あの日にかえりたい~ニフティサーブの思い出 | つれづれマカロン

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46歳ひきこもりの
人生楽しみたい日々なのです



 ♪私がオバサンであっても、ディスコに連れてくの?……と、オバサンアピールしてみます。ほんとにオバサンなんですけど。何しろ、Windows95発売騒動を迎えたのが20歳くらいの頃ですから。 Windows95発売かー…青木光恵さんがレポート漫画を書いていて、秋葉原のOS買う行列でアイドルの千葉麗子ちゃんと話していたことなど覚えています。みつえちゃんもチバレーもファンだったから、ポーッとなって読んだ!



 私もさっそくWin95をインストールしたくちです。そんな私が当時ハマっていたのがパソコン通信の『ニフティサーブ』。最初は彼氏がハマって、大量にログをプリントアウトしてはまだPCを持っていない私に読ませてくれました。……面白い! みんな文才がある! ネットバトルも真面目で熱い! それでPCを買って、やっとパソコン通信の会員になれた時は嬉しかったなあ。



 当時のパソコン通信の状況を知らない方のために軽く説明しますと、会員は全員ID番号を持っていて、名前欄も『名無しさん』ということはなく、みんなきちんとハンドルネームを名乗っていました。本名を名乗るのも自由です。サブカル系の有名人の方(唐沢俊一さん、とか竹熊健太郎さん、とか)は本名が多かったと思います。(こういうと、今のTwitterに似てるかな……)



 ゆえに、バトルするのも一苦労というか。何しろみんな変えられないIDを背負って戦うわけですから、例えハンドルネームを変えても、「あっ、このIDの人はこの間のバトルしてた……」となってしまいます。いや、英数字の組み合わせIDを覚えてればの話ですけど、私はけっこう気づきました。「あっこの人、名前違うけど○○フォーラムでバトルした」って。



 掲示板の恥は書き捨て……られないパソコン通信。自分の判断で長文を書く人、エッセイみたいなのを書く人、いっつも辛口の人、延々と二人で話し込む人……。テーマ別のフォーラムごとに雰囲気は違いますが、初めて書き込む人はご挨拶とか、けんか腰でない限りは丁寧語とか、色々自然なルールがあった。



 その空気感が、今の掲示板とかTwitterとかと違って重々しくて面白かった! Twitterは有名人と話せたり、ID変えられないとかパソコン通信に近いものがありますが、フォロワーさんとだけ話すんじゃなくて、フォーラムに書き込む以上はそのフォーラム全員に読まれること前提なのが重たくも楽しかった。文字数制限もないし。



 エロゲフォーラムに参加していましたが、熱く熱く一つのエロゲについて解釈や感想で盛り上がるのがほんと楽しくて。ちなみに当時フォーラムで感想が話し合われていたエロゲは『EVE~burst error』とか『ToHeart』とかです。あの時代は発売されるエロゲの数も多くなく、一つ一つのエロゲが大切で、噛みしめるようにプレイしていたなー、と思い出します。



 インターネットの進歩につれて、もちろんパソコン通信は廃れていってしまったわけです。何しろユーザーの絶対数が増えてしまったから、フォーラムだの主催者だの会議室だのID制だの言っていられなくなったというか。で、匿名掲示板方面と、SNS方面に進化は別れてしまった。



 2ちゃんねるもmixiもTwitterも、楽しみました。でも、何だかときどき無性にニフティサーブ時代が懐かしくなるのです。自分のIDを背負ってせっせと発言して、真剣に反論を受けたり激しく共感を受けたり、そういう時代が。みんなでいっしょけんめい『作文』していたような時代が。


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