もう止めよう

0と100のどちらかで願うのは

もう止めよう

お姫様ごっこは



支えてくれる人が居る

だから大丈夫

結果は解ってるから

もう止めよう



0と100の間で悩んでる間は最高に幸せ

でも

それが叶うことなんてないから

グレーゾーンが一番辛いから

だから私はそこで戦う

諦めるんじゃない

納得するんだ

理想の人だって

無理矢理でも



あなたは私の空に浮かぶ只一つの月だった

それに手を伸ばせど届くことなんて万に一つとてない

ならば理想として見上げていよう



人魚姫は恋するあまりに

自我を失った

恋するあまりに自分ではなく

王子を一番に考えた

周りの姉妹がどれ程嘆くのかも解らずに

泡となって消えていった



何故彼女は別の道を選ばなかった?

何故二択に応じた?

何故誘惑された?



それは王子を愛していたから



愛として捉えるなら美しい結末だろうけれど

同じ愛として捉えてもとても哀しい結末だ



抗って抗って

別の道を探せば良かった

王子の幸せの為に泡になっても

彼女の恋は届かない

それでも大切過ぎる想いだったんだ





花火の焼けた残り香と共に

私の夏ももう終わる

煙と一緒に天に還る

そしてまた新しい運命が動き出すんだ



「またね」と言われても

「はい」とは言わない

「ありがとうございました」って最大級の別れの言葉を使おう

最後まで笑っていよう

これから苦しくても大丈夫

呼んでいるから

これからが

未来が

明日が





私は泡になんてならない

たった一時に溺れない

溺れたくても抗う

迷ったら救ってくれる人が居る

それで今は十分

あと何回

あと何百回すきと願えば叶うだろう?



あなたの前でしか素直になれない

本音を言えない



もし

もしも

言ってしまったら

私はあなたの担当から外されるのかな?

そうしたらもう二度と会えない



あとどれだけ此処で綴れば

すきと書けば

届くのだろう?



運命は自分で掴んでいくものだと知った

手放したくない関係

手放せない関係

けれど

病気が治れば

サヨナラなんだよ



入院中

あなたにしか本当に笑ってない

あなたとしか話したくなかった

あなたとだけちゃんと目を合わせてた



届かない

届かないよ

届いてよ



距離なんて言葉使わないで



当たり前だけど

私にとっては

当たり前ではないから

あなたの為に頑張る私じゃなくて

私の為に頑張る自分で居たい

そうじゃないと

昨日の笑顔がフラッシュバックして

私を縛って離さないから



あなたの首筋から毛先が離れない

昨日会ったのに

もうそれしか思い出せないよ



ううん

思い出さなくていいのかも知れない

だって一週間と六日後にはまた会えるから

それまでにまた成長するの







駅で綺麗な人を見る度

あなたはこんな人を選ぶだろうと思ってしまう

私は子供過ぎて

顔も幼すぎて

心も未熟で

何もかも通りすがりの誰かと比べてしまう





だから決めたの

頑張るって

自分らしくあって

自立して

早く大人になりたい

若いなんて言わないで欲しいから

だって距離を感じちゃうから





蝶々のピアスはお風呂と寝る時以外は外さない

決意の証なの

ちゃんと言えるように

あなたに好きって言える位大人になれるように





あなたの雰囲気が好き

あなたの笑顔が好き

あなたの困った顔が好き

少し顰めた顔が好き

眉を高くした顔が好き





あなたが精一杯紡ぎ出した言葉が

何より大好き

ため息も

呼吸も

空気も

存在も

全部ぜんぶすき





たとえ私を否定しても

私はあなたが好き

あなたがいい

あなた以外何も欲しくない

二週間ぶり

あなたに会えた

昨日はずっと洋服を選んでいて

お化粧も大人っぽくかいつものか悩んでた



一時間前に到着して

馬鹿みたいにドキドキして

胸が苦しくて苦しくて泣きそうだった



部屋に入って

「こんにちは」

の一言にまた泣きそうで

しばらくは目を合わせることなんて出来なかった



お話して

恥ずかしくて目を合わせられなくて

ずっと目を反らしてて

少しあなたの方を見たら

あなたは私を見てた



ん?

って表情で

それから目を合わせて会話したら

コロコロあなたの表情は変わってて

たまらなく愛おしく感じた



入院中も今までもずっと

少しシワの入った普通のシャツに

ベージュのズボンが定番だったのに



今日は水色のチェックのシャツがピシッとしてた

ズボンもグレー系だったかな?

髪もいつもと違ったの

ボサボサやぼったい感じだったのに

ちゃんと手入れしている感じで

後ろの髪を跳ねさせていた



私はどんな顔で見ていただろう?

私をどんな気持ちで見ていただろう?



普段と表情も服装も違うあなたは・・・



患者として精一杯お話した

気づかれないように

負担に思われないように



なのに

あなたの笑顔は反則的で

感情も出さないで欲しかった

だってどう考えても報われないでしょう?



素敵な彼女か奥さんが居るかも知れない

今日はデートなのかな?

何かの記念日なのかな?



そう思わないと理性を保っていられない

何百人っている患者の中の

ただ一人の私だから

たった五分の会話だから





ずっと胸が苦しい訳が分かった

病気じゃなかったの

あなたを思いすぎて苦しかったの

押しつぶされそうな位

それでも

あなたに潰されるなら

そんな私でずっと居たい

だってあなたと居られる時間は

胸の苦しさが嘘のようにとれたから…





帰りは虚しさと寂しさでいっぱいだった

忘れちゃうから

あなたの飛び切りの笑顔

声も仕草も

ぜんぶ…



帰り際

「じゃあ二週後ね」

私「はい、失礼します」

「はーい、じゃあ」

って言ってドアを閉める瞬間に見た

あなたの横顔は笑っていた



ねぇ?

どんな気持ちだったの?



もっとちゃんと顔を見ておけば良かった

二週間苦しさに負けない分



ねぇ?

あれからダイエット頑張ってる

気づいてくれた?





帰りは洋服を沢山見に行った

どうしたらあなたに近づけるんだろうって

普段着ない大人っぽい服もみた

隣に並んでも不自然じゃないような





唯一買えたのがピアス

2連の蝶

あなたの所へ飛んでいきたくて



全部嘘や妄想ならいいのに



ちゃんと笑っていたから

頭から離れない





冷静さを保っているのが

こんなに辛いなんて



それでもこの恋は大切にしたいって

そう思う



いつだって移り気な私が

もう半年も想い続けているたった一人のひと

気ばかり強い私に

素直になる事を教えてくれたひと

ねぇ

また二週間後も変わらず笑って?