我々の世界に期限を持ち発達、進化を続けてきた生物により構成される界。棲息分布は世界の全域・ほぼ全ての気候帯に及ぶ。その為種族の分化が進み、非常に多彩な種族構成を持っている。個体数でもスライムや植物、獣類等大群を成すことが多い。それ故人の目に触れることも多く、日常の生活に最も馴染みの深い生物達だ。魔族の侵入以降、在来生物は体色の警戒色化・体格の大型化や、器官や特殊能力等の発達による攻撃性の増加等、急激な変化を遂げつつある。激化した生存競争に勝ち残るための対応といえよう。

NATIVE INHABITANTS


在来生物界の特徴

界内の分類


スライム類

半透明な水風船の様な体をした生物群。「神に最も愛された生物」とも呼ばれ繁栄している。

獣類

体毛を生やした温血動物。種類が多く属により体格、食性、習慣等が多彩である。

竜類

爬虫類を大型化したような姿をしており、「最強の生物」と呼ばれる程高い能力を持つ。

甲殻類

非常に硬度の高い外骨格を持つ小動物。鋏状の手で虫等の獲物を捕らえて食する。

鳥類

無数の羽で構成された翼を持つ動物。空を飛ぶ者が多いが、陸上生活に適応した者もいる。

虫類

昆虫やナメクジ等の小動物を集めた類。幼体と成体で姿が異なるものは殆どいない。

爬虫類

蛇やトカゲといった身体が鱗で覆われた生物達。変温動物で寒さに弱い。

両生類

蛙を代表とする両生類は初めて陸に上がった生物。寒さや乾燥に弱く鱗を持たない。

魚類

水中に棲む魚類は棲息する深度にもよるが、概して泳ぐのに適した流線型の体を持つ。

海獣類

海を住処とするイカ・タコ・貝等といった軟体動物の総称。一般に体は巨大で性質は凶暴。

植物類

モンスターとして扱われる植物は、獲物を求めて動き回る様になった植物が殆どだ。

鉱山生物類

体が泥や岩、土で構成された特殊な生物。外見も岩や土そのもので、自然物と判別しにくい。

気体生物類

体が気体で出来たガス状生物。種類は少ないが、棲息場所では大群を組んでいる。

ヒューマノイド類

後ろ足で直立二足歩行して2本の腕を持つ、人間によく似た姿をした動物の総称。


棲息場所

4つの界の中では最も分布範囲が広く、在来生物界のモンスターが棲息していない地域は世界に殆ど無いと言って良い。


食性

モンスターと呼ばれる在来生物の大半は補食動物であるが、中には植物を食べる者、そして何も食べない者も少数だが存在する。


繁殖形態

魚類や鳥類等は卵を産む卵生で、獣類等は子供がある程度大きくなるまで体内で育てる胎生である。両者には雌雄があり有性生殖を行う。鉱山生物等は雌雄が無く分裂で増殖する、無性生殖を行う。


モンスターの一日

在来生物界のモンスターの1日は活動期と睡眠期の2つの期に大別できる。活動期とは文字通り活動する時期のことで、摂食や移動・労働などを行う。逆に睡眠期は休息を取る期間であり、活動で疲れた体を癒す。活動期がいつかはモンスターにより異なるが、殆どの者は、昼に活動する昼行性か夜に活動する夜行性に含まれる。特殊な例としては、明け方や夕方といった薄暗い時期のみに活動する薄暮行動性モンスターがいる。なお体温が高くないと動けない爬虫類等の冷血動物には活動期の前に、体温の上昇を待つ活動準備期が存在する。

モンスターの一年

在来生物界モンスターの1年は、時期により活動内容が異なるのが特徴。活動内容が異なる要因の大半は気温であり、具体的には冬を示す。寒く食物が乏しい冬は、モンスターにとって生活環境としては厳しい。そこをどう乗り切るかは、生存する上で大きな課題になる。グリズリーの様に体が大きく、大量の食物を必要とするモンスターの中には、食料が豊富な秋に食い溜めをし、冬は暖かい巣の中で寝て過ごす者がいる。また一部の鳥類の様に、秋に渡りをして冬は別の暖かい土地で過ごし、春に元の土地に戻る者もいる。

モンスターの一生

生物の中には、青虫が蛹になり、更に成虫になる様に、幼体と成体で姿がまるで異なる者がいる。この姿が変わることを変態と呼ぶが、モンスターで変態をする種は極少数だ。ベピーパンサーとキラーパンサー、ドラゴンキッズとグレイトドラゴンの様に、成長前と成長後で呼び名が変わる例があるが、体の大きさで名前が変わる魬の様な出世魚と同じ。在来生物界モンスターの一生を見た場合、類により寿命が大きく異なるのが最大の特徴だ。図を参照して欲しい。

スライムや爆弾岩の分裂方法の実態

爆弾岩やスライム、ギズモ等無機物から生まれたモンスターは、独特の成長及び繁殖形態を取る。それを説明するには、食塩水と塩の結晶の例を考えると理解しやすい。飽和する程濃度の高い食塩水に、塩の結晶を付けた細い糸を入れる。すると水に溶けていた塩分が塩の結晶と結びつき、やがて小さな結晶は大きな塊に成長していく。爆弾岩の成長は、この塩の結晶の成長に等しい。つまり爆弾岩の体を構成する元素を含んだ土の中に、爆弾岩の小さな欠片があるとする。するとその欠片を中心に、土中に含まれた元素が集合し、欠片はどんどん大きくなり塊になる。そして塊が一定の大きさに達すると、塊から欠片が剥がれ落ちていく。すると今度はその欠片を中心に、新たな爆弾岩が誕生する訳だ。スライムとギズモの成長・繁殖も、理屈は爆弾岩と同じ様なこと。ただ爆弾岩が元素を集める場を土中に求めたのを、スライムは土中に含まれる水分に、ギズモは空気中に求めただけで、場の違いでしかない。