● 豊臣秀吉 自筆書状 おね ( お祢 ) 宛
朝鮮出兵の指揮をとるべく、肥前 名護屋城に滞在中の、
文禄2年 ( 1593年 ) 3月5日、大坂城にいる 「 おね 」 ( お祢 ) に
自筆で送った便り。
● 「 能を十番 覚えました。
松風 ・ 老松 ・ 三輪 ・ 芭蕉 ・ 呉羽 ・
定家 ・ 融 ( とおる ) ・ 杜若 ( かきつばた ) ・ 田村 ・ 江口
合わせて十番の能を、よくよく声をからして 練習します。」
● のふ 十ばん おぼへ申候。
一、 まつかぜ 一、おい松 一、みわ 一、はせを
一、くれは 一、 ていか 一、 とをる 一、 かきつばた
一、 たむら 一、 ゑぐち
合 十ばんにて候。
右の のふを、よくよく からし候て
かさね ( 重ね ) ならい 可申候。 かしく。
祢
大かう ( 太閤 )
※ 考えてみれば、太閤 豊臣秀吉の とんでもない謀略の実現のために、武将 ・ 兵士たちは、命懸けで 戦場を駆け回っているわけですが
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