なかなか実践的なことに入っていかないので、もどかしいと感じられているかもしれませんが、どうしても知っておかなければならない基礎について理解してから実践した方が結局は早いと確信しています。
もうしばらくの間、基礎を学んでください。
基礎を学ぶのは重要です。
その証拠(?)に、日本プロ麻雀協会の2008年のプロテストに、ここで説明している基本的な待ちの形5種類を漢字で書かせる問題が出題されていました。
待ちの形
麻雀は、13枚を手配に持ち、1枚引いて不要なものを1枚捨てることを繰り返して、最終的には14枚で上がりの形を作ることを目的とします。
ここでは、あと1枚の必要牌を引くことができたら上がりの形になる場合の、あと1枚の待ち方について説明していきます。
待ちの形は、上がり易さに直結する、とても重要な事項です。
ですが、基本的な形は5種類しかありません。
全ての待ちは、この5種類の組み合わせから成っています。
基本の5種類の形と、その特徴をしっかり理解しておいてください。
基本の5種類
1.単騎(タンキ)待ち

4面子が完成し、雀頭が出来上がるのを待つ形です。
待ちの数は、1種類3枚。(4枚のうち1枚は自分で使っているので)
この例の待ち牌は、「トン」です。
待ちの数は少ないですが、待ち牌を自由に変えやすいのが特徴です。

3面子と雀頭が完成し、あと1面子が出来上がるのを待つ形です。
数牌に、「0」や「10」はなく、「912」のような組み合わせは順子として認められません。
そのため、図のような「89」の形から順子を作るには、「7」だけしか使えないのです。
「12」の形では同様に「3」だけしか使えません。
「12」「89」を持っていて、「3」「7」を待つ形を辺張待ちといいます。
待ちの数は、1種類4枚。
この例の待ち牌は、「7ワン」です。

3面子と雀頭が完成し、あと1面子が出来上がるのを待つ形です。
一つ飛びの数牌を持っていて、その間に嵌まる牌を待ちます。
待ちの数は、1種類4枚。
この例の待ち牌は、「6ワン」です。
待ちの数はペンチャンと同じですが、ペンチャンよりも、次に説明する両面待ちに移行しやすいので、ペンチャン待ちよりもカンチャン待ちの方が、待ちの形としては優れています。

3面子と雀頭が完成し、あと1面子が出来上がるのを待つ形です。
「1」「9」を含まない、2連続した数牌を持っていて、その両側の数牌を待ちます。
待ちの数は、2種類8枚。
基本の待ちの形の中では、最も待ちの数が多い形です。
待ちの枚数が多い方が上がり易いので、基本的には、両面待ちになるように手作りを行います。
この例の待ち牌は、「6ソー」と「9ソー」です。
完成した3面子と対子2つを持ち、どちらかの対子が刻子になるのを待つ形です。
刻子にならなかった方の対子が雀頭になり、4面子1雀頭が完成します。
待ちの数は、2種類4枚。
この例の待ち牌は、「トン」と「7ピン」です。
次回は、基本の待ちの形を組み合わせた待ちの形について説明します。
