拉致られるのか?
秘密の取引でも持ちかけられるのか?
どうやら、カメラマンさんらしい。
写真担当の方と、ムービー担当の方とそのアシスタントさん。
1人1人が簡単な自己紹介をしてくれたけど、正直全く覚えていない。
もう朝のペースの乱れようで、ずっとテンパっているんです。
当日やろうとしていたこともあったけど、当然1つもできませんでした。
ここで鏡の前にもう一度座り、控え室での写真撮影から始まります。
いくつか設定を設けて撮る様子。
設定:メイク中
「スタイリストさんにリップを付けてもらっている新婦を、新郎が見ている」
というテイ。
だからリップを付けなかったわけですね。
ほう、よくできてる。
それにしても…
壁に手をかけているその姿。
不自然すぎて思いっきりおもしろいんですけど、おっさん!
やめて、やめて!!
耐えられないものがあります。
っていうか、やめてやめて。
カメラマンさん。
この撮影…
無理。
「は~い、笑ってください~。
はい、いいですね~。
その感じっ!
その感じですぅ~。
次は、新郎様をみつめてみましょうっ!
愛しいまなざしで、
『あなたしか見えない』みたいなっ!
はいっ!!!」
無理。
おもしろくもないのに、初対面の人に顔作って笑うなんてできない。(←しかもテンパっている)
一語一句同じことは言っていませんが、カメラマンさんのこの感じ。
イ・ヤ・だ。
こういうのホント苦手。
ただでさえ、撮られるのって苦手なんです。
なのに演じるとかホント無理。
あとあと記念になるからと思って、最大限がんばりましたが、
出来上がってきた写真、
思いっきり、顔が引きつりまくり。
選んだ方も選んだ方だ。
でもきっと、このショットが最善だったんだろうに。
果たしてこれで良かったのだろうか。
というわけで、撮影中はかなりの比率で笑ってました。
それは、
ごまかし笑い。
引きつり笑い。
苦笑い。
なかなか撮影が進めなくて申し訳ないとは思ったのですが、無理なものは無理。
私は女優ではない。
しまいにはスタッフさんに「頑張ってください!」って。
いやいや。
頑張るとかじゃなくて。
今日のよき日をそのまま伝えればいいんじゃないんかい。
それを形にするからプロなんでしょが。
衣装も着慣れてないからなおさらに、
しんどいす。
写真撮影。
なんとか控え室での撮影を終えて、
そのままチャペルへ。
父と合流し、撮影を兼ねながらの挙式リハーサル。
いや、この段取り、当日になったら忘れるでしょ。(ただでさえ、テンパってるし。)
と思ったら、牧師先生が誘導してくれるんだとか。
だから、私はかたことの日本語とテンションの相違にだけ笑わなければ良し、と。(←実はこれかなり難題。)
そして、その後は親族と合流。
親族紹介を済ませ、写真撮影。
終わったら、速やかに挙式準備。
もうっすか?
思った以上にあっという間。
新郎は衣装とかの準備が短い分、空き時間があるけど、
新婦は時間がかかるので、全ての動きが新婦の動きに合わせてようになる。
だから当然、新婦に休みなし。
そりゃ、あっという間に時間も過ぎるって話です。
挙式が始まり、先にだんな様が入場。
見慣れない髪形と、ハンパなく変な歩き方に笑いが沸いていたらしい。
結構、髪型好きだったけどな。
いつものがいつものだけに。
私は父と一緒に入場。
平然としてるフリをしてますが、
数十分前のリハでしておいた動作をちょこちょこ忘れたり、
父、緊張の様子。
ともあれ、私も裾を踏むことなく無事入場。
この挙式の特徴といえば、アクアセレモニー。
両家の実家から、私たちがたくさん飲んで育った水道のお水を実際に持参して、それを一つの器に入れて、一緒にするというもの。
500mlのペットボトル1本分あれば十分。
ということで、伝えておいたのですが、
ご老体、忘れていやしないかと心配。
私の場合、実家が最近引っ越して、実家でない感じになっているので、(←一人で家まで帰れない件)
あくまで“実家”の水道水を用意してもらいました。
それは、結婚式前日のこと。
私の家族は式場の最寄り駅近くのホテルに前日入りしていました。
なので、式場でばたばたと搬入した帰りに寄ってみました。
まずは、“実家”の水を持ってきたかの確認。
そうしたらなぜか渡された、
韓国のりと辛ラーメン、そしてシャンパン。

あの、水…
うちの両親、とうとうおかしくなったんだろか。
いや、もともとそういう素質はあったのだと思うけど…
でもな、一応明日だけは、明日だけは、
どうか、どうか乗り越えて欲しい。
すると母、
「おばさんからのおみやげ。
シャンパンはおいしいからっておすすめだって。」
普通の母でした。
それにしても…
海苔とラーメンはものすっごくかさばるし、
シャンパンは重いし。
ありがたいけど…
重い。
さて、体力が残っているうちに帰ろう。
あ。
水、水。
「実家の水は持ってきたよね?」
すると頷く父。
はぁ、よかった。
「(500mlのペットボトルで)2本、持ってきた。」
は?なんで??
でも、まぁ心配して予備の分だね。
それはそれで良しとしよう、うんうん。
とりあえず安堵の私、父に言葉をかける。
「ありがとう。でも1本で十分だよ。」
「1本、持って帰れ。」
いや私、お家に水道ありますので、お水には困っておりませんが。
その差し出した1本のペットボトル、
どうかお納めくださいまし!!!!!
「いや、いらないから。
…っていうか、既に荷物が超重いし、無理。」
っていうかなんでよ。
土産か?
私の疑問に気付いたのか母が答える。(いや、あの母に限って絶対気付くことはない)
「だって重いんだもん。」
いやいやいやいやいやいや。
だったら初めから1本でいいじゃないのさ。
なんで、そういうことするん?
なんで、そういうことするん?(2回目)
「だから1本でいいんだって。」
そう言って、時間も遅いので帰ろうとする私。
すると母、
「じゃあ1本、
これ捨てていいの?
これ捨てていいの?」
なんで2回言った?
とりあえず答えはイエス。
そんなに心配なら挙式が終わってから捨てればいいのに。
部屋から式場なんて、エレベーター乗って、タクシーに乗れば着くんだから。
そんなに歩くことなんてないのに。
相変わらず残念な素質を持つ両親です。
そんな両親からの残念な娘。
極めて自然な流れです。
というわけで、そんな残念な家族のエピソードを踏まえたアクアセレモニーも無事終え、
牧師先生の問いかけに爆笑することもなく、(危ないところは少しあった)
指輪交換でだんな様のリングがむくんで入らなかったのもしっかりリハーサル通りだし、(自然と自分ではめる方法をスタッフさんからこっそりおそわっていただんな様)
なんとか挙式は終了。
この後は、演出を盛り込んだウェルカムパーティ。
いざ。