【ゲーム】AQUA:共通ルート 感想 その3 | つれづれマカロン

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 ソラハネ『AQUA』共通ルート感想を書いています。


 共通ルートで一番印象深い事件は、やっぱり凛と奈々璃の和解でした。アルバンスク放射能汚染事故で成長が止まったのか、人並み外れて身体が小さくて、心もどこか幼い奈々璃。人づきあいも上手くできません。元から天然ボケで優しい千紗は奈々璃とすぐ馴染むけど、常識人でキビキビした凛は、奈々璃のすることが何かと気に入らなかった。男の子もいる前で「おしっこに行きたい」というとか……。


 ある日、凛の誘った買い物に奈々璃が付き合わなかった事件を機に、凛のイライラが爆発してしまう。自分が嫌いだから買い物を断ったんだと思い込む。実際は奈々璃はバイト先のおばあちゃんが病院に行くのに付き添っていたんです……。


 凛は、奈々璃について色々知るにつれて、奈々璃が留年したことでクラスメイトからいじめられていること、ひどい言葉を投げかけられていることなどに気づきます。そして、「自分も勝手に誤解して、あのいじめている人たちと同じように奈々璃を傷つけたんだ……」と思い至る。そこまでの過程が丁寧にシナリオで描写され、恋愛ゲームなのに熱い友情シナリオを読んでいる気分になりました。


 「許してほしい」と奈々璃を抱きしめる凛。読んでいるこちらまで目頭が熱くなる展開。奈々璃がただ幼いだけ、可哀想なだけではなく、凛を許し、包み込む母性のある子として描かれているのも良かった。ヒロインの一人である凛をあえてちょっと悪役にしたところも思い切っているというか、苦味がキャラクターをより深く見せている感じです。


 奈々璃に対するいじめで、学校裏サイトが出てきたのはショッキングでした。何しろ今どきの学校裏サイト事情なんてわからないんで。2ちゃんねるみたいにスレッドがいっぱい立っている感じだったけど、どこの裏サイトもああいうのなのかな?


 ところで『奈々璃』という名前……『コードギアス』の『ナナリー』しか思い出せませんよ!? 以上、共通ルート感想でした。



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