育児休暇は、職場復帰のための制度で、現在女性の8割位に利用されているのに、なぜうまく使われている印象がないのかというと、制度とマッチする立場の人が極めて少ないことと、育児は退職理由にしているだけで、きっかけをうかがっていたからです。そもそも、女性に対する大手日本法人の扱いが良くない事が原因の為、金で解決しようとしても、心から退職を望まれているので「引き止め」の機能はしていないということなのです。

はじめは、大手企業で男性社員がゴルフ三昧のバブル期に、数少ない全女性社員の中で、1割にも満たないまじめな女性事務員に仕事を全部押し付けていたので、「結婚します。」「子育てします。」と言って退社されたら、遊んでいた男性社員が言うこと聞かず、上司が一人で目を回しながら会社を回復させてきた。これは困ったと言って、金を積んで戻ってきてもらおうと考えたのが始まりです。

同様に看護師に対しても、床掃除やシモの世話から高度医療まで、馬車馬のように働かせていたので、どんどん辞められたら困ると慌てて作った制度です。医者が業者と豪遊している姿を堂々と見せびらかしてです。普通に考えていつか仕返ししてやろうと思っちゃいますよね。

 

看護師不足が社会現象になり、国も後発であわてて法律化してお金をばらまきました。今は8割に利用されて意味のある制度と思われがちですが、利用者の大半は退社して社会復帰しません。

 

女性たちの国や雇用主に対するせめてもの抵抗なのでしょう。ちなみに男性は未だに数%しか利用されていません。彼らは退社を考えている人間が利用しているだけなので、国や会社の思惑通り使われているケースはないでしょう。多くの男性はなんだかんだ言って、仕事のわりに給料を多くいただいているので辞めないし、使わないのです。

 

そもそも、仕事のやり方が目まぐるしく変化する昨今。復帰するつもりだったり、今の仕事が好きだったりの人が育児のために休暇を取ろうなんて思いませんし、そんな人には会社側も育児に対し働きながらでも融通を利かせます。

 

仕事がいやでも、他に行くことができないと、イヤイヤ今の会社にすがらなければならない人や、会社に借金をしている人は、育休に対してあれこれ考える必要はあるでしょう。

育休は権利なので退社意志があるタイミングであれば使えばいいし、仕事をしたいなら使わなくていいと思います。会社は法律や労働問題を気にして使えと言いますが、本来はオーバーワークさせている会社のための制度なので、社員に優しい会社にはマッチしにくい制度なのです。

 

気にしないといけない事といえば、周りに気づかい、空気を読むぐらいの事だと思います。ただ、制度があるから使わないと損だという損得勘定は捨てたほうがいいと思います。

育休の間に医療の進歩についていけず、同期に置いて行かれて総合病院での同じポジションへの復帰は不可能という看護師さんが沢山います。復帰しても小さな病院に転職し直すしかないのです。

このように、子供が生まれて数年で休みながら復帰できるほど甘い社会でない病院や大企業から生まれた制度です。深く考えないで、公務員など使いやすい職場では使い、使いにくい会社では子供にやさしい精神状態を第一優先すれば良いと思います。

本人も、会社側も、同僚も、利用後に退社する事を問題視するのは不健全と思われます。本人でないとわからない事情があるはずです。