【　「二十六聖人」の列聖　】　（１）

　　　　　　　　　「二十六人の殉教」　（木俣清史・画）

●　[ 二十六聖人 ] の “ 列福・列聖 ” に関する、ヨーロッパ史料は

多数ありますが、

　日本史料は、唯一つしか知られていません。

　２６名の方々が、長崎の西坂の丘で、処刑され殉教されたのは、

　１５９７年２月５日（水）のことでした。（慶長元年１２月１９日）

　その７年後の、１６０４年のものになります。

●　　「京坂信徒代表列聖請願書」

　慶長八年十二月廿五日（１６０４年１月２６日）付で、

　ローマ教皇・クレメンス８世に宛てたもので、

　京坂地区の、フランシスコ会の教会の、１２名の信徒代表が、

　署名・花押を記しています。

　「・・・・・　もろもろのきりしたん、まるちり（殉教）の真（まこと）を見付け、かほどまで忠節を尽くし、デウスに対し一命を果たし給う

人々を貴（たっと）まぬ事を、悲しみ嘆きて、御わび言を申し上げたてまつる。

　あわれ、まるちりの衆を拝む（？）ように、御許しをくだされ。

　暦にも、御入れなされ、

　世界に広まり、万民の前にて、執り行わせらるるようにと、望み奉り候。

　其の子細は、この御定め御座候はば、

　日本国中、上下のきりしたん、まるちりの衆の御ほまれを見聞き、

味わうにおいては、いかなる悪人もひいです（信仰）強く罷り成り、

以来妨げ御座候えども、誰かはデウスに対し、命を惜しむ人御座

あるべきや。

　是、大いなるきりしたんだあて（キリスト教会）の頼りに罷り成ると存じ候。・・・・・　」

●　ローマ教皇庁による “ 列聖調査 ” は、１６１６年から開始されましたが、日本の迫害・禁教のために、容易に進捗を見ず、

　ようやく、２５７年後の１８６１年になって、フランシスコ会の２３名、

　翌１８６２年に、イエズス会の３名の “ 列聖 ” が認可され、

　ペンテコステの祝日（ 6/8 ）に、「列聖式」が挙げられたのでした。

　　（４年前の今日、アップしたブログ）

　　　ランチタイム　　　　　　夏は　「冷ラーメン」

　　　　　　　　　　　　　　　久保田流ミニ生け花

　　　　今日（ 7/12 ）の夕焼け。　

　　　　島根や鳥取では、大雨・洪水になっていますが・・・・・

【 「 二十六聖人 」 の 列聖 】 （ １ ）