Q. 「 七十人訳聖書 」 という言葉を聞きますが、どんな聖書なのですか。
A. 旧約聖書の ほとんどすべては、ヘブライ語 ( ヘブル語 ) で書き
記されましたが、
( 原典は 残ってはいません。パピルス紙や 羊皮紙に書かれたものは、インクも含めて 劣化していきますから、写本して引き継がれていきますが、それさえ、後世まで残ってきたものは、ほんの僅かです。)
紀元前3世紀から 紀元後1世紀にかけて、「 七十人訳 」 と呼ばれる
[ ギリシア語訳旧約聖書 ] が翻訳 ・ 改訂されていきました。
「 七十人訳 」 と言われるのは、言い伝えで、七十人の長老が関係したことによります。
そして、この [ ギリシア語訳聖書 ] は、ギリシア語を 日常の主要言語としていた 地中海世界に広まっていきました。
ヘレニズム ・ ローマ時代を生きる ユダヤ人たちは、
ちょうど、現在のユダヤ人たちが ヘブライ語を話すよりも、むしろ
英語をしゃべるようにして、
当時、ヘブライ語よりも、ギリシア語を 多く使用していたのです。
ヘブライ語が読めない ギリシア語圏の ユダヤ人たち ( ヘレニスト )
が増えていましたので、ギリシア語への翻訳がなされていった、と考えられています。
● ですから、「 新約聖書 」 が書かれた原典は、ヘブライ語ではなく、
ギリシア語で書かれているのです。
そして、新約聖書の記者たちにとっても、旧約聖書とは、
「 ヘブライ語聖書 」 ではなくて [ 七十人訳 ギリシア語聖書 ] だった
のです。
使徒パウロを始め、当時の使徒たちが 日常的に用いていた旧約聖書は、もっぱら、[ 七十人訳 ギリシア語聖書 ] でした。
新約聖書中に 引用されている 旧約聖書の個所も、
主として、[ 七十人訳 ギリシア語聖書 ] からのものになっています。
現存する、最古の 旧約聖書の写本である、
「 ヴァチカン写本 」 「 アレクサンドリア写本 」 「 シナイ写本 」 なども
すべて、[ 七十人訳 ギリシア語聖書 ] のものなのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/七十人訳聖書
https://blogs.yahoo.co.jp/psalm8934/33177675.html
阿武山福音自由教会の講壇の説教台に
ステンドグラス ( 月と地球の部分 ) が映っています。
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「 白い花 」