独身は基より、子供のいない家庭も、孤独について考える機会は増えているでしょう。現在東京23区内の孤独死数は年間3000人以上います。また、災害時の孤独死も無視できません。子供が居ても、パートナーの死を機会に一人暮らしになる人も沢山います。
そのために入らなければならない保険はどうすればいいのか?という質問を連想しがちですが、私はその前に、保険を十分に機能させられるのかが心配です。つまり、どんなに最適な保険をかけていても、その保険が大事な時に機能しなければ意味がありません。
例えば、孤独の人が死亡保険に加入していても保険金をもらう機会がありませんし、請求できる人がいません。「無知の孤独」も同様です。家族が沢山いても、自分に効いている保険を誰にも伝える術がなければ、保険は無いのと同じです。保険のことを伝えておかなければならないことを知らなければ、また周りの人も保険が効いていることを知らなければ、手伝うことが出来ません。
無知を克服したうえで、どのような保険が大切なのかというと、ズバリ「自分が生きていくための保険」です。具体的に言うと、日本においては年金と健康保険と介護保険などは保険料支払い義務があるので、感謝というより保険料支払いに頭を悩ませがちですが、健康を損ねてから感謝できるものです。当然車を持てば自賠責保険、会社に勤めれば労災保険などは、孤独でも、ちゃんと人としての責任を果たしたり、助けてもらえたりするものとなります。あくまで最低限は生活苦にならないように国は考えています。そのために、健康な人は馬車馬のように働いて、国に税金を納めてくれと言っているのです。
では、次に孤独な時に必要な保険は何でしょうか?それは、国や会社の保障では足りないものを補う保険です。生命保険商品で言うと、代表されるのが「医療保険」や「収入保障保険」でしょう。
損害保険商品で言うと、代表されるのが「自動車保険」や「火災保険」でしょう。
私はそういった保険商品よりも大切な保険が「孤独」には必要と思います。それは、小さな収入と人徳です。
健康なうちに勉強し、または技を磨き、一生かけて何か人に伝えることが出来れば、一生続く小さな収入になります。100歳になっても、不動産投資や年金などの他力ではなく、自力で月100円でも収入を得られれば、人は自力で生きていけます。但し、それがなければ、他力本願か過去の栄光で生きていくしかなくなります。
また、人徳を研けば、人が喜んで支え合ってくれます。これは孤独になれない保険といえるでしょう。