モンスターの身体は多様な進化を遂げ、手足や体毛等は実に様々。また、羽や触覚等に独自の発達を遂げた種も多い。此処ではモンスター達の目と羽に着目し、特殊な能力の数々と器官変化の経緯を紹介していく。


モンスターに見える光の範囲

自然の光には様々な波長が含まれていて、視覚器官が受容・認識できる帯域がその生物の可視範囲だ。人間の可視範囲は、周波数が赤外線以上・紫外線以下の帯域となる。モンスターの可視範囲は種族によって異なる。

人間

可視帯域が比較的広い。 昼間に行動する必要上、日中の明るさに適応した視覚器官を持っている。夜間や暗所では視覚が制限される。


光彩 キースドラゴン

人間より更に可視帯域が広く、 紫外線・赤外線や電磁波も認識可能な視覚器官を持っている。光の強弱に対する適応性も高く、暗い場所で炎を吐いても決して目が眩まない。


赤外線を感知 バンパイア

夜間のみ行動する為、赤外線を強く感知する構造になっている。暗闇でもナイトスコープの様に相手の行動がわかる。その半面、明るい光に弱く太陽の下では何も見えなくなる。


モンスターの視界

この項では様々な種の視界の広さについて比較を行った。動きが緩慢だったり、強力な攻撃手段を持たない種は概ね広い視界を獲得している。 また、見るという行為を特化させ作為的な発達を遂げた種もある。 

人間

自分の前方、180度を見ることが可能。他の生物と比較しても狭いが、両目を使って距離感を取れる視野は更に狭く90度に満たない。


作為的に発達 メドーサボール

魔族の偵察役として、長年に渡り目の改良が重ねられてきた。望遠鏡の様な目をしており、1km離れた場所からでも直線上の対象を見る事が可能だが、視界は極めて狭い。


突出した目 ドロル

突き出た目を回転させ上下左右を自由に見ることができる。背後に死角が無いのが最大の特徴だが、両目の可動域の限界によって個体正面の極近距離だけが死角だ。


モンスターの目に映る世界

モンスターの目には、様々な形の世界が映っている。モンスターに見える映像の中でも、特徴的なものを幾つか図解。


人間の見た世界

木や山が見える草原にグリズリー、左手に妖術士、右手に一つ目ピエロが見える画像。我々が普段目にしている風景と構造的には変わりがない。これまでに紹介した可視範囲と視界の中で、総天然色の風景が見える筈だ。


1.魚眼レンズのような広い世界 ビックアイの目

動かず、一定位置で獲物を待ち続けるために目が進化。形態が進化したのではなく、単眼のまま視界だけが拡大。 横が広く見えるのが特徴だが、視界の端が大きく歪んて見える。横は広く見えるが上下の視界が狭いのが欠点で、空中から襲われやすい。(グリズリーが大きく見えるが、端の二匹は小さく見える。)


2.対象を温度で感知 レッドイーターの目

両肩の目で、相手の体温を感知している。サーモグラフィーの様に見える映像は心臓や頭部等の、生物の急所を的確に映し出す。また敵が着衣していても、肉体の輪郭を認識可能で鋭い一撃を急所にヒットさせられる。己の攻撃性を高めた結果と言えるだろう。(三匹とも体は青く、心臓に近い辺りが黄色い。着衣している端の二匹は体が透けている。)


3.赤色だけが見えない 人面樹の目

可視帯域の中で、赤色に相当する部分の波長だけが欠落している。生体エネルギーを吸収する生物で興奮しやすくエネルギーを浪費することが多い為、虹彩が赤く進化した。興奮色である赤を視界から取り除き、少しでも興奮を抑える効果を発揮している。(草木が雪原のように白く、祈禱士も白く、グリズリーは黄色く、一つ目ピエロはベビーマジシャンのような青色になっている。)


4.気の流れを感知 シャドーの目

霊体には肉体が無い為、目という感覚器を持たない。そのため生物の気の流れを感知して、周囲の状況や獲物について判断している。興奮状態等、気の循環が活発な場合は気が淡い光を発する。反対に循環が沈静している際は、気が暗く澱み込むように見える。(真っ暗な風景にモンスターたちが白くぼんやり映っている。)


モンスターの飛翔速度

モンスターの羽は飛行することが第一目的であるが、その他にも色々な効果を持ち合わせている。この項では、それぞれの羽が持つ典型的な効果や目的を紹介する。またそれぞれが記録する最高飛翔速度を参考材料にして、これらの羽が持つ構造について解説する。(最も飛翔速度が速いモンスターのベスト6と同時にランクインモンスターの羽の構造の解説。)


第1位 肋骨が進化 グレイトドラゴン(150km)

4足で歩行していたの竜の肋骨のうち一対が、世代を重ねて発達。飛ぶだけでなく、羽でバランスを取りなからの歩行が可能になった。丈夫な骨に太い筋肉が付き、力強い飛行が可能だ。


第2位 水掻きが発達した ダックカイト(風によって変動最高120km)

アヒルの水掻きが全身に発達。滝の上や急流から、グライダーの様に滑空して獲物を狩る。水掻きは硬い弾力に満ち、風を最大限に受ける代物だ。また、模様は外敵の威嚇に効果がある。


第3位 威嚇と異性アピールに羽を使う 火喰い鳥(98km)

炎が吹き出した様に鮮やかな羽毛に包まれている。尾の長さと共に、羽の美しさが異性への魅力の決め手となる。巨大な羽ながらも、羽毛の抵抗が大きく最高レベルのスピードは出ない。


第4位 鱗が進化した フェアリードラゴン6(76km)

竜の鱗が蝶の様に美しい羽へと発達。競争力の弱い種であったため、擬態を遂げることにより種の存続を可能にした。羽に骨や筋肉が通っておらずあまり速い速度では飛べない。


第5位 攻撃手段として発達した デスファレーナ(54km)

皮膚の様に脆い羽を防護する為、鱗粉に毒を持たせた。外敵が羽に触れなくなるばかりか、鱗粉を飛ばす積極的な攻撃が可能になった。羽を強く動かせば、かまいたちが発生する。


第6位 羽が退化しているドードー鳥(25km)

陸上の小型生物を補食する内に、羽が退化。長距離の飛行は無理だが羽ばたいて小川を渡る程度は可能。筋肉は退化したが頑強な羽で、走るのに合わせて動かすと移動速度が上昇する。