- プレーン・ブルーの国 (花とゆめCOMICS)/星野 架名
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本橋妙子は夢のなかで魔王ウーレに、「お前が気に入った。望むものを言え」と言われた。とっさに望んだのは「超能力」。「与えよう!」ウーレの目が光った。妙子は少し不安になった。キュナの樹の上でノユたちが見ていた。
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遅刻しそうな時間に起きてしまった妙子。居間のドアを開けると、食器棚が倒れてくる。とっさに「止まれ!」と念じると、宙でお皿が止まった。そして何ごともなく元の位置に戻る。母親が来そうになったので、妙子は靴を持って二階へ上がる。
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『ノユ世界(ワールド)』。大好きな画家・イーノの描いた世界。部屋中にポスターが貼ってある。昨日見たのはこの世界の夢。はっきり覚えているのは魔王ウーレに超能力を与えられたことだけだけど…。ノユは体長25cmの銀の妖精。いろいろな世界に入り込んで悪戯をする。
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お母さんが上がってくる音がする。靴を履いて部屋から瞬間移動! 外の道路に出る。テレポートは3mが限界。でも、すごい速度で走ることはできる。気持ちいい! ずっと夢見てきたこと。
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ノユたちが噂している。妙子は学校へいくつもりだ、超能力をどう使うつもりだろう…。でも、元々彼女は特別な能力を持っているのにね、僕たちと同じ、異世界を行き来する力を。本人はまだ気づいていなくて、1年に1度使えたらいいほうだけど。
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一限目の数学、抜き打ちテストがあることを予言する妙子。プリントを持って階段を上がってくる先生が見えたという。予言通りにテストが始まってみんな驚く。テスト中に落としたシャーペンを超能力で拾い上げる妙子。それを見てしまった山田くんは目を疑う。
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休み時間、化学室の前を通るとすごく嫌な予感がする。何かが燃えているような…。その時、だれかが妙子のことを話しているのが聴こえる。山田くんが「シャーペンを拾うのを見た。抜き打ちテストも当てたし、気持ち悪いよな」と言っている。超能力。E.S.P。注意して使わないといけない…。
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次の時間は化学。実験室に移動と聞いて、忘れ物を取りに行くふりをしてロッカールームに行く妙子。化学室のイメージが脳裏に浮かぶ。ガスが漏れているけれど、みんな薬品の匂いで気づいていない…。火花が走り、化学室で爆発火災が起きる!
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ノユたちが何とかしようとするが、妙子が向かっているのを見て「任せよう」という。火に取り囲まれたクラスメイトと先生を、妙子はバリアで囲んで校庭へテレポートさせる。残った数人の上に瓦礫が落ちかかるが、妙子は能力で瓦礫を宙で止める。そしてまたテレポート。みんなをテレポートさせ終わると、気分が悪くなって倒れる妙子。
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火災を止めなきゃ、と朦朧とする意識で思う妙子。水は駄目だ、発火する薬品があるはず。空気を抜けば…。そして、妙子は意識を失ってしまう。小さなノユたちが合体して、ひとりの男子生徒に変身した。妙子を抱き上げて外へ連れ出す。でも妙子は気を失ったまま、動かない…。
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意識の底で、もう学校にも戻れない、これからどうやって生きていこう…と途方にくれる妙子。怖かった…みんなの、妙子に向ける目が。世界から立ち去ろうとすると、どうして行ってしまうの?とノユたちが話しかける。「超能力はこの世界では異端だから…憧れていたのは確かだけど」と妙子は答える。
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ノユの世界では超能力なんてあたり前のことなのにね、と妙子はいう。ノユ世界は架空のものじゃなかった、画家のイーノが創りだした世界じゃなかったの?と訊くと、それはYESでもありNOでもある、と答えるノユたち。空想や作り話の世界は作者の世界の近くに時空や次元を超えて存在しているんだよ、と…。
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あたしはクラスのみんなが好きなんだ、と妙子は帰ることを決める。魔王ウーレに伝言。超能力は大きすぎる力なので今はあなたに預けます、って、とノユたちに言う。ノユたちは「妙子は魔王が浮気した中で一番いい子だと思う」「魔王にはもったいない」と囁きあう。一日だけの超能力者・妙子。次に会えるのはいつだろう?
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教室の懐かしい匂い。目を開ける。「本橋!」「妙子が目を開ける!」みんなの声。本橋妙子、それはたしかにあたしの名前。超能力、ノユ世界。あたしのそばにあった。さあみんなに不思議な話を聞かせてあげよう…。
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