普段から自分をほめることが苦手ではない私は、「自分への誉め言葉」をどうしたらよいかなど考えたこともないので、自分をほめることが得意ではない人、つまり自然に自分をほめ続けられない人の気持ちを理解することは出来ません。だからと言って苦手だった人の克服法を紹介したところで本人の解決には導けないことも分かります。
そこで、無意識で自分を褒められる人のメカニズムから導き出される誉め言葉を知ることからはじめてみます。
自分を上手に褒められる人の、自分をほめる理由は【わがまま】です。「人のために何か役に立った。私ってすごい。」「仕事がすごく上達した。これで先輩にも喜ばれるかな。会社にも役に立つかな。」「先生に褒められた。次も褒められるように頑張ろう。私ここまでよくやったわ。」などと考えて自分をほめている人はいません。
これらに共通するものは、「裏切りに合う結果しか待っていない。」ことです。あなたのやっていることを、周りの人は継続的に同じレベルで関心を持つことは皆無です。その挙句、「いつまでそんなことやっているの!」なんて言われたら気持ちが撃沈します。普段これらの気持ちが無いかと言われれば、その逆ですが、自分への誉め言葉としての認識はゼロです。
そもそも、自分をほめるのに言葉なんて持っていません。あえて文字にすると、「俺スゲー」とか「ズキューン」とか「ボカーン」とか「タッタタ~」とかになると思います。もっと言うと「ゴーーール!!!」みたいなことかも。
理解できない人のために解析すると、「苦手なものでストレスを感じている中から、脱出した瞬間。」に自分をほめているのです。「私、嫌なことを上手に他人に押し付けてやった!私って本当にうまい!」とか、「この難しい試験を何とか合格した。もう勉強しなくても人から一目置かれるようになった。私って頑張った!」などに当たります。
ここで、勘違いしていただきたくないのは、「自分をほめることが上手な人は性格悪い奴じゃん。」ということではないのです。人のために行動したり、他人にやさしかったりするのは苦手な人と同じメカニズムです。違うのは自分へのやさしさのメカニズムが、苦手な人と違うし、他人へ対する褒め方とも違うということになると思います。
いずれにしても、自分への誉め言葉は自分を楽にさせてくれる言葉であれば「自分にやさしい」と言えるのです。