【 「 マリア観音 」 考 】  ( コメント ) | 高山右近研究室のブログ

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監修 右近研究家・久保田典彦
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    ( 糟川寺 ・ そうせんじ の 「 マリア観音 」 )

   ~ 仙台領の キリシタン遺跡 ・ 殉教地を巡る ~

● 「 マリアさま 」 について、カトリックの方から 適切なコメントをいただきました。

● “ マリア様は祈りの取り継ぎ者 ”

 カトリックで、マリア様の扱いは 「神の母」 ですが、決して神と並ぶものではありません。
 イエス様に祈りを取り継いでくれる聖人の筆頭です。
 この度、列福される高山右近と同じ立ち場と考えてください。

 カトリック教会にはキリストをはじめ、マリア、ヨゼフ、天使etc.と
たくさんの像や絵があります。彫刻が大好きだった古代ローマ人の影響でしょうね。
 
 それに、ルターの宗教改革以前の聖書は全てラテン語で、一般の
信者は聖書を読めませんでした。
 それで、聖書の内容を教会のあちこちに刻んだり描いたりして知らしめたのです。

 ということで、カトリックでも聖像や聖画は拝むべきものではありません。

 聖像の前に跪いて祈っている人もいますが、聖像は心を高めるためのツールみたいなものです。

 キリシタンが潜伏しなければならなくなってからは宣教師もいなくなり、祈り方は自然と日本人の本来の形になっただけだと思います。
 潜伏キリシタンたちは偶像崇拝禁止なんて知らなかったことでしょう。


●  貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。

 私は、「 阿武山福音自由教会 」という、プロテスタントの教会に属するクリスチャンですが、高槻とゆかりの深いキリシタン大名「 髙山右近研究 」をライフワークにしていますが、来年2月7日に「 列福式 」が持たれようとしています髙山右近は、いわば、カトリックの方です。

 でも、特に あの時期は、カトリックもプロテスタントも関係のない、
“ 一人の りっぱなキリシタン ” であったと思い、尊敬し、その信仰や
生き方から学びたい、と思って研究を続けています。

 カトリックの皆さんの立場から、ずれていることも多々あるだろうと思いますので、今後とも、ご教示を よろしくお願いします。

 天国・パライゾでは、カトリックも プロテスタントも、国も 地位も 職業も 性別も ・・・・・ いっさい関係ありませんものネ! 感謝主!!


     
     ( 藤沢町 ・ 及川家の 「 クルス紋厨子 」 )