仕事の好き嫌いと、仕事で稼ぐということとは切り離して考えてみましょう。まず、好きな仕事をやって効果があるのは、本人のモチベーションや持続性につきます。例えば「どんなに辛くても辞めたいと思わない。」とか「儲からなくても楽しく続けられる。」とか「この仕事をできているだけで幸せ。」とかです。いずれも直接的には稼げる事には結び付きません。(間接的に稼ぐ要因にはなるかもしれません。)

 

では、同じ仕事で稼げる人と稼げない人の違いは何でしょうか?それはズバリ『できない事』をやっているか否かです。『できない事』とは、ユーザー若しくは観客などにできない事です。

人は自分ではできない事をやってもらえるから惜しみなくお金を渡すのです。自分でもできるようなことに大金を渡しません。つまり、特別な技術を持っているから稼ぐことができるのです。

 

注意点は、今日自分しかできない技術を1000人の前で披露したら、明日から200人ができる技術となることもあるのです。当然、1人の時より200人いる方が稼げません。

「じゃあ、稼げない人と稼げる人の違いは、努力を積み重ねた人かどうかだね!」と結論付けられると、そうではありません。

例えば100m走ですが、大正時代には11秒で日本一になれたのに、平成では、中学生でも10秒台が沢山います。言い換えると、「昔11秒で日本一稼いだ人も、11秒のままでは収入がなくなりました。日本一稼ぐためには9秒台を出さないといけなくなりました。」となります。努力して9秒台を出さないと日本一になれないのではなくて、とにかく9秒台を出さないと日本一にはなれないのです。

 

以上のことから、稼ぎたいのに稼げない人からアドバイスを求められて、「もっと努力しろ。」とか「仕事をもっと好きになれ。(好きな仕事をしろ。)」とか「目標を設定しろ。」とか言っても無理なのです。アドバイスをすることは一つです。「あなたの周りの人(お客様)が誰もできない事があったら、あなたがやってあげられるように技術を習得しなさい。」です。

 

厳しい言い方をすると、「好きな仕事」は平和な人の考え方です。紛争の世で、敵を殺すために銃の技術を身に着けるにも、うまい人と下手な人がいます。「好き嫌い」の差では間違いなくありません。嫌いでもうまい人はいるのです。「努力」でしょうか?違います。

 

人には、目の前に問題・課題があれば、無意識にそれを解く・クリアする習性があります。その習性が習慣付けられている人ほど努力は要さないでしょう。課題さえあれば、努力や目標がなくても、自然とゴールを目指すからです。「稼せごう!」と思ったら無意識に勝手に『誰にもできない技術』を身につけに行くのです。

 

そうでない人には、稼ぐマニュアルが必要です。マニュアルには、『誰にもできない技術』を身に着ける〈取得法〉と〈技術〉が書かれているからです。

でもそれでは、長い年月多くは稼げません。なぜならマニュアルができた時点で「誰かができる技術」であり、将来は「誰でもできる技術」だからです。

 

好きな仕事をしても、仕事で人より稼いでも、嫉妬と戦うことなど、つらいことは一緒です。どうせ好きな仕事をするだけで嫉妬されるなら稼いじゃおうと思う人と、どこかで抑えて嫉妬の軽減をしている人の違いもあるかもしれません。