなった。術前は、走りから歩きに切り替える時にしばらくの間激痛が続いた。それが辛くて走り・歩きの繰り返しはできるだけ避けていたのだが、今は快適に自在にペース調整ができる。デメリットとして、腸内細菌叢が変わったのかfecesの性状が変化した。ほとんどがスケール6か7。またanusの締りが悪くなった。自律神経系の調整も悪くなりUrinationの時に同時にanusも緩みやすくなる。そのため少しでも便意があるときは男性専用の立位トイレは使いにくくなった。

 

一番驚いたのはマラニックの後半(100キロ過ぎ)になると、結腸の動きが完全に破綻してしまうことだ。走るとその振動が伝わるのだろうか、腸管の蠕動運動が始まり、グルグル・・・と腹鳴が際限なく続く。Anusの制御もできなくなっている。その結果は・・もう書けない。こうなるともう30秒以上は走れない。後は歩き続けるしかなくなるのだ。今回、その問題の解決に成功した。今後のマラニックへの自信がわいている。一方で、過酷なマラニックからは引退してフルに専念しようかという別のモチベーションも湧いてきている。さてどうするかな。