【 髙山右近たちが聞いた 「 クリスマス物語 」 】 | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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Q. 400年前、髙山右近たちが、宣教師たちから聞いた

「 クリスマス物語 」 は、 どのようなものだったのでしょうか?

 

A. その頃の記録がありますが、このような 「 クリスマス物語 」 を

聞いていたのです。

 

● 今から1600年ほど前、主は、人間を助け給わんために、人間と

して 生まれ給いました。

 

 ユダヤの国の、ダビデ王の子孫に、マリヤ と申す女人がおりました。

 その女人の胎内において、主は、人となり給ひ、9か月めに 出生 ( しゅっしょう ) したもうたのです。

 この方を、イエス ・ キリスト と申すのです。

 是、すなわち、人間の 救い主です。

 

 イエス ・ キリストが 生まれ給うた所は、と言いますと、

 ヨセフと マリヤは、ベツレヘム という在所へ行って、宿を求めたの

ですが、得られず、

 その近くに 洞穴 ( ほらあな ) がありましたので、そこへ行き、

 そこで、イエス ・ キリスト は、お生まれになったのです。

 

 「 ナタル 」 と言って、この誕生の日を、ことに大事な祝日として

お祝いするのです。

 

● こういう風に、「 クリスマスの物語 」 を聞いたのです。

 「 ナタル 」 というのは、宣教師たちの国の言葉 ・ ポルトガル語で、「 クリスマス 」 のことです。

 

 今、読んでおられて、「 あれあれ 」 と思われた個所があったのでは ないでしょうか。

 

 主イエス ・ キリストが お生まれになったのは、洞穴 であった というのです。

 

 皆さんが、すでに持っておられる “ クリスマス ” の イメージ には、

 いろんなものが 付け加えられているのかも しれませんよ!