心からの有難うを… | 書道家 右近桜月 official blog 『至誠』

書道家 右近桜月 official blog 『至誠』

福井県出身
若手書道家
右近桜月〔うこん おうげつ〕と申します

4歳から書の道を歩み
22歳で師範より上の最高段位
同人を獲得

『至誠』極めて誠実なこと・真心

〜至誠にして動かざる者は
未だこれ有らざる成り〜吉田松陰先生より


みなさん
おはようございますクローバー

元気にされてますか?

ブログを綴るのはだいぶ
久しぶりになってしまいました


一昨日
親族の大切な大切な人が命終しました

泣きました
泣き虫の私は
なにをしていても
お風呂につかっていても
涙がぽろぽろ溢れて
とまりませんでした

涙をとめようと思って
ギュっと目をつむっても
それでも流れる涙

身体のなかの水分が
全部涙に変わって
でてしまったんじゃないかと
思うくらい

もっとこうしておけばよかった
もっと
もっと…って
後悔で頭がいっぱいになって
もう私にできることはないのだと
悔しくてたまりませんでした



凄く凄く優しくて
いつも笑顔で
気さくで 楽しい人で
いつも元気づけてくれて
メールも沢山くれて
私の表情が違うときは
瞬時に分かってくれてケアしてくれた


どうしても忘れられない
出来事があります

3年前
私がちょっと落ち込んでいるとき
そんなことを私は話さなかったのに
こんなことを話してくれたんです


「 まきちゃんが2歳の頃にね
おばあちゃんが何もないのに
まきちゃんを叩いたの
私それを見たとき
悲しくなって 泣いてしまって
そうしたら2歳のまきちゃんは
私にティッシュを持ってきて
渡してくれたの
この子はなんて優しいのだろう
優しい子に育つんだろうなって
想ったよ」と…

私はそれを言われたときは
まさか2歳の子供にそんなことが
できるわけがないと思って
笑って
「うそですよ〜
私そんなことできないですよ」
と言葉を返した

でもずっとその話が忘れられなくて
想ったんです
あぁ私のことを信じてくれて
いたんだと…
私が優しい子だって
優しい子になるって信じてくれて
いたんだと。


それからは人だけではなく
動物 植物
地球上にあるもの全てに
優しい人間になろうと
心に強く想いました


亡くなって
私にできることはもうなに一つ
ないのだと
思っていたけれど
最後にたった一つありました


それは亡くなった人の
法名さんを白木法名に書くこと
でした


法名は住職の父が考え
どういう意味か教えてもらいました

ぴったりの法名さんだと感じました

もうなにもできないと
想っていた私に最後にひとつ
できることがあったのです

白木法名は木の板に直接書くから
一発書き

木だから にじみやすい

上手く書けるか不安で
想いが溢れすぎて
父に上手く書けるか分からないと
言いました

そうすると父はこう言いました
「 あなたが書くことに
大きな意味があるんや。
それが何より亡くなった人が
嬉しいことなんや 」と…

こんなにも想いが溢れて
筆を持つのは初めてでした

心を込めて一文字一文字書きました


にじまなかった…よかった

すぐ親族、身内で集まったときに
みんなが
これ 「まきちゃんが書いてくれたんでしょ
有難う、きっと喜んでるわ 」
と言ってくれました


その時 私は改めて書道をしてして
書道家として踏ん張ってきて
よかったと心底想いました


白木法名は永遠に残るものです
自己満足かもしれないけれど
私にできる最後の心むけが
できたと思った


亡くなっても
心のなかで生き続ける

改めて日々生かされている有り難みを
ひしひしと感じました

毎日の当たり前は
本当に当たり前ではないのだと

沢山のことを私に気づかせてくれました

感謝しかありません
生きて私に寄り添ってくれたときも
命終されても
感謝しかありません

頭が上がりません

きっとこれからは空から
私のことを見守って
応援してくれるはず

しっかり今を受け止めて
がんばらないと。


今まで本当に
お世話になりました
大好きで大好きで
たまりません
それはこれからも永遠に変わらない

心から心から有難う御座いました









右近桜月