(前回の関東鉄道イベント関係の続きです)
このキハ101はもともと国鉄の通勤型車両キハ35系列の両運転台バージョン・キハ30で単行運転(一両での単独運転)や、車両の増結に使われていました。
国鉄キハ30 55(1966年/昭和41年製造)→JR九州→91年/平成3年 関東鉄道へ移籍・キハ305
→96年/平成8年 ワンマン運転用改造を受けて、キハ101に改番
そんな訳で、駅員のいない駅で止まったときに、運転士が運賃の収受をするために、地方の私鉄やバスで見られるような整理券発行機・運賃表・運賃箱がドア付近・運転台後ろに取り付けられています。
キハ35系列のもう一つの特徴は、両開きの外吊りのドアが片側3箇所付いている事でしょうか。
通勤用に作られた車らしく、乗り降りの時間の短縮を図るための設備ともいえますが
外吊りドアは戸袋(ドアを収納しておく場所)の省略が目的なのでしょうか? まあ、プラグドアのご先祖みたいなものでしょうか。
で、もともと投入された線区がホームの低い地方交通線が多かった関係で
車内とホームの間に段差があって、その高低をカバーするためのステップがありました。
現在はホームの高さがそれほど低くない関東鉄道で使われているので、そのステップは埋められています。
自分的には、川越線・八高線・相模線といった東京近郊区間の線区でも電化前はおなじみだった車両なので
久々に乗ってみて、結構懐かしい感じがありました。
(参考)http://ameblo.jp/ukyarapi/entry-10081524548.html 東京圏撮り歩き【八高線(1)】
まあもちろん車内のあちこちに手が加えられていて、ドアの内側などはとってもきれいになっていますけれどね。
車内にはもちろんクーラーも後付されていますが、国鉄時代からの「JNR」のマークの付いた扇風機も健在です。
JRでも、千葉管内の久留里線ではこの系列のクルマの活躍がまだ続いています。
(参考)http://ameblo.jp/ukyarapi/entry-10082382616.html 番外編・久留里線のキハ35系
(この項目、まだ続きます)