前々から疑問に思っていた「ゆっくり走れば速くなる」というテーマ・・

佐々木功監督執筆の、「ゆっくり走れば速くなる」の初版が刊行されたのは1984年でした。
もう30年前の出版です。
最近はあまりランナー向けの情報誌など読まなくなりましたけど、今これを実践なさっている方っているのかな?
 
僕の感覚としては、フルマラソンなどで記録を狙うにはスピード練習が欠かせないと思っていました。
インタバルはきつすぎるにしても、練習である程度追い込んだ走りをしていないといい記録は出ない・・
マフェトン理論なども、心拍数をある程度高めたトレーニングを推奨していました。
 
つまり、最大酸素摂取量の60~70%の走りです。
自分の現在キャパに当てはめればキロ5分~5分半になるでしょう。
 
 
ところが・・・です。
走り始めてからもう30年近くになりますでしょうか。
そんな練習は必要ないということが、自分の中ではもうはっきりと判りました。
 
いつからか、踵(アキレス腱付着部)が痛んで、(これはとても治りにくいです)、
速めのジョグをすることが怖くなりました。
走る時間の方は(単身生活を始めたこともあり)、ふんだんにとれるようになりました。
 
仕事が終わると何もすることがないので、必然、ただただ走ります。
そしてその速度といったら、キロ7分半から8分近くになります。
昔の自分からすると、まるで亀さんのようなスピードです。
 
もとはと言えば、萩のウルトラマラニックリベンジを想像しながら、
ああ、これくらいだとどこまでも走れそうだ・・・と、うっとりしながら走る。
ただそれだけなのですが、8月からもう4カ月、ゆっくり走を続けてきました
 
走行距離は延びました。2,3割は増えたかもしれません。
 
踵の不安が最近やっと癒えてきたので、2月のフルに向けて、
キロ4分半以下の速さで走ってみました。
20キロ以上。
 
・・・・そして驚きの結果です。
全然楽でした。
明らかに強くなっています。
去年のベストタイムより、やや速く走れるような感じでした。
もちろん、持病の平衡感覚障害が出なければ、という条件付きですけれど
 
自分の結論ですが、少なくとも僕にとっては
「ゆっくり走れば速くなる」理論は正しいというものです。
 
御蔭さまで踵の故障も癒えてきましたし、ゆっくり走のありがたみをかみしめています。
キロ7分半の練習で60歳代の僕が昨年の記録を上回るなんて、もし実現したら驚きです