悪夢を見ます。文字どおり、眠っている間に。すごく生々しくて、起きた後もくっきり細部まで覚えている夢を。 悪夢といっても色々で、『エルム街の悪夢』的な本当に怖い殺人とか出てくるものから、別に怖くないけど精神的にドッと疲れるものまでさまざまです。 純粋悪夢系で一番怖かったのが……殺人鬼のおじさんの家に監禁される夢。私はなぜか殺されず、ずーっとおじさんの犯罪のお手伝いをさせられていました。いつ私の番になるんだろうとドキドキしながら、犠牲者の衣服とか持ち物の処理を手伝わされて、もう嫌だ、逃げたいと思いながら逃げられない。そしてある日「今日はお前の番だな」とおじさんにニヤリと言われる……ところで目を覚ましました。 怖かった、怖かった……！ よく夢に色がついているか、なんて質問がありますが、私の場合、色も匂いも温度も触感も、痛みさえあるんです。おじさんの部屋から漂う血の腐った匂い、今でも覚えています。（現実にそんなの嗅いだことありませんが） 精神的に疲れた系はごく最近見ました。お金持ちのお嬢さま（知らない人）と延々とおしゃべりするだけの夢。お嬢さまが「一度高級なカシミヤのセーターを着てしまうと、もう普通のニットなんか着られませんわ。そうでしょ？」と当然のごとく同意を求めてくるので、「あー……えっと、カシミヤですかー。最近はユニクロでも売ってますね、えへへへへ」とか庶民丸出しの答えをする私。「ユニクロ？」とバカにしたような呆れたような声で言うお嬢さま……と、こんな会話がずーっと続いて、目が覚めた時には「あー、疲れた！」と声に出してしまった。 夢はほぼ毎日見ます。くっきり覚えています。「今日もユメ疲れた……」と造語を言う私。『悪夢 ひんぱんに見る』などのキーワードでGoogle検索してみると……えっ、大人って10人に1人くらいしか悪夢を見たり覚えていたりしないんだ。悪夢は子供が見るもの、らしいです。うわ、普通の大人、うらやましい……！ 私もたまには精神的に安らかに眠りたい。 悪夢の原因、を調べてみると、うつ病の人はしっかり悪夢を見ることが多いらしいです。精神的ストレスが原因とか……やっぱり。そして、うつ病の薬は数多いけれど、悪夢を見なくする薬なんてまだ開発されていない……と書いてありました。お医者様のページに「気の持ちようです。悪いことが夢でよかった、と思えばいい」と書いてあって…… そういうことじゃないんだよー、夢を見ること自体が苦痛で疲れてキツイんだよー、と訴えたい私でした。ちなみに今日の悪夢は雨の降る寒い暗い道を、食べ物を売っている店を探してとぼとぼ歩く夢。お腹はすくし、寒いし怖いし、道は遥か遠かった……。